京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

左義長(さぎっちょ)・お弓・おこない

2010-01-15 16:00:51 | 京の石垣。
さる1月10日は
地元の大原上野町の伝統行事の日でした。

8時半に集合して
はじめに左義長(さぎっちょ)をして
午後から、お弓・おこないが行われました。

他の町では
成人の日である
翌日の11日の開催が多かっただろうと思います。

わが町は
リーダー?の一和尚である
若!の都合(伊勢丹催事に出張中)で
10日にさせてもらいました。

ちなみに
15日が本来の日でしょうか?
三千院では、今日が左義長の日で
子達が学校から出かけました




話は10日に戻りまして・・・



メイン会場である
上野町のお堂・・・浄楽堂

普段は施錠されていますが
この日は開放されています。



3体の仏像が安置されています。

御神酒・さいころ状大根の角切り・葉付き大根の漬物
などなど
決められたものをお供えしました。



こちらは、お堂の横の
ちんりんさん(左の社)と、お地蔵様
こちらも、お供えをしていきます。



年末に、こちらのお地蔵さん周辺の清掃を
半日がかりでしました。
草ボーボーで大変でしたが、
清清しくなりました。

お正月にお供えした
パック入りの鏡餅は
中身だけとってパックだけになってました。
比叡山の猿の仕業でしょう。
カチカチのお餅をどうやって食べるのか・・・
想像すると笑えました。

ところで
お地蔵さんの前掛け
随分色あせてしまって、朽ちてしまった所もあり
ちょっとどうにかしたいなと思いました。

こういうのは、勝手に?新調していいものでしょうか。
気になってます。


話は、午前中の左義長に戻りまして・・・

私(妻!)は、お堂の隣にある公民館で
お茶やお昼ご飯の用意などしていたのですが
用意が終わって
外に出てみると
座敷の皆さん、こんなことをされてました。



後ろの大きな一本竹は
いくつかで組んで
左義長でお札などを燃やす、あの塔のような物を作ります。
こちらを参照 若!のブログ



上の写真で何等分かに切った竹を
さらに縦割りにして
竹の定規みたいなのを作ります。



座敷の皆さん
毎年のことで、作りなれてらっしゃる・・・
すごく手際がいいです

これらの竹の棒は
集められたお札などと一緒に燃やして
左義長の終了後に、町内の各家に配りに行きます。



こちらが浄楽堂の横に集められた
古いお札と正月飾り


座敷の皆さんが
左義長の用意をしてはる間に
私は食事の用意を続け
子達を家から連れて来たり・・・
している間に

いつのまにか
左義長の塔のようなものも燃えてしまい
写真を撮り逃してしまったのでした~

というわけで若!のブログの方をご覧下さいね

小規模な左義長でしたが
あとから燃え跡を探ってみると
炭化した正月飾りのダイダイが出てきましたし
結構火力は強いようでした。

そうして
皆さんが、左義長で燃やした竹の棒を配っている間
私は、お堂でお友達とコーヒー飲んで
一息ついていたのですが

10時半ごろ
「ただいま~」と若!の声がして
「ご飯早い?もう終わってしまった~」と言うので
慌ててご飯の用意を始めました。

ご飯は
寿司とオードブル・味噌汁
ジュースやコーヒー
お菓子を食べて談笑のひととき
というか
時間がたっぷり過ぎるほど余ってしまい
座布団並べて昼寝する人
ゲームする人
等々、1時半まで寛いだ時間を過ごしました。
(てか、寛ぎすぎ?)

はっきり言って暇でしたが
こういう時間は日頃ほとんど取れないし
貴重な田舎時間。

やはり祭りに感謝しなければいけません。



そして
一時半より、ようやく次の行事が始まりました。


(午前中に手作りした弓矢と的)

(たぶん)大原の各町内でも残っているのは少ない?行事です。
お弓、という行事です。
クリックしてね! 京都市の「お弓・おこない」に関する記事



黄色い矢印の先に
的があります。

そこに矢が当たれば
この一年幸運に恵まれる、とか
そんな感じかな?
 


何のためにするのか?
とか、ことの謂れは、たぶんよく分からずに
皆やってます。
若!もそうです。
座敷(長男の集まり)に入って
教えられるとおり、なんとなく毎年繰り返してきた・・・
たぶんそんな感じだと思います。

うちの長男も
なんか必死に矢拾いを手伝ってます。

こうやって、行事が引き継がれていくのでしょう。



袴を着ているのが若!
すっかり寛いでいる様子が見て取れます。

朝方は、準備時間がなくてあせっていたのか
相当引きつった顔をしていましたが
午後はリラックスしておりました

午後からの行事
お弓・おこないは
数回?あるのですが
私は、食事の片づけをしていて
全容を見ることが出来ませんでした。

だから、何回したとか、順番の後先が分からないのですが

たぶん、二回目のおこない



浄楽堂の中にござをひいて
そこに座敷メンバーが向かい合わせに正座

若!が左端・奥で1番
次が、向いの左端手前の方が2番
その次が若!の隣の方で3番
というふうに、ジグザグに・・・

お神酒をついでもらって飲む
プラス さいころ状大根を転がす

という行為を年長順に繰り返していきます。

とても静かで地味な行事
なんだか秘密めいていて
あんまり写真を撮ってはいけないような雰囲気です。



そうして
とてもスローペースな行事は
静かに終了しました。

最後のおこないが済んだ後に
お堂を施錠して・・・

ああ、あっけない幕切れね・・・
と思っていたら

突然
施錠されたお堂の中から
バチバチバチバチ
という、とてつもない爆音

あ、そ~や
これが、行事予定表を見て
「これ、なんなん?」て若!に突っ込んだ
悪魔祓いの行事なのでした。

最初のほうで出てきた竹の棒で
座敷一同が
お堂の内側の壁を叩きまくっていた
らしい・・・です。

見ていないので、詳しいことはよく分かりません。

そうやって
若!、一和尚初めての行事は
無事に終了しました

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