風のBLOG

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2022『Touch~孤独から愛へ』秋ツアー その3

2022-10-09 18:12:57 | 全国巡回公演
9月26日(月)〈兵庫県〉生野高校
9月27日(火)〈岐阜県〉聖マリア女学院中学校・高校
9月28日(水)〈岐阜県〉不破高校
9月30日(金)〈三重県〉志摩高校
 
9月26日 生野高校
前日25日(日)に仕込みをしました。
9月も終わりを迎えようとしているのにまだまだ続く日中の暑さ。
劇団員みんな滝汗をかきながら準備を終え、当日に備えました。
 
とはいえ、流石に朝晩は秋の気配も色濃くなり、午前中のさわかやな風を取り入れながらの公演はこの時期ならではの快適空間となりました。
学校からほど近い生野銀山最盛期はさぞや賑わっていたのだろうと思わせる大きな体育館に生徒さん約140名、先生方を含めてもおよそ170名くらいでしょうか?
ゆったりした客席。
 
開演前、校長先生が本物に触れて欲しいという思いを生徒の皆さんに向けて話されました。
拍手で開演。
 
カーテンコールでは生徒会長さんが「演劇を初めて観て感動しました。皆さんの迫力に圧倒されました。」と話してくれました。
そしてとても綺麗な花束をいただきました。
終演後のバックステージツアーにはたくさんの生徒さんたちが楽しそうに参加してくれました。
出演者たちは体育館シューズの袋にサインを求められました。
なかなかいいアイデア!
放課後にはもうすでに学校のブログに『Touch』の様子が写真とともにアップされていました(何という早業!)。
ありがとうございました!
 
 
 
9月27日 聖マリア女学院中学校・高校
 
長良川国際会議場(メインホール・さらさ〜ら)にて上演。
仕込み中から来て下さっていた担当の先生が開演前の進行確認の時間に「やっとこの日を迎えられました。」ととても嬉しそうに私たち全員に向けて声をかけて下さいました。
2021年、新型コロナウィルスの影響で行事を延期せざるを得なくなり、ずっと心待ちにしていて下さったことが伝わる一言でした。
私たちにとってもやっと迎えられた大切な一日。
どんな生徒さんたちとの出会いになるか期待が膨らみます。
開演前。
担当の先生、今度は生徒さんたちに向けてやっと実現できた思いを語られました。
 
大きな拍手で開演。
最初はこれから何が始まろうとしているのか生徒さんたちは少し緊張感を持っていましたが、だんだんほぐれて来てハロルドが登場する頃にはすっかりリラックス。
ケラケラと笑いの絶えない一幕が終了。
休憩を挟み、二幕では兄弟ふたりを見守るような眼差しを舞台に向けてくれました。
カーテンコールでは生徒会長が、「学生は舞台鑑賞をなかなかできない上に、コロナ禍もあって余計にチャンスがない。Touchすることを通して周りの人たちを大切にしたい。」と話してくれました。
そして、シャインマスカットとピオーネ、クッキーの詰め合わせバスケット、このあと不破高校での準備があることをご存知だった担当の先生のご配慮で栄養ドリンクをいただきました!
これにも生徒さんたちは大受け…!
 
担当の先生の思いがいっぱいいっぱい伝わった一日でした。
 
この思いと差し入れをエネルギーに、いざ、不破高校へ!
 
9月28日 不破高校
長良川国際会議場を後にして約一時間。不破高校に到着。
あいにくの雨。
2階建ての体育館。うん、やはり大きい。
よしやるぞー!と気合いを入れ搬入。
半分まで終わったところで夜の作業は終了。
 
当日。
雨も上がり秋晴れ。
朝から搬入の続きをし、仕込み。
 
こちらも2021年から延期での上演。
開演前、校長先生が劇団名の意味、創立からレパートリーシアターKAZEの設立、バリアフリー演劇への取り組み、学校公演を大事にしていることなど劇団紹介をして下さいました。
「私も皆さんと一緒に楽しみたいと思います。」と締めの一言を受けて開演。
意外に風が強く、遮光と換気のせめぎ合いになってしまいましたが、生徒さんたちはそれに気を取られることなく食い入るように観てくれました。
カーテンコールでは生徒会長さんから、「演劇というのは思いを伝えたりするのは難しいと思いますが、役者さんたちは凄いなと思いました。今日は貴重な時間をありがとうございました。」と素敵なメッセージと綺麗な花束をいただきました。
終演後、校長先生がその場に残って「校長が言うのも何ですが、生徒たちがすごく観てたので驚きました。本当にありがとうございました。」と嬉しそうに伝えに来て下さいました。
撤去作業にはバスケ部の生徒さんひとりと顧問の先生が力をかしてくれました。
本当にありがとうございました。
担当の先生もいろいろ興味を持ってたくさん質問して下さいました。
 
運動部の大会が近いと聞きました。
皆さん、頑張って下さい!
 
 
9月30日 志摩高校
こちらは2020年からの延期。
本当に本当にお待たせしました。
そして、実現出来て本当に嬉しく思います。
 
前日に仕込みをし、文化祭2日目の中での午前公演でした。
去年と一昨年は体育館で発表をし、それを教室にリモートするという形で開催したそうです。
おそらく外部の人たちの入場は禁止、または制限されていると思いますが、3年生にとってリモートではない文化祭は初めて。
そんな貴重な文化祭への参加になりました。
生徒会の皆さんによる進行で開演。
こちらも大きな体育館だったので、約160名の生徒さんたちはゆったりとした空間を確保できました。
風も適度で快適な気温。
環境はバッチリ!
真剣な眼差しを舞台に向けてくれました。
 
カーテンコールも終え、閉会式。
進行の生徒さんからの呼びかけで2回も大きな拍手をいただきました。
役者たちもそれに応え、2回登場!
本当にありがとうございました。
校長先生の閉会の挨拶の中で「風の皆さんの熱い、熱い演技に感謝を申し上げます。この演劇の中に込められたたくさんのメッセージが生徒たちに伝わったと思います。」と語って下さいました。
 
最後に司会の生徒さんがこれで閉会しますと言ったら、客席から「生徒会ありがとう!」ととても力強い声が掛かっていました。
正直、生徒さんだったのか先生だったのかは分かりませんが、とても素敵だなぁと思いました。
 
閉会後はバックステージツアー。
30名くらいの生徒さんが見学に来てくれました。
興味は尽きないという感じが印象的でした。
そしてそのまま有志で撤去作業も手伝ってくれました。
ちょっと距離や段差があったのですが、皆さんのおかげでスムーズにスピーディーに搬出できました。
本当に本当にありがとうございました!
 
 
今週も無事に皆さんに会いに行くことができました。
依然続くコロナ禍の中、私たちを受け入れて下さった全ての方々に感謝を申し上げます。
 
今回のツアーの中で何名かの先生がおっしゃっていたのが
「楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。」
という一言。
一日一日が本当に大切だと改めて思わされる昨今。
この、あっという間に過ぎる時間をこれから出会う皆さんとも共有したいと思います。
今週の素晴らしい出会いを持って。
 
ありがとうございました。
 
文 仲村三千代