KAZのおさんぽ

移り行く季節の中で美しい表情を見せる花や虫たち
みんなに会いにきょうもおさんぽです

日光の秋を歩く3

2006年10月13日 | 2006年のブログ
<<光徳のミズナラの森>>

戦場ヶ原の奥にある光徳牧場や光徳キャンプ場の周辺は、極相に近いミズナラの深い森に囲まれています。
3回目のきょうは、ミズナラの森の秋の様子です。

 <光徳のミズナラの森>
ブナ同様、ミズナラの森は豊かな自然の象徴です。
ミズナラの森には沢山の昆虫や鳥や動物たちが棲んでいます。

 <恵みの森>
クヌギ・コナラ・ブナ等と同じブナ科の樹木で、本州では1000mから1500mの山地の森の主役となっている木です。
秋には沢山の木の葉と大きなドングリを落とし、森に恵みを与えてくれます。


<ミズナラの老木>
ミズナラの森にはゼフィルスと呼ばれる宝石の様に美しい大型のシジミチョウが何種類も棲んでいて、多くの幼虫はミズナラの葉を食べて育ちます。
夏にはここで、きれいなアイノミドリシジミの♀が撮影できました。

 <ミズナラの紅葉>
夏のあいだ深い緑色だったミズナラは、紅葉が始まるとまず新緑の様な明るい黄緑に変わります。
そして輝くばかりの黄金色になり、最後は茶色くなって葉を落とします。

 <錦繍のアカタテハ>
今回少し早い時期に奥日光を訪れたのには、一つだけ目的がありました。
青い空をバックに紅葉のなかで日光浴をするキベリタテハの写真を撮ってみたかったのです。
でも思い描いた情景に現れたのはアカタテハ。
不思議な事に山地性のキベリタテハやエルタテハは姿を見ませんでした。
山地性の蝶は越冬に入るのが早いのかも知れませんね。

 <光徳のオオモミジ>
光徳付近はそろそろ紅葉も見頃、牧場のモミジも赤く染まっていました。

 <ノコンギク>
光徳周辺ではもう野の花はほとんど終わっていました。
咲いていたのはアザミとゴマナの咲き残りがほんの少しとこのノコンギク。

 <モンシロチョウ>
ノコンギクはまだ沢山咲いていて、何匹かの蝶が訪れていました。

 <キタテハ>
こちらはキタテハ、近づいても無心に蜜を吸っていました。

 <スジグロシロチョウ>
咲き残りのアザミにスジグロシロチョウがいました。
季節の終わりを感じます。
そろそろ山は寂しくなりますね。

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今回で「日光の秋を歩く」はおしまいです。