ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

マクベス

2013年12月16日 | 演劇

堤真一さんが大好きな大学時代の友人と私・・・

堤さんが出演する舞台には遠路はるばるやってきてくれる。

今回の「マクベス」は、ぴあもe+もことごとく抽選にはずれ、諦めかけたけれど、
ローソンチケットで抽選でもなく普通にとれてびっくり
あの苦労はなんだったのかしら・・・。

さて、堤真一さんは好きだけれど、シェイクスピアはさっぱりの私達。

会場に入っていくと、客席はステージをぐるりと四方から囲む形になっていて、
席がなかなか見つけられずにうろうろしていると、外人っぽいメイクをした
お兄さんが席まで案内してくれる。

この人は後に、幻影の役で舞台の上に現れる。

同じく幻影の役の市川しんぺーさんと福田転球さんが前説を始める。

自分の右側になにやら緑のモノがある方は、練習します、と言われてふとみると・・・ある・・・
緑のビニール傘が肘掛にくっついた筒にささっている。
水でもふってくるのかしら?と思っていたら・・・

劇中「準備せよ」というセリフが出たら自分の足元の前に持つ。
「開け」と言われたら一斉に開くように・・・との指示が・・・

客席には3人の魔女役の人たちが、まぎれて座っていて、
「いつまでしゃべってるんだ~」
「あ、携帯の電源切らなきゃ」
なんて叫んだりして、始まる前からなんだか楽しい

ただ、始まってしまうと、四大悲劇と言われてるだけあって、暗く重い・・・。

舞台は11世紀中頃のスコットランド。
ノルウェー軍に勝利をおさめた将軍マクベス(堤真一さん)とバンクフォー(風間杜夫さん)は
その帰り道に三人の魔女に会い予言をもたらされる。
「マクベスはコーダーの領主になり、やがて王になる」
「バンクフォーの息子は将来の王になる」というもの。

予言通り領主になったマクベスだが、妻(常盤貴子さん)と共謀して王を殺害し、王の座に就く。

ここから、マクベスは猜疑心や権力欲から、友人であるバンクフォーをはじめ、邪魔な人間を殺害し、罪を重ねて暴君となっていく。
夫妻の間に跡を継ぐ子供がいなかったことも、そのような心理のひとつかもしれない

やがて妻は良心の呵責からか、精神に異常をきたし、夢遊状態に。

不安になり、魔女に会いに行ったマクベスに魔女は告げる。

「バーナムの森が攻めて来ない限り、決してやぶれることはない」と。

ところが、亡き国王の息子率いる反マクベス軍は森の木を纏い、あたかも森が動いているかのように攻め入ってくる・・・。

ここで、先の緑のビニール傘の登場だ

「開け」の掛け声で、客席が一面緑色に

そう、私たちが動くバーナムの森になったのでした
舞台と一体になったような満足感
ちょっと楽しい

でもでも、私たちも一緒になって堤さんを倒してしまったのね

「一旦手をつけた悪事、土台を固めるには悪事を重ねるしかない」というセリフ、
今の世の中の犯罪にも、十分に通じる。

嘘に嘘を重ねて失脚する政治家さんもいたりするし・・・

シェイクスピアのセリフは、まわりくどい比喩が多くて、何を言ってるのかわからないってことが多いけれど、
目的は堤さんなのでまあいいか、ってことで。
シェイクスピアファンの方には申し訳ないくらいのヨコシマな心で観に行ってしまいました。

今回配られていたチラシには次回の堤さん主演のモノも入っていた
しかも、瑛太くんと北村有起哉さんも共演
これも絶対行こうねと友人と固く誓う。

毎回、遠くからお付き合いいただく友人に感謝感謝

次回作「ロンサム・ウエスト」のチケットもゲットします












コメント
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