<設計が不備ですと難渋します>
修理中は天候が晴れ、曇り程度でもってくれましたから助かりました。
何しろKeny Garageは、露天営業ですからね。
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ネット世界では、Type Rはエアコンが弱いから、エアコンの故障が無い車輛を選択する事が重要だそうです。
因みにエアコン故障、コンプレッサー交換は20万円コースだそうです。
これを聞きますと、持ち前の反骨精神を発揮しない訳には行きません。
どこかのランキング屋の出鱈目ランキングにも、反骨精神で立ち向かいましょうか?
多分、ランキング屋は大和魂など知らないのでしょうね。
お話が横道にズレました。
本題のコンプレッサー交換なのです。
まずはジャッキUPし、左右前輪を持ち上げます。
フロントバンパー取り外し時に床下部のクリップ外しで潜る必要が有りますからね。
Type Rのコンプレッサーは専用部品なのです。
生産台数が少ない所為か、リビルトコンプレッサーが無いのです。
個人の方がリビルトコンプレッサーを売りに出されていましたが、信頼性とお値段がやや高目でしたから、これでは新品購入の方が良いと判断しました。
【購入部品】
①、コンプレッサー 38810-PRA-006 69,251円
②、クラッチセット 38900-PND-006 17,836円
③、クーラーリキッドタンク 80351-S6A-003 8,691円
④、コンプレッサーオイル 2,800円
⑤、オーリング
価格は総て値引き、税抜き価格です。
尚、部番は購入時に再確認して下さい。
税込、合計計算は怖くて出来ません。
【分解作業】
フロントバンパーから取り外します。
赤丸印のクリップを取り外しますが、バンパーの上部、下部に取付部が有ります。
バンパー下部のクリップ取り外し時に、ジャッキUPが効果を発揮してくれます。
その後、フロントバンパーを取り外しますと、臓物の全容が現われます。
どうした事でしょうか?
ホーンの片方がハーネスで垂れ下っています。
本来は黄色ネジ部にボルト締付けです。
以前、セルモーター交換したのですが、その時の整備ミスなのでしょうか?
まぁ~~これが有りますので、整備は出来るだけ自分自身でやりたいのです。
そう言えば、セルモーター交換作業もエアコンコンデンサー脱着を伴うのですが・・・・・・
コンプレッサーはこの一番下部に黒くプーリーのみが辛うじて見えます。
指先1本入らない、整備性の悪さが際立ちます。
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リキッドタンクはバッテリーを取り外し、やっと見えて来ました。
バッテリーステーを難渋しながら外します。
兎に角、工具が入らない、手が入らないで、設計の責任者出て来い~~~と、叫びたく成ります。
エアークリーナーボックスを取り外します。
コンプレッサー交換で、ここまで分解の必要が有る車輛は、他に無いでしょうね。
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やっとリキッドタンクの全貌が見えて来ました。
配管、ボルト頭部が錆びています。
ラジエター前のコンデンサー配管を外し、コンデンサーを取り外します。
このエアコン配管外し時は、勘合部の傷付き、異物混入の用心が必要です。
配管取り外し後は、即テーピング等により異物混入防止を図ります。
コンデンサーは赤丸部、左右のステーで半固定されているだけなのです。
次にラジエターを外しにかかります。
ホント、再度言いますが、コンプレッサー修理にラジエターまで取り外しが必要が有るとは信じられません。
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ラジエター液を抜きます。
この際ですから、新品ラジエター液を入れますが、不足分はこの液を再使用しますので、大切に抜き取ります。
ラジエターのロアータンク側ホース外しに、これまた難渋しました。
手が入らない、中腰これが一番キツイです。
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やっとフロント廻りの全貌が見えて来ました。
どうでしょうか?
この住宅事情の悪さは!
量産ボデー流用で、Type Rを作ったネガ丸出しです。
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赤丸が今回、交換するコンプレッサーです。
白錆びが沢山、浮き上がっています。
息子が北海道で初登録された車輛を購入しましたから、塩カル被害が酷いのでしょう?
まぁ~~息子もスキー場通いもしましたし・・・・・
次に補機ベルトを外します。
ベルトプリテンショナーを取り外しますと、ベルトは緩みますから、これで良しとします。
ベルトプリテンショナーは、上から2番目のプーリーを前進方向にメガネレンチで回しますと、緩みます。
コンプレッサーの高圧、低圧配管を外します。
この時も外傷、異物混入に注意し、取り外し後は即、テーピング等を行います。
これがお高い、純正新品コンプレッサーです。
Type Rのエンジンは高回転、高出力ですから、通常のコンプレッサーでは強度が不足するのでしょうね。
その為、専用設計となり他との互換性が無いのです。
今回はクラッチセットは新品と交換します。
ここには、ベアリングが入っておりエンジンとほぼ同回転数で廻りますから、やはり劣化も早いだろうと、この際交換する事にしました。
内部のクラッチコイルはお値段も高く、継続使用としました。
コンプレッサーのオイル調整を行います。
新品コンプレッサーを持ち上げ、高圧側から内部のオイルを抜き取り計量します。
同様に旧コンプレッサーのオイル量も計測します。
通常、旧コンプレッサーオイル量は、新品に比較し少ない状態です。
配管内部にオイルが残留している事と、若干の漏れで消費した分が少なく成ります。
従いまして、新コンプレッサーには旧コンプレッサーオイル量分だけ補充すれば良いのです。
まぁ~外部への漏れを考慮しますと、若干はプラスでしょうか。
因みにオイル量は、液面高さで計測としました。
メスシリンダー等の持ち合わせは無いもので。
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クラッチ部の8mmナットをインパクトレンチで緩めます。
その後、サークリップを取り外し、プーラーでクラッチ本体を抜き取ります。
次にクラッチコイルを取り外しますが、この固定に大型のサークリップが使用されており、これにまた難渋するのです。
兎に角、懐が深く手持ちのサークリッパーでは届かないのです。
仕方なく、工具を買いに走ります。
こんなロングノーズのサークリッパーを購入しました。
やはり工具ですね。
やっとの思いで、サークリップを取り外す事が出来ました。
赤丸が再利用するコイルです。
青丸は新品クラッチですね。
これらを組付けるのですが、やはりここでもコイル取付大型サークリップの組付けに苦労しました。
最後は大型マイナスドライバー2本使用で何とか組付ける事が出来ました。
クラッチ組付けは、プレス機は持ち合わせませんから、騙し騙しハンマーで叩き組付けました。
赤矢印はクラッチのサークリップです。
その後、最後のクラッチプレート組付けですが、クリアランス調整が必要ですから、旧コンプレッサーのクリアランスを控えておくと良いでしょう。
同梱して来ます、シムワッシャを入れクリアランスを調整します。
そして、8mmナットを締め込み、クラッチ廻りは完了です。
その後、クラッチコイルのハーネスを固定し、ギボシを接続し完了と成ります。
ここまでで、一日目は終了です。
ホント、手間の掛かる腰が痛くなる車です。
腹を立てながらの作業で、更なる愛情が篭もるのでしょうか?
(@_@;)
まぁ~~コレクターズアイテムとも言えないType Rですが、修理してしまう状況です。
発売の経緯もイギリス生まれのあだ花!
今、書こうとしたのですが、思い出せず次回にでもあだ花の詳細はお話しましょうか?
今日の所は、ここらで失礼します。
背に腹は代えられず、やってしまいました。
若い頃から、お得に車に乗りたいとの気持ちで色々、修行して来ましたからね。
まぁ~技術は人を助けると言う所でしょうか?
それにしても、コンプレッサーのお高いのと作業性の悪さには日大悪質タックルほどの衝撃でした。