片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

リッチクライアントとは

2006年06月11日 | Biz/Browser
リッチクライアントという言葉は、C/S時代のものをファットクライアントと呼ぶことで対比し、よいイメージを出そうとしている。ただ、ファットクライアント時代に確立したものがある、それは端末操作性だ。C/S時代には、それまでの数十年の、ユーザの、端末の操作性の悪さに対する怨念を晴らすように、VBなどを利用して、使いいやすさが徹底的に追及された。
リッチクライアントは、その遺産を継承するものでなくてはならない。日本語でいえば使い勝手、英語ではエクスペリエンスというらしい。大変な試行錯誤の末たどり着いた使い勝手の良い画面。ここには日本人ならではの叡智が凝縮されている。
リッチクライアントというと、猫も杓子もリッチクライアントになってしまうが、ここはやはり、「リッチクライアントとは、企業の業務システムの画面操作性をWebの世界で継承するためのクライアント側の技術」と定義したい。

SOX法の専門家

2006年06月10日 | 私の正論

Biz/Browserが東京海上日動に入るきっかけを作ってくださった田中さんに会った。現在は、なんと、内部監査部の主任監査役。会社がNASDAQにも上場しており今年が本監査とのこと。田中さんは東京海上に入社以来ずっと情報システム部門に所属されていたが、3年ほど前に内部監査部へ移られた。折からSOX法対応が求められ、相当勉強したとのこと。監査人の試験もあり、1科目3時間で2日間の試験を受けられたという。


コンピュータの専門家が監査の専門家になる。鬼に金棒とはこのことだ、と思った。というのも、会計士の先生といわれる方々は、なかなかコンピュータの本質を理解されていない人が多いような気がするからだ。コンピュータへの理解が深くないと、会計監査はできても内部監査は難しいのではないかと思う。その点田中さんは情報システムの運用経験も長い。とても生き生きとしておられて、楽しそうだった。こちらまでうれしくなる。


これからも末永くお付き合いさせていただきたく思っている。


スーパー秘書・優子物語 第九話(最終回)

2006年06月09日 | スーパー秘書・優子物語

Gooの中に「ビジネスGoo」というASPで提供するグループウェアがある。これが実は「スーパー秘書・優子」の最終的な姿だ。よくここまで生きのびてきたものだ。


UNIXがビジネスに使えそうだという1980年代後半に産声を上げ、MS-DOSのCUI画面からスタートした「スーパー秘書・優子」。C/S時代にVBで格段に操作性がよくなり、HTMLでWeb化して、どこからでも、携帯電話からでもアクセスできるようになった。そしてASPサービスへ。


激動の20年を泳ぎきってきた「スーパー秘書・優子」。いろんな人が、いろんな形で関わってきた。走馬灯のように思い出す。


アクシスソフトの社内では「ハイパー秘書」という名前で全社員で使っている。これからどうなっていくのか?私の手は完全に離れた。Good luck!


この話を是非ブログに書くようにとすすめてくださった廣瀬さんに心から感謝します。


最後に、優子はもうお母さんです。子供が今4歳。もう自転車に乗れます。写真がそうです。


排ガス規制のグリーン物流で採用されました!

2006年06月08日 | Biz/Browser

 Biz/Browserのパートナーである、KTシステムコンサルティングの運送業界向けASPサービス「IT-Truck」が政府の広報で、映像化されました。
 昨年から同社が国分殿と協働している経済産業省補助金事業 「グリーン物流パートナーシッププロジェクト」の取り組みが映像化され内閣府の ウェブサイトで視聴することが可能になりました。


地球にやさしいグリーン物流
 をクリックするとストリーミングページに進めます。
番組本編は30分程度ですが、国分とKTシステムが関係 している部分は冒頭から10分程です。


パソコン画面と帳票のところでBiz/Browser、Biz/PrintServerのアプリケーションが登場しています。


手塚社長、社員のみなさん!おめでとうございます!


 


年間3万人が自殺する国

2006年06月08日 | 私の正論

心理カウンセラーの小澤さんという方にお会いした。豪快な方だ。心の問題を取り扱うプロ。物事の本質を見抜く力がある。自然体。理屈先行の男社会を許さない。


毎日たくさんの心を病んだ方に接しておられる。でも、心を病んでいる方よりも、社会のほうが病んでいるという。その社会を作っているのはあなたですよと云われた。15%の人が社会を動かし、残りの85%はその結果病んでいるとも。


コンピュータの仕事を続けて数十年。楽になっただろうか。いつまでたってもただ忙しいだけ。人間は動物からどんどん離れていく。どこかで自らブレーキをかけないといけないのではと漠然と思う。


いただいた名刺には、横浜心理トレーニングセンターと書かれていた。


写真は、我家のプランターで取れた木いちごです。

東京に4年制のコンピュータ専門学校ができる

2006年06月07日 | 私の正論
東京モード学園。ここがHALというコンピュータ専門学校も大坂、名古屋で経営している。
HALはアルファベットのABC順で、I、B、Mの一歩先を行く文字から取られている。ITで世界一を目指すエンジニアを養成するという意志の表れだろうか。
お会いしたのは、2009年東京設立に向けて、設立準備室の責任者の永来さん。
なぜ専門学校かというと、真に必要な教育をしようとおもったら、大学のように規制があるところではできないからだという。同感。
一流大学にも負けない能力を持った技術者を輩出したいという。
そのためには教授陣の充実が肝要。素晴らしい教授陣、講師陣を集めるお手伝いをぜひしてあげたいと思っている。自薦他薦お願いします。

90歳のチェリストのコンサートを聴いた

2006年06月06日 | チェロ奮戦記

6月6日。青木十良(じゅうろう)氏のコンサートに行った。90才のチェリスト。場所は浜離宮朝日ホール


私の親父が91歳ですっかりよぼよぼになってしまったから、90歳のチェリストってどんなかなという興味もあって出かけた。それにもし自分が90歳まで生きたとして、チェロを弾いていられるのか、その確認もしたかった。


満員の聴衆の前に姿を現した青木さんは、動作も機敏ですたすた歩く。バッハの無伴奏組曲第5番が始まった。繊細な美しい響き。透き通るような音。すごいすごい。アンコールに鳥の歌をやってくれた。カザルスのようだった。満足満足。


写真は、鳴りやまない拍手の末、終了後ロビーに出てきて大勢に取り囲まれている青木さん。


ユーザ企業のためのIT調査会社

2006年06月06日 | 感動したこと
ITR社内山社長と飲んだ。
ITRは、情報技術の調査会社だが、顧客はほとんどユーザ企業だという。ベンダーではないのだ。講演会などの参加者もユーザ企業が大半を占めるという。
自ら石油の探査会社にいたことがあり、そのときのユーザ体験が原点になっている。ユーザにとって本当に必要は情報技術とは何か、それを調査しレポートしてくれる。年間契約金額は決して安くはないが、たくさんの優良企業が彼のレポートを期待している。
Biz/Browserの紹介をさせていただいたが、見事にご理解いただいた。
2軒目のお店では、カラオケを熱唱され、熱い心の方だなあと、すっかり内山ファンになってしまった。

スーパー秘書・優子物語 第八話

2006年06月04日 | スーパー秘書・優子物語
Web化したスーパー秘書・優子。2002年にASPサービスを開始した。名称は「どこでもオフィス」。ドラえもんのどこでもドアにあやかった。
この頃ASPは花盛りで、マスコミが盛んに喧伝した。しかしどのASPも盛り上がらなかった。契約してくれる会社はあまりない。携帯電話でスケジュールが見えたり、名刺データが見えたりと。自分達が使っていて、こんな便利なものはないと思うのだが、一向に顧客が増えない。営業を担当する会社が悪いわけでもなさそうだし。

一方で、サイボウズは売れに売れている。内容的には絶対に勝っているという自信はあるし、そもそも元祖なのだからと思うのだがダメ。ASPが早すぎたのか、営業の仕方が下手なのか。結局3年ほどで撤退を余儀なくされた。

しかし、見ている人はいるものだ。なんと、GooのNTTレゾナントから声がかかった。

売上などどうでもいい、明日お客さまが来てくれるかどうかだ

2006年06月04日 | 感動したこと
無添加化粧品で創業したFANCLの池森会長が今朝のTVに出ていた。
とても穏やかな顔つきで、何度も挫折を味わってきた方とは思えない。
アナウンサーが、怒ることはあるのですか?という問いに、
「お客さまからお叱りを受けたとき、その対応が悪かったときはもの凄く怒ります、売上なんかどうでもいい、お客様がまた来てくださるかどうかだ」。
肌荒れに困っている女性を救おうという一心で始めた仕事なので、その気持ちに反する社員の行動には我慢がならないのだと思う。
信念から発せられる言葉には重みがある。

自分も、信念に基づいた、揺るぎのない発言ができる日々でありたい。

Biz/Browser関連サイト一覧(第一弾)

2006年06月03日 | Biz/Browser

アクシスソフトのBiz/Browserサイト http://www.axissoft.co.jp/biz/

導入事例(第一生命、ヤマト運輸、大成建設、太平洋セメントなど) ttp://www.axissoft.co.jp/biz/introductory_ex/index.html

評価版ダウンロード http://biz-collections.com/support/demo/index_download.html

Biz/Browser入門書 http://www.axissoft.co.jp/biz/books/index.html

日立製作所(大規模SI) http://www.hitachi.co.jp/Prod/vims/solutions/ssup/biz/index.html

アスリックス(販売管理パッケージ) http://www.aslix.com/

アイフォセンス(販売管理パッケージ)http://www.ifosense.co.jp/solution/web_biz/edition.htm

エムアールオー(VBコンバータほかツール、パッケージ多数) http://www.m-r-o.co.jp/

アヴァンティ(バーコード在庫管理システム)http://www.avanti-corp.com/

日本コンピュータダイナミックス(基幹系SI) http://www.ncd.co.jp/service/support_tool/biz.html

ソフトウェアパートナー(汎用検索出力ツール)http://www.sp-inc.co.jp/product_IBR.htm

XMLデータベース「NeoCore」連携 http://www.neocore.jp/user/me02.html

「楽々Framework?」連携 http://www.sei-info.co.jp/news/news_fw20060425.html

「Xupper?とBiz/Browser」連携 http://www.itarchitect.jp/summit/2006spring/report/pdf/kensystemconsulting.pdf

古い記事ですがCOBOL連携 http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NC/ITARTICLE/20010606/3/

SAP R/3インターフェイス自動生成 http://www.tecnos.co.jp/ppt/bizgenerator.pdf

アパレル業界18年の実績 http://www.dtpnet.jp/main/cvnet/series.html

Biz/Browserパートナー一覧 http://www.axissoft.co.jp/biz/bizpartner/index.html

    


スーパー秘書・優子物語 第七話

2006年06月02日 | スーパー秘書・優子物語
スーパー秘書・優子は、名前が変わっていた。SuperVIPとなっていた。さらにキャラクターベースのMS-DOSのCUIの画面から、VB言語による、C/S(クライアント/サーバ)システムになっていた。田舎娘が洗練された都会娘になった感じだ。そして日産やHPなどに10セットほど売れていた。しかしC/Sではインストールやその後のメンテナンスが大変。
そこでHTMLでWeb化することとした。1999年のことだ。HTMLを利用したので、操作性やレスポンスを出すには苦労した。その時活躍したのが、元アスキーで、ワープロソフトの「筆王」をデザインしていた代田氏。彼の操作性にかけるこだわりは尋常ではない。多分こういう操作をするとこうなるだろう、ということが、そままま実現されているので、マニュアルなど不要。素晴らしいグループウェアに成長した。以来、現在に至るまで、アクシスソフト全員で利用している。

修理は宝の山、工夫の宝庫

2006年06月02日 | 私の正論
今日オリンパスに行った。IT戦略情報室のI次長に会った。SAP社のCRMを導入し、大成功を収めた方だ。半年前に会ったときは課長だった。プロジェクトが成功して評価されたのだろう。
I次長は言う。お客様からの修理要請は宝の山だ。以前は後ろ向きの非生産的な仕事だった。でも今は違う。皆で情報を共有し、製造工程への提案に発展することもある。お客様のために全部門、全員が生き生きと働く。これが情報共有というものか。
人ごとながら、とてもうれしかった。
そいうえば、昔アスキー社のユーザサポートをしたとき、サポートデータをデータベースに蓄積した。蓄積データ自体が次のサポートの参考になるが、その情報を、瞬間的に、バグ、クレーム、提案の3種類に分類して入力し、月一回製品別に印刷してアスキーに報告した。その結果製品が改良された。顧客からの情報は宝の山だ。

Sales doubling contract Ltd.

2006年06月02日 | 私の正論
売上倍増請負株式会社を設立することにした。
ITを駆使して、必ず売上を倍以上にすることを請け負う会社だ。その代わりどう頑張っても倍増できそうもない仕事は断る。客を選ぶのだ。そして約束どおり売上が倍以上になった場合は、成功報酬として請負金額と同額のボーナスをいただく。そのボーナスは全額プロジェクトメンバーに還元する。
これはジョークですが、こんな会社をつくり、成功したら、日本のIT産業も一気に魅力的になるだろうなあ。
今日、ある方と飲んでいて、そんな夢が広がった。

日米で大きく異なるIT職の地位

2006年06月01日 | 私の正論
ニューヨークでITコンサルの会社を経営している森健次郎氏が無料で配信してくれる「EBPassITニュース」の最新号でIT活用の日米格差は開くばかりだと警告を発している。その原因の大きな要因として、IT業界やIT職の地位の差があるという。

以下抜粋

米国での経済界におけるIT業界およびIT職の地位はかなり高い。米国のCEO(最高経営責任者)をはじめ企業トップは、競争優位を獲得するためにはITの活用は必須であると考える。ITの重要性を認識しないCEOは皆無であるといって過言ではない。そして大手企業のCIO設置率はほぼ100%である。
CIOの地位は高く、CEOに直言できる権限をもって経営に参画する。重責を担う一方、年収は30万ドルはざらで、大手企業のCIOともなれば50万ドルというケースもある。これに乗じてIT技術者の給与も着実に年々上昇している。