勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
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ウォール・ストリート / Wall Street: Money Never Sleeps

2011年02月06日 | 洋画(アメリカ系)
1987年の映画『ウォール街』の続編。

前作で、インサイダー取引にて収監されていたゲッコーが、刑期を終えて出所するシーンから始まります。ゲッコーが戻してもらう携帯電話が物凄く大きいのが、時代を感じさせます。しかし、ゲッコーの出所は2001年という設定なのですが、映画の舞台は2008年。空白の7年が描かれていません。物語の都合なのでしょうが、スッキリしません。

物語が進行する2008年といえば、リーマン・ショックが起きた年です。架空の物語とは言え、市場に影響をあたえることを考慮したのか、リーマン・ブラザーズとかの実在の金融機関の名称は出てきません。しかしながら、ジェイコブの勤めるケラー・ゼイベルは、潰れるという事から、何となくリーマン・ブラザーズがモデル?という気もします。他方、ブレトンの会社は、チャーチル・シュワルツと言う名前なのですが、これって、実在の投資銀行の名前に似ているんですが?

マイケル・ダグラスのゲッコーは、存在感・威圧感たっぷりですね~。ガンを患い、一時期痩せましたが、スクリーン上ではそんな感じには見えませんでした。他方、今回のゲッコーの相手方ジェイコブを演じるシャイア・ラブーフ。こう言っては失礼かもしれませんが、まだまだ若い! 加えて、ゲッコーの娘ウィニーを演じたキャリー・マリガンも若い! 二人とも、マイケル・ダグラスに圧倒されていたような気がしますね。

前作『ウォール街』で、ゲッコーと戦ったバド・フォックスも、ちょっとだけ出演します。バド曰く、上手く引退して、悠々自適の生活のようですね。

さて、先にも記したように、この作品は時代的には2008年のリーマン・ショックの辺りを描いた作品です。劇中、金融支援を議論するFRBでの議論のシーンがあるんですが、ガイトナーに似た人がいた気がしたのは気のせい? 2008年当時といえば、ガイトナーはNY連銀総裁を務めていたので、似た人を出したのでしょうか? って言うか、スタイハルトは、見た目的にはグリーンスパンを彷彿させる雰囲気なのですが、やっぱり、それを狙ったんでしょうか?

さて、虚々実々の駆け引きが行われて物語は進んでいくんですが、ラストが納得いかん!!! あんないい加減なラストではダメでしょう。そこまではいい感じだったんですけどね、ラストにがっかりです。

タイトル ウォール・ストリート / 原題 Wall Street: Money Never Sleeps
日本公開年 2011年
製作年/製作国 2010年/アメリカ
監督 オリヴァー・ストーン
出演 マイケル・ダグラス(ゴードン・ゲッコー)、シャイア・ラブーフ(ジェイコブ・ムーア)、キャリー・マリガン(ウィニー・ゲッコー)、スーザン・サランドン(シルビア・ムーア)、ジョシュ・ブローリン(ブレトン・ジェームズ)、ヴァネッサ・フェルリト(オードリー)、フランク・ランジェラ(ルイス(ルー)・ゼイベル)、イーライ・ウォラック(ジュリー・スタインハルト)、チャーリー・シーン(バド・フォックス)

[2011/02/06]鑑賞・投稿