ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

【観劇メモ】ホロヴィッツとの対話

2013年03月10日 | 演劇



三谷幸喜さん、作・演出、渡部謙さん主演の舞台「ホロヴィッツとの対話」を観に、
友人と二人で渋谷パルコ劇場へ

神に選ばれた天才ピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツが
彼の専属調律師である、フランツ・モアの家を訪れ、夕食を共にした一夜のお話。

フランツ・モアを演じるのは、渡辺謙さん。
その妻エリザベスに和久井映見さん。

ホロヴィッツを演じるのは段田安則さん。
その妻ワンダは、高泉淳子さん。

舞台の後方で、荻野清子さんが、ピアノを弾いている。

「神」と崇拝するピアニストに選ばれた、凄腕の調律師でありながら、
妻や家族をこよなく愛し、気まぐれなホロヴィッツと妻の板挟みでオロオロしたり、
ちょっと反抗的で、先生に呼び出されたりする息子を心配したり、と
それはそれは人間的なフランツを演じる渡辺さんは、
ラストサムライの時とは別人のようにチャーミング

夫が敬愛するホロヴィッツ夫妻に喜んでもらえるよう、一生懸命にディナーの用意をするけれど、
色んなことが裏目に出て、最後はぶちぎれるかわいらしい妻は
和久井さんにぴったり

しかし、何と言っても、ホロヴィッツ夫妻の絶妙なかけあいは素晴らしい

70歳を過ぎた老ピアニストを演じる段田さんは、
歩き方にはじまり、しぐさの一つ一つが老人にしか見えない。

同じ三谷作品である「国民の映画」では、
背筋をピシッと伸ばして、きびきびと、するどく、悪意に満ちたナチスの軍人だった。
背中を丸め、小さな歩幅でよたよたと歩く、自分の才能を自覚しているゆえのわがままな、
でも憎めないおじいちゃんは、同じ人が演じているとは思えないほど。

このおじいちゃんのわがままを たしなめながら、
きびしく、自分の持っていきたい方に彼を動かす
妻役の高泉さんとのやりとりは、本当に見事な間合い。

妻のワンダもホロヴィッツに輪をかけてわがままで、プライドが高い
いやなオンナなのだけれど、これまた、なんだか憎めない。

実は二人は娘を亡くし、深い傷を抱えていることが後にわかってくるのだけれど・・・。

とぼけた段田さんと振り回される渡辺さんに爆笑しながら、
ところどころ泣きそうなくらいほろっとさせられて、
最後は、とても暖かい気持ちになって、休憩無しの2時間10分はあっという間にすぎた。

あ~おもしろかった

次回作の「おのれナポレオン」は野田秀樹さんや天海祐希さんが出演とあってか、
いろいろ頑張ったけれど とうとうチケットは取れずじまい。

残念

1月からの冬の間は、ちょっと舞台は控えめだったけれど、
ここから春に向けては、暖かくなってきたことだし、ぼちぼち動き始めよう

さしあたって、今度の日曜日は、落語など・・・
















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3 コメント

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はじめまして、初コメントです! (めぐみ)
2013-03-13 01:08:20
はじめまして!めぐみっていいます、他人のブログにいきなりコメントするの始めてで緊張していまっす\(o⌒∇⌒o)/。ちょくちょく見にきてるのでまたコメントしにきますね(*^^*)ポッ
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ありがとうございます (karm)
2013-03-13 01:10:33
見てくださってありがとうございます
コメント、楽しみにお待ちしてます
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めぐみです! (めぐみ)
2013-03-19 15:17:51
めぐみです!このあいだコメントしためぐみです!覚えてますか?覚えていてくれた嬉しいですw(* ̄∇ ̄*)エヘヘせっかくなのでメールできませんか?私ブログとかやってないのでお話がしたいです、アドは megumi7704あっとyahoo.co.jpです、待ってますね!(*゜ー゜*)ポッ
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