2019年『ジャンヌ・ダルク』東日本ツアー第6週目、
6月17日(月)城北高校(東京都)
18日(火)長野日本大学中学校・高校(長野県)
19日(水)〈午前〉屋代高校・附属中学校
〈午後〉長野清泉女学院中学校・高校(長野県)
文化学園長野中学校・高校(長野県)
5月21日から始まった『ジャンヌ・ダルク』東日本ツアーも、いよいよ折り返し地点となります。
城北高校
東京都内にある学校ですが、埼玉県のサンアゼリア和光というホールでの公演になりました。城北高校は男子校で、風は7回目の公演となります。1282席のホールが、保護者の方々も含めて満席という状態での公演です。
芝居を観ながら、それを鏡のようにして自分自身と向き合っているという客席の様子をとても興味深く感じました。「ジャンヌのように信念を貫く姿は、僕たち高校生に対しての熱いメッセージだと思います」と、お礼の挨拶に立った生徒代表の生徒さんは語ってくれました。その言葉に対してジャンヌ役の白根も「一瞬でもいいので、今日この時間を記憶に刻んでおいてください」といつになく熱く語りかけました。
終演後には、出演者全員がロビーの入り口に立ち、生徒さんたちの送り出し挨拶を行いました。
昨年『ジャンヌ・ダルク』を観劇した埼玉大学附属中学校の生徒さんと再会しました。
長野日本大学中学校・高校
先週公演した中野立志舘高校と中野西高校と同じ北信地区合同演劇鑑賞会で、6月18日と19日はその中の長野市内の高校での公演です。会場はホクト文化ホールの大ホール、2000席の会場です。長野日本大学中学校・高校は、風は2011年の『肝っ玉おっ母とその子供たち』以来、8年ぶりで2回目の公演です。
担当の先生の呼びかけで“盛大な”拍手の中で幕開けしました。舞台で起こる出来事に驚き、笑い、考え、ある時は泪を浮かべながら、食い入るように見つめる姿が印象的でした。
終演後には中学校と高校の演劇部の生徒たちの舞台裏見学が行われました。多くの先生方も参加して、小道具を触ったり、衣装を着てみたりしながら、積極的に質問が飛び交い、一時間も続きました。
屋代高校・附属中学校
この学校は、風は初めての学校です。ここも北信地区の合同公演で、会場は前日と同じホクト文化ホール大ホールです。午前中の公演です。
「見たい(欲している)世界を見せてほしい」と言われんばかりの染み入るような視線の中での本番となりました。カーテンコールで「一人一人の身体の動きがとてもおもしろく、そのことでこの芝居の世界に入り込んでいきました」と語ってくれた生徒さんの言葉は、大きな喜びです。
担当の先生は「ジャンヌをやって良かった。芸術の(伝える)力を、生徒たちを見ていて強く感じました」と、うれしそうに語ってくれました。
終演後には演劇部の生徒さんだけでなく、多くの生徒さんの舞台裏見学が行われました。
長野清泉女学院中学校・高校/文化学園長野中学校・高校
午後は、2校の学校による合同の公演です。2校合同にもかかわらず、リラックスした客席で、今日の観劇をとても楽しみにしていたというのが、ひしひしと伝わります。大きな盛り上がりの中で開演しました。
2時間という時間を共に過ごす中で、さまざまな疑問を考え、笑う自分を発見し、泪する自分を発見するという客席だったと強く感じました。
終演後はジャンヌ役の白根をはじめ栗山、石岡がロビー入口での送り出しあいさつを行い、多くの生徒さんや先生方から声をかけられていました。その中でもぜひ舞台裏を見たいという先生と生徒さんたちによる舞台裏見学も急遽行われました。
『ジャンヌ・ダルク』東日本のツアーも後半へと入ります。客席と向き合う中で、客席と一緒に何を発見するのか。ツアーはまだまだ続きます。
語り役 柳瀬太一