NTTドコモの発表資料はこれ↓
Windows Mobile OS端末の導入について
Biz/Browserは、簡単に載るはずだが、ユーザが利用して万一問題があったときのことを考えると、アクシスソフトとメーカのエンジニア同士が共同で問題解決に当たれる体制が前提だろう。
何を偉そうにと呆れられそうだが、これは高村光太郎の道程の出だし。
私がコンピュータの仕事を始めた頃のオフィスを思い出した。まだ電卓はなくソロバン。コピーはジアゾ式(薄い紙に鉛筆で書いて、印画紙と重ねて複写する方式)。電話はあるがFAXはない。
そんな会社に電子計算機を導入するということになった。まずやったことは、現在の業務フローを書くこと。個別受注生産の電機メーカだったので、引き合いから見積、設計、生産計画、資材調達、製造、検査、出荷、納品、検収、請求、売掛、入金といった流れを、すべて流れ図として記述する。当時産業能率大学が考案した能率定規というのがあり、それで書いた。流れ図は10数メートルにもなった。四角の部屋にぐるっと張り巡らした。それを見ながら、どこをコンピュータ化するか、それぞれの部門の出身者と相談しながら決めていく。
部門間のオフィシャルな情報伝達は、伝票だ。8枚にも上る複写伝票が、部門を通過するごとに押印され1枚控えを残して次の部門に渡される。当時はバッチ処理なので、この流れから発生するデータをコンピュータに把握集計させ、ソロバン作業の撤廃、事務合理化、経営の可視化を目指した。この時代、コンピュータをどう使うかは、会社全体の最大の関心事だった。決して情報システム部門に任せるといったことではなかった。(というよりコンピュータの専門家はまだ世の中にほとんどいなかった)
今インフラはさまざまに整ってきた。これを利用して、改めて、業務の現場による現場のためのコンピュータ活用を考えてみたい。私達の前に道はないと、改めて思う。
森岡さんと飲んだ。森岡さんは日経ビジネススクールの講師。なんとCIO養成講座の先生だ。なぜ夕べ飲んだかというと、先日BPIA(ビジネスプロセス革新協議会)でSOX法のセミナーがあり、それに参加したところ森岡さんが講師の一人だった。15年ぶりの再会だった。
過去には、結構会っていたのだが、じっくり話をしたことは一度もなかった。だから今回ちゃんと話をしてみたかった。いつものことながら至福の時間を過ごした。
私からBiz/Browserの説明をして、Biz/Designerのデモをしたところ彼が叫んだ。「これはEUD(エンドユーザデザイン)の道具だ!」と。昔パソコンの普及が始まった頃、EUC(エンドユーザコンピューティング)という言葉がはやったが、その先の考え方だ。
森岡氏は言う。ユーザが自らワークフォロー(画面遷移図)を書き、さらに、それぞれの画面や帳票の項目のデザインまで担当する。その後の細かい処理はプログラマーが書けばいい。そうすればシステム開発は非常にスムーズに行く。Biz/Designerを使えばそれができるではないか!と。
SEが短期間に業務を理解してシステム設計するより、ユーザ自身がマンマシンインターフェイスを設計したほうが、よほど早く良いものができる。
だれか、新しいプロジェクトで試してみてくれませんか?
今日は大手マスコミの熱血漢と飲んだ。その方とは、半年に一回くらい4人で飲んでいる。場所は、池袋、麻布、神田、浅草、そして今回は赤坂見附。4人のメンバーとは、彼と、女性税理士、女性観光ガイド、そして私。なぜこういう組み合わせか、簡単には説明しようもない4人だが、とにかく今はこういった立場で働いている4人だ。
大きな組織に属する人間は、ともすると、その中だけで生活してしまうが、極力組織以外の人と付き合わないといけないと思う。社会が見えなくなる。彼は自分でわかっているかどうか知らないが、こういう付き合いを大事にする。
1980年代、なかなか電子メールが普及しなかったとき、こういって利用を促した。通信手段には、直接会って話す、電話、手紙(FAX)の3種類がある。人は意識せずにそれを使い分けている。それぞれ特徴があるからだ。ならばそこに電子メールという通信手段をもうひとつ追加したら、もっと仕事がしやすくなるのでは、という論法だ。
しかし、ここまで電子メールが普及してくると、ちょっと待てよということになる。たとえばシステム開発の現場では、電子メールより電子掲示板のほうがよいという結果が出ている。顧客も、元請会社も、外注先も、常にその掲示板を見ながら仕事をする。すると、メールよりも便利なことが分かる。
アクシスソフトが開発ポータルを作って、ソリューション事業部ではそれを全員が使っている。日経SYSYTEMSの記者が書いたニュースがある。ご参考まで。