勝手に映画評

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猿の惑星:創世記(ジェネシス) / RISE OF THE PLANET OF THE APES

2011年10月09日 | 洋画(アメリカ系)
これまで何度か映画化やTVドラマ化が成された『猿の惑星』シリーズ。なぜ猿が人類を駆逐して地球に君臨したのか?と言う、事の始まりを描いた作品。これまでの『猿の惑星』シリーズでも事の始まりを描いた作品はありましたが、この作品では設定を見なおして、より自然に(?)その始まりが描かれています。

先にあった事の始まりの作品は『猿の惑星・征服』と言う作品だったようですが、この作品もその過去作品に敬意を払ったのか、主人公たるチンパンジーの名前が同じ“シーザー”と言う設定になっています。ただ本作品では、その他の設定がより現実的な設定になっており、そう言う意味では、過去の作品よりも“怖い”ですね。

シーザーは、キングコングを演じたアンディ・サーキスが演じています。昔取った杵柄では無いですが、過去の経験を活かして、猿(チンパンジー)らしい自然な動きが見られます。演技的に特筆することは、そのあたりですかね。

この映画の見所は、何と言ってもそのストーリ。アルツハイマー治療薬の副作用と言う設定は、非常に現実味があって、且つ、世界中でアルツハイマー治療の研究が行われている訳ですから、本当に有りそうな気がしてしまい、中々怖いです。ただ、少し理解不能なのが、ALZ112やALZ113が“ウイルス”と訳されていたこと。字幕版で見たんですが、“VIRUS”に相当する言葉は聞こえなかった気がするんですが・・・?

ウィルの隣人がわざわざ何故職業を意味するセリフを話しているのかは、エンドロールへの伏線だったんですね。エンドロールが始まると席を立つ人が居ますが、その辺りのところを理解して居ないと、この話の怖さがわからないと思います。この辺りの設定は、SARSや新型インフルエンザの経験からのフィードバックなんでしょうね。

タイトル 猿の惑星:創世記(ジェネシス) / 原題 RISE OF THE PLANET OF THE APES
日本公開年 2011年
製作年/製作国 2011年/アメリカ
監督 ルパート・ワイアット
出演 ジェームズ・フランコ(ウィル・ロッドマン)、アンディ・サーキス(シーザー)、フリーダ・ピントー(キャロライン・アランハ)、ジョン・リスゴー(チャールズ・ロッドマン/ウィルの父)、ブライアン・コックス(ジョン・ランドン)、トム・フェルトン(ドッジ・ランドン)、デヴィッド・オイェロウォ(スティーヴン・ジェイコブス)、タイラー・ラビーン(ロバート・フランクリン)、ジェイミー・ハリス(ロドニー)、デヴィッド・ヒューレット(ハンシカー)

[2011/10/09]鑑賞・投稿