<自動車の合わせ物を シリーズ化します。 今回はタイヤRFV>
アウトドアー用品屋さんのスノーピークが、株式上場しましたが、IPO株を買い損ね悔しい思いをしている、Keny爺さんです。尚、スノーピーク用品は、1点も持っては居ませんが。(苦笑)
昨日、ハブ穴合わせは基本とか言いましたが、考えて見ますと長年自動車好きで、色々な雑誌で仕入れた知識、ネタが大元にあるように思います。現代はネットと言う便利な物が出来、調べようと思うと大抵の物が掲載されています。しかし、そこにはガセネタと言いますか、本来の内容とは言えないものが有る事は否定できないようです。勿論、当人は気付かず、これで良いのだとされている場合もありそうです。
keny爺さんもブログを始めた動機の一つに、キャンカーを乗り継いで来た中で、皆様のお役に立つ事が一つでもあれば、良いかな~と言う思いがあります。チョット良いカッコシーでしたか。本題に入ります。
自動車の技術も年々向上していますから、10年前はこうしていたと言う事が否定されなくても、確実に変化して来ています。その中で、今日はタイヤのRFVについてのお話です。
RFV(ラジアルフォースバリエーション) 簡単に言いますとタイヤの縦方向の振れです。縦方向の振れって? 何かな? って思われますよね。
自動車も工業製品ですから、構成部品の精度はバラツキを持っています。このバラツキを小さく抑え精度良く作られた車が、あそこの車は気持ち良く走るとか、音が静かだとか、乗り心地が良く、まるで家のソファーに座っているようだとか言われる評判に繋がるのです。
「気持ち良く走る」この感覚的な領域に深く関わるのが、今日のRFVなのです。
自動車の車輪は理想的には、真円で有る事ですが、実際のタイヤは主にゴムで出来ていますので、どうしても真円で作る事が出来ません。バラツキが出てしまうのです。
このタイヤの性能をまとめて、ユニフォミニティーと言いますが、この中にはRFV以外にLFV、CON等の特性がありますが、今回は特に影響が大きいRFVについてのお話しです。
タイヤの側面(サイドウォールと呼びます)、ホィールを見ますと、時計方向にエアーバルブ、赤色マーク、黄色マーク、バランスウエイトがみえます。
この中の赤色マークがRFVマークなのです。タイヤの縦方向の振れの大きい位置を表しています。
自動車メーカー、車種により違いがありますが、最近の国内メーカーのいわゆる乗用車は、全てRFV合わせで車は出荷されているようです。
右側に見えます、タイヤの赤色マークと、ホィールのシルバー色マークが一致し合わされています。
これが、RFV合わせに成ります。タイヤの全周の中で一番、縦方向の振れが大きい位置と、ホィールの縦方向の振れが小さい位置を組み合わせ、ホィール、タイヤを組み付けた状態で、縦方向の振れが小さくなるよう組み合わされているのです。
以前は黄色マークのライトポイントとエアーバルブ位置を合わせていましたが、最近時はRFV重視に変わってきました。
よく雑誌の試乗記で、BMWは走行時のフラット感が違うとか書いていましたが、欧州車はかなり古くからRFV合わせだったようです。確かに現在でもBMWのフラット感は国産車とは違う物があります。勿論、タイヤ以外のサスペンション等を含めた性能も有ります。
まぁ~ここまでは、主に鉄ホィールでのお話ですが、アルミホィールに成りますと、リム部が切削加工が入りますから精度が良い傾向に成ります。従いましてアルミホィールの場合は、黄色マーク ライトポイント合わせも多いようです。
しかし、フラット感、ステアリングのシミー対策としてアルミホィールでもRFV合わせを行う場合もあります。
次にタイヤのみ交換時は、一般的にライトポイント合わせです。
これもしかし、が有りまして、ユニフォミティーマシンをお持ちのお店では、RFV合わせが出来るようです。
愛知県 刈谷市にあります、カーランドバーデンさんの例です。(画像をお借りしました)
装着していたホィールの振れを測定します。
タイヤ組み付け後、RFV、その他のタイヤユニフォミティーを測定出来るそうです。この写真の例の場合、ステアリングシミーが出ていたそうですが、走行中のタイヤヒットで一部、ホィールが変形していたようです。
それをRFV合わせで、タイヤを組み込み、変形の有ったタイヤはリヤに組み込みシミー改善したそうです。
ユニホォミティーはこのようにタイヤ組み付け後、最終的に測定されています。
通販対応もしているそうですから、興味のある方は連絡されると良いかも知れません。
自動車技術は日々向上していますが、自動車は基本的には耐久テストに見られるように実績主義ですので、純正状態を維持しながらドレスアップを図り、楽しみたいと思います。