勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
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プロミスト・ランド / Promised Land

2014年08月23日 | 洋画(アメリカ系)
世は、“シェールガス革命”と言われていますが、その【革命】の負の部分を描いた社会派作品。マット・デイモンが、主演のほか、制作にも関わっています。

マット・デイモンが、良いですねぇ。オーシャンズシリーズでは若手で皆にからかわれ、ボーンシリーズでは超人的なエージェントを演じていますが、この作品で演じた、普通のサラリーマンの様な役どころのほうが、彼のいい味を引き出すんじゃないですかねぇ。それに、からかわれたり、超人だったりするのは、どこか引き立たせたりすれば良いですが、むしろ普通の人を演じるほうが、特徴がないだけに難しい訳で、そう言う意味で、普通のサラリーマンを普通に(実は非常に上手に)演じる彼=マット・デイモンは、一流だと思います。将来は、第二のクリント・イーストウッドじゃ無いんですかね?

それにしても、アメリカはシェールガス革命に湧いているわけですが、この映画は、遡ること2年前の2012年に制作されています。シェールガス生産に際しての環境問題が有る事を既にその頃に描いているのは、慧眼だと思いますね。って言うか、既に、その頃から問題になっていたとも言うのかもしれませんが。

正直、結末は、見る前から想像がついています。そして、その想像のとおりに物語は終わりました。でも、ガッカリ感はないですね。世の不条理と言うか、出来事には負の側面が有る事がよくわかります。重くはないですが、しっかりと社会・世の中を描いたいい作品だと思います。

タイトル プロミスト・ランド / 原題 Promised Land
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2012年/アメリカ
監督 ガス・バン・サント
制作 マット・デイモン
出演 マット・デイモン(スティーヴ・バトラー)、ジョン・クラシンスキー(ダスティン・ノーブル)、フランシス・マクドーマンド(スー・トマソン)、ローズマリー・デウィット(アリス)、スクート・マクネイリー(ジェフ・デノン)、タイタス・ウェリバー(ロブ)、ハル・ホルブルック(フランク・イェーツ)

[2014/08/23]鑑賞・投稿