風のBLOG

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『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』2012春 西日本巡回公演 第3週目

2012-06-09 19:30:10 | 全国巡回公演
『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』西日本巡回公演は第3週目を迎えました。

峰山高校
(京都府)

公演は午前・午後の2ステージに分けられての公演となりました。開演前には校長先生から歌舞伎の例を用いて観客と舞台の関係性をとてもわかりやすく説明していらっしゃいました。
午前は1、2年生で、午後は2、3年生と弥栄分校の皆さんが鑑賞。客席の反応も午前と午後では全く違います。峰山高校では文化祭で演劇発表があるそうで、その参考になったでしょうか?
午後の回の終了後には座談会が行われました。







ヘレン役の白根の言葉を真剣に受け取ろうとしている生徒の皆さんの表情が印象的でした。

益田東高校
(島根県)

峰山高校の公演後、旅班は島根県益田市へ。会場は島根県芸術文化センターグラントワ小ホールでの公演でした。
開演と共に流れる音楽に合わせて、生徒一人一人が集中していく様子が印象に残っています。また、公演後の座談会では生徒会の皆さんと有志の皆さんが集まってくれました。





今度はアニー役の渋谷が座談会に参加。全員の顔が均等に見れるよう、車座になって様々な質問に答えていきます。最後にはヘレン役の白根から記念の色紙のプレゼント。

平田高校(島根県)

平田高校での公演は6年振り。前回も『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』を上演しました。今週では唯一の体育館での公演。しばらくホールでの公演が続いていましたので、体育館での設営作業(仕込み)も久し振り。それでも仕込みはスムーズに進められていきます。体育館での公演の場合、設備や形状に合わせて「どうやったら一番見やすいのか」を劇団員一人一人が考えながら作業します。

開演前には芸術鑑賞担当の先生から「演劇には俳優だけではなく、裏方もいる。そして風の皆さんは全員でこの体育館を劇場にしてくれた。どうやってこの芝居が出来上がったのか、色んな事を想像しながら観て欲しい。」という言葉が生徒の皆さんに投げかけられました。
上演中の客席は静かに、じっくりと舞台上の出来事を観察するように観ていたように思います。







終演後の撤去作業には3年生の有志がお手伝いしてくれました。中には中学生の時に風の『ヘレン・ケラー』を観た、という生徒さんも。劇団員それぞれが生徒達と芝居の感想や彼らのこれからの進路の事など、様々な話をすることが出来ました。皆さんお手伝いどうもありがとうございました!


座談会や撤去作業など、生徒達と同じ時間を共有し、お互いの話を聞き、考える交流の場は、演劇と同様に様々な『発見』が出来る場ではないかと思います。
相手の話を聞き、考え、その中で自分の中に生まれた『発見』をまた相手に返す。そんな循環を生徒達と共有する。それが『出会い』の一つの形ではないでしょうか。

これからも様々な『出会い』を楽しみながら、巡回公演は続いていきます。来週は愛媛県松山市から公演はスタートします。