京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

岩倉散策。

2013-10-24 10:47:00 | 京の石垣。

6月のこと・・・

今更、散策をするまでもないくらい、身近な岩倉なんですが、

コインパークに駐車して、若!とふたり、ぶらぶらお散歩してきました。

 

(注)ご存知ない方のために

岩倉とは、京都市左京区岩倉です。

岩倉は、わたくし妻!が初めて京都に来て住んだ場所。

Aコープなんて、しょっちゅう行ってますし(昨日も行った

洛北住民の足、地下鉄国際会館駅もあります。(京都国際会館も岩倉かな)

生活全般お世話になってますので、観光をする雰囲気ではないんですけどね。

 

なぜ、今更のように散策をするかというと・・・

岩倉といえば、もっとも有名?な岩倉具視公の隠棲の住居跡があるのですが、

(だけど、行ったことがありません、灯台下暗し

ずっとお世話をされてきた後援団体の方が、高齢化?のため、存続が難しくなったとかで、

今春、一時閉館されました。

 

近くて、行こうと思えば、いつでも行ける、というイメージの岩倉邸でしたが、

こうなると、すごく行きたくてたまらない場所になってしまいます

(ちょうど読んでた司馬遼太郎「竜馬がゆく」にも出てきましたしね)

すごく切ない思いで閉館のニュース記事を目にしましたが、

5月かな、6月かな、新しい管理団体に決まった京都市のもと、開館されることになりました

うれしい

 

そういうわけで、休みが出来たら、とにかく岩倉へということで、行ってまいりました。

 

我が家からは、車で10分。

1日最大料金300円の秘密のコインパーキングに駐車して、散策開始しました。

(こちら、結構満車が多いので、有名? 

 すぐ近くに、幕末・池田屋事件犠牲者が葬られた三縁寺があります。吉田稔麿とか)

 

そこから、てくてくと10分くらいの散策。

岩倉駅前周辺は、商業地・新興住宅街の雰囲気ですが、

すこし歩くと、昔からの土壁とか、ベンガラ塗装の民家など、

洛北の昔風情が感じられるようになります。

私が住んでたところも、昔からの集落の中でしたので、すごく懐かしいです。

 この一番奥が実相院

 

お目当ての岩倉具視公隠棲地は、岩倉の北西の奥まった場所にあり、

有難いことに、実相院門跡や石座(いわくら)神社など、旧跡が集中しているので、

歩くのが苦になりません。

一番奥が実相院、手前左の石垣の石標が岩倉具視公隠棲地への案内です。

私たちは、最初に、実相院の右側奥にある石座神社に行きました。

岩倉の奥地とは思えない、きれいな石造りの風景です。

 電線がなければ、なお良いのですが

石座神社は地元の氏神様、だったかな。

観光で訪れる人は少ないと思います。

でも、とても良い場所なので、時間のある方は行ってみてほしいです。

何といっても、この古びた石垣が素晴らしいですね

階段を上がると、拝殿があり・・・

 (上から撮りました)

そこから上がると、沢山の社のある敷地になります。

敷地内には、大小の社がいくつかあって、どうやらこの2つの社が本殿らしいです。

(左右対称に、合計6社かな)

本殿の横には摂社が・・・

                      ↑ 

(岩倉公もお参りした一言神社)  

一言神社は、小さな社ですが、独立した鳥居も建っており、信仰の高さがうかがえます。

「出仕を禁じられて岩倉上蔵に住んでいた岩倉具視がしばしば参拝したのは、村松にあった頃の一言神社です。

・・・現社殿の前には、岩倉家から奉納された燈籠がたてられています。」

上の写真にある燈籠もそうかな~

 

岩倉具視公はかなりのドヤ顔ですが、信仰心あつく、権力を手にしてからも不遇の時代を忘れない、心温かい人だったのかなあと思います

 

さて、場所は、実相院門跡の門前へと戻ります。

門跡だけあって、立派

ここの庭園は、落ち着けます

モリアオガエルが住んでいるので、オタマジャクシを守るための巣も作られています。

写真には取れないけども、有名な床もみじ(6月は緑ですね)や枯山水のお庭もあって、盛りだくさんです。

そんなに広くないので、肩もこらないし、オススメですよ

 

さて、後のほうになりましたが、岩倉具視公隠棲の住居跡に行きました。

 

さすがに、明治維新の十傑の一人だけあって、隠棲地とはいえ、りっぱな佇まいでした

 こちらが、入り口。

すっかり京都市の施設になっております。

民間管理の時にも来てみたかったな。

これは、明治後に立派にリフォームされたのですよね。きっと。

当時としては、高価だっただろうガラスが使われていますし。

「竜馬がゆく」のイメージでは、もっとすすけた古民家でしたが)

これはこれで、モダンな感じの日本家屋で素敵です。

何気に高そうな灯籠が置いてあるし

家屋の横には、石碑が並んでおり、奥には、岩倉公の遺品の一部を公開している対岳文庫があります。

対岳文庫はモダンな建物です。

たしか有名な建築家が設計したはず

石垣ももちろんチェック

地味に、敷地の土台として使われておりました。

この辺は、岩倉村っぽくていいな。

 

さて、邸を出てから、岩倉駅方面、パーキングへ戻ります。

川沿いに素敵な風景が広がっています

石垣が素晴らしいです

ちょっと横に行くと、新興住宅街なんですけど、この辺は昔からの集落のままでした。

いや~学生時代を思い出します。

岩倉といえば、シルバーの瓦にベンガラ塗装。

まあ、洛北全般に共通しますが・・・少なくなってきました。

(川下にある山住神社)

明治時代までは、こちらが「石座神社」だったそうです。

本殿はなく、こちらの岩そのものがご神体です。

 岩倉には、地味(滋味?)に見どころが沢山ありますので、ぜひ行ってみてくださいね~

 

 


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