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2013 『肝っ玉おっ母とその子供たち~あとから生まれてくる人たちに』ツアー 第四週

2013-06-07 18:50:54 | 公演情報
6月4日近江高校(滋賀県)
  5日早稲田大学高等学院 中学部(東京都)



 東日本地域を巡演していた旅班は、公演地滋賀県・彦根市へと向かいました。

 近江高校では、2011年に『Touch 孤独から愛へ』、2012年『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』(現在西日本地域を巡演中)を学校の体育館で上演し、今回の『肝っ玉』は会館での上演、3回目となりました。前年からお世話になっているご担当の先生は、今回の芸術鑑賞行事のために、私たちが拠点とする東京・東中野のレパートリーシアターKAZEまで足を運び、『肝っ玉』を観劇してくださいました。
 演劇に触れることで、生徒のみなさんに何か見つけてほしい、感じてほしいと願う先生の熱意のこもった言葉とともに幕が開きました。

 今春のツアーの公演では、「この芝居は何だろう!」と、私たちが生きている〈いま〉と向き合い、立ち止まりながら観ている生徒さんのまなざしを感じます。その感性のなかに、「理解する」ことを超えて観ている一人ひとりの身体があるのではないかと思います。
 カーテンコールでは「感動しました。肝っ玉おっ母の生きる姿に力強さ、たくましさを感じました」と女子生徒さんから率直な言葉をいただきました





↑カーテンコール。肝っ玉おっ母と握手をする代表の生徒さん。 

 近江高校での公演が終わり、旅班は再び東日本地域へ、急ぎ東京に戻りました。


 5日は早稲田大学高等学院中学部の公演。練馬区にある学校から離れた、早稲田大学キャンパスの隣にある大隈記念講堂 大講堂で行われました。鑑賞行事は学校でも初めての取り組み、また入学式の式典などでは使用しているそうですが、ここで演劇などを観るのは、初めてということ。「でも生徒たちはワクワクしています」とご担当の先生がおっしゃっていました。



↑昭和2年に落成、今は国の重要文化財と指定されている大隈記念講堂。



↑大講堂に設置された舞台。

 深く洞察していくようなまなざしと、芝居が進むにつれて体もほぐれていく生徒のみなさん。カーテンコール後、照明も地明かりに変わり客席も明るくなった時、ご担当の先生の計らいで、生徒のみなさんが全員立ち上がり、代表の生徒さんそしてみなさんから「ありがとうございました」とお礼の言葉をいただきました。思ってもいなかった出来事に私たちも興奮しました。そして公演後の生徒のみなさん一人ひとりの顔を見ることができて本当にうれしかったです。
 前日のトラックの駐車、当日、舞台設営のために朝早くからご協力を頂くなど先生方には、多くのご尽力を頂き本当にありがとうございました。


 2日間の公演でしたが、各公演で、先生方の熱い願いを感じました。そして小さなことでも、そこから何かを発見しようとする一人ひとりの生徒さんの姿があったと思います。その感じたことが一人ひとりの輝きとなっていくことを願っています。
 私たち自身も、生徒のみなさんから何を受けとり上演し続けていくのか、問い、次の公演地へ向かいたいと思います。

文:工藤順子

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