風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
公演情報や稽古場速報、全国巡回公演の情報など
日々の出来事を速報!!

“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』⑥

2011-12-11 16:16:43 | “文化芸術による子供育成推進事業”
“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』、第3週目の公演の続きをご報告します。

広島市立久地南小学校(227名)

『星の王子さま』旅班は広島県に入りました。広島県での最初の公演となったのは、広島市内にある久地南小学校での公演でした。
児童さん達はワークショップのことしっかり覚えていてくれましたね。朝、廊下や体育館のそばで、みんなが「王子!」「ヘビ~!」と声をかけてくれました。とっても嬉しかったです。参加の歌も先生方と一緒にたくさん練習してくれていました。
みなさんが公演を心待ちにしていてくれたことが、私たちにも伝わってきました。



↑公演当日の午前中には、全校児童のみなさんが体育館にできた舞台を見学に来てくれました。舞台監督から舞台の説明がされます。


↑舞台の中で使われる、煙を出す装置。みなさん急に煙がもくもく出てきてびっくりしていました!


一夜で一変した体育館、みなさんにはどんなふうに映ったでしょうか。公演後には、控室にたくさんの児童さんがサインをもらいに来てくれましたね。この公演を通して、みなさんが工夫・努力することの楽しさに少しでも触れてくれたら嬉しいことです。


↑素晴らしい歌声を聞かせてくれた6年生。間もなく卒業を迎えます。最初は少し緊張していたけれど、本番はとても堂々としていました!

ご担当の先生も呑み助役で出演されるなど、先生方と協力して本番を迎えてくれました。先生方も本当にお疲れさまでした、ありがとうございました。

---------------------------------------------------------------------------------

広島市立福木小学校(702名)

福木小学校は、広島の公演の中で一番人数の多かった学校でした。本番は体育館がみなさんの熱気に包まれていましたね。みなさんの元気なパワーには圧倒されました。そしてたくさんのエネルギーを私たちももらってきましたよ!午前中に行われた舞台見学には、クラスごとにたくさんの児童さんが見学に来てくれました。俳優やスタッフがクラスごとに案内役をしても足りないくらいでしたね。


↑呑み助役で出演してくださった6年生の先生。いつもと違う先生のおどけた姿に子どもたちは大盛り上がりでしたね。日々授業をされているからか、先生方とっても演技がお上手でした!!


↑6年生のリハーサルで。“僕の旅は続く”を共演してくれた6年生。リハーサルでは、「君たちのためにつくった舞台。たくさんの経験をしてほしい」と俳優たちから話されました。この公演が最後の大きな行事となる学校も多くありました。6年間共に過ごした仲間と、卒業を間近にしてつくった舞台。みなさんはどんなことを感じてくれたでしょうか。


↑舞台に立つ6年生のみなさん。先生方はリハーサルを経て本番舞台に立つ6年生の姿にびっくりしたと言ってくれました。みなさん一緒に頑張ってくれて本当にありがとう。立ち姿もかっこいいですよ!

公演後、体育館横には児童さんたちが集まってきました。寒いなか下校時間ぎりぎりまでみんなそれぞれの俳優に話しかけてくれましたね。いつかまた、この公演のことを思い出してくれたら嬉しいです。先生方もお忙しい中最後まで、学校を出る私たちを見送ってくれました。ありがとうございました。


--------------------------------------------------------------------------------

広島県立広島中央特別支援学校(173名)

平成23年度の『星の王子さま』の公演では、目に障害を抱えた子どもたちが通う学校での公演が2校ありました。
広島県の広島中央特別支援学校、そしてこの後公演が行われる岡山県の岡山盲学校です。

広島中央特別支援学校は、元県立盲学校。ほとんどの児童・生徒さんが視覚的な障害を抱えています。音感が良く、音楽が大好きな児童・生徒さん達、今回は初めて演劇・ミュージカルに挑戦されました。ワークショップの時から、先生方の熱心な姿、また子どもたちの一生懸命な姿がとても印象的な学校でした。
身体・知的障害を抱える子どもたちの通う特別支援学校での公演は行ってきましたが、視覚障害の子どもたちが通う学校は初めての経験でした。


↑本番当日の午前中に行われた、舞台裏体験の様子。俳優は本番の衣装を身につけ、自己紹介を含めて衣裳を触ってもらい、色や形を説明します。うっすらと色がわかる子もいれば、まったく目が見えないという子もいました。舞台にあるものをなるべく触ってもらうことで、本番へのイメージも膨らむと先生はおっしゃっていました。


↑細かく、丁寧に、衣裳に触れてみることもたち。

一幕ラストの“僕の旅は続く”の参加場面では、小学部の子どもたち9名が先生方と一緒に参加してくれました。みなさんの歌声、素敵でしたね。スタッフが一緒にお伴しましたが、スタッフとも仲好くなってくれましたね。


↑広島中央特別支援学校では、先生方も頑張ってくれましたよ!こちらは呑み助を演じてくれた先生、参加のリハーサル。


↑こちらは地理学者を演じてくれた先生。お二人とも声を聞いただけで、子どもたちは大喜びでした。いつもの先生と子どもたちとの関係がきっと暖かいのだなあと感じました。

今回『星の王子さま』の旅班も初めての経験となった公演、私たちもたくさんのことを学びました。そして児童・生徒さんの反応から『星の王子さま』という作品の豊かさを再発見することもできました。みなさんの最後まで真剣に目と耳を傾けてくださる姿があったからですね。みなさん本当にありがとう。午前中から見せてくれたみなさんの素敵な笑顔を私たちは忘れません。

ここで『星の王子さま』の旅班は、第3週目の公演を終えました。いよいよ旅も後半に差し掛かり、第4週目も再び広島県での公演から始まります!


↑広島中央特別支援学校で、公演のために飾りつけされた『星の王子さま』のポスター






最新の画像もっと見る

コメントを投稿