風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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2019年春『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』西日本・九州ツアー【第5週目】

2019-06-18 19:27:11 | 全国巡回公演
 
『ヘレン・ケラー』の巡回公演も折り返しを迎えました!うれしいお知らせです。先週金曜日に大雨警報のため鑑賞会が実施できなくなった和歌山工業高校の公演が9月に出来ることになりました。本当に良かったです。新入生歓迎会としてのはじめての演劇鑑賞に向けて、生徒会の学生さんをはじめとして多くの皆さんが企画した行事です。楽しみにしています!
 
6月10日(月) 大島商船高等専門学校(山口県) 同校体育館
6月11日(火) 矢掛高等学校(岡山県) 同校体育館
6月12日(水) 吹田第五中学校(大阪府) 吹田メイシアター 中ホール
6月13日(木) 高田中学校(三重県) 同校体育館
6月14日(金) 大江高等学校(京都府) 大江町総合会館
 
 大島商船高等専門学校
今週も五府県・5ステージと駆け巡りました。まずは山口県・大島商船高等専門学校です。周りをきれいな海に囲まれたこの島にある久賀中学校にて、もう7年前になりますが『星の王子さま』の上演をしました。その時三年生だったH君がこの高専を卒業して東京近郊に就職。今ではほぼ毎回風の劇場に足を運んで観てもらっています。公演当日には彼も母校公演の実現を喜び遠路はるばる観に来てくださいました。ありがとう!

初めての演劇鑑賞会で皆さん少し緊張しながらも楽しんでくれたようです。


後片付けには学生会・寮生の有志のみなさんが元気いっぱい手伝ってくださいました。
学生さんたちは全国からこの学校に来ています。

中学生のとき長崎で『星の王子さま』を観たよと話しかけてくれた男子学生もいて、再会を喜び合いました!H君をはじめ、これからも多くの再会がありそうで楽しみです。

矢掛高等学校
岡山県・矢掛高校は5年かけて公演が実現しました。ご担当の先生の情熱に感激です。この地域は昨年の春の集中豪雨で大きな被害を受けたところで、今もなお復興が続けられています。昨年創立50周年行事にて上演させていただいた真備中学校も大きな被害を受けました。あれから一年が過ぎこの学校に進学した真備中学校の生徒さんたちと再会を喜び合いました!

この公演と再会の時間が少しでも明日からの元気になってくれたならと願っています。

図書委員と部活の生徒さんたちの強力なお手伝いのおかげで、あっという間に後片付けも終わり明日の公演地大阪の舞台準備に向かいます。お見送りありがとうございました!

吹田第五中学校

風は18年ぶりとなった吹田第五中学校の公演です。開場とともに元気な声が響きます。ご担当の先生はじめ、演劇鑑賞はかなり心配されていたようです。終わってみると満面の笑みを浮かべ、やってよかったとのお言葉。9月の文化祭では三年生がクラス演劇に取り組むとの事。今日の公演で弾みがついてくれればなによりです。

今日は役者全員でホールエントランスでのお見送りをし、生徒たちも元気いっぱい役者とハイタッチしてホールを後にしていました。映画や娯楽ではない、本物の舞台芸術をみせたい…その思いを教育現場の先生たちの声に感じます。若い世代の人たちの何十年後かに、今日の日のことがしっかりと思い出として存在してくれることを願います。文化祭頑張ってください!

高田中学校
三重県・高田中学校は3年に一度、風を観てくれる学校です。
今年4月に第3体育館がオープンしての杮落とし公演でした。大きく立派な体育館です。
公演後の質問タイムでは最初恥ずかしがっていた雰囲気もひとりが手をあげてからは堰を切ったように質問が止まりません。

バックステージ見学でも、ほぼ全校生徒といっても過言ではない人数が集まってくれました。舞台の仕組みに目を輝かせる中学生だけでなく、先生たちも興味津々でした。また三年後に再会しましょうね!

ツアーメンバー全員にサインをお願いしてくれた女子3人組のみなさん、またの風との再会を僕らも楽しみにしています。

大江高等学校
京都府の大江町は鬼伝説で有名なところ。大江高校は風4回目の上演です。生徒数も300人弱の学校で学年間の交流も厚い印象を受けました。とても仲が良さそうです。

来年度から新学科を立ち上げるそうで、〔未来につながる〕地域創生科に向け頑張っている様子が校長先生とのお話の中に垣間見えました。しっかりと地元地域の未来に目を向けていく人材の育成と100年後の未来に情熱を燃やされていました。

公演後のバックステージ見学には、予定数よりかなりたくさんのみなさんに参加していただき、後片付けの最後まで役者への質問やら学校生活の話しやらと話は弾みます。


中日を過ぎました。週末は身体をゆっくり休め、旅班は新たな気持ちで来週からの公演を楽しみたいと思っています。

文:緒方和則(アナグノス校長役)