観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

キツネのお話

2020-06-24 20:54:38 | 夏の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には入館者数の制限、マスクの着用等のご協力をお願いします。

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藤前干潟

今日の満潮時間07時09分 潮位232cm

今日の干潮時間14時02分 潮位 26cm

 

今日は朝から暑くなりました。

でも、乾いた南風があり、日陰では過ごしやすかったように思います。

 

こちらは一昨日(22日)の藤前海岸の様子↓。

ドバトが集まって何をしているのかと思ったら、水を飲んでいました。アオバトが海岸に海水を飲みにくるのは有名ですが、ドバトも塩水(藤前干潟は汽水)を飲みに来るのですね。ちょうど潮が満ちてきている時間帯で飲みやすかったのか、暑かったからなのか、入れ替わり立ち代わり次々とドバトがやってきていました。

その近くで泳いでいたカルガモの親子↓。雛は少し大きくなってきました。

ミサゴも飛んでいました。

 

さて、ここからは、鳥類ではなく、哺乳類のお話です。

こちらは6月20日(土)の正午頃にお隣の稲永ビジターセンターで撮影された写真です↓(稲永ビジターセンタースタッフ撮影)。建物から出ている大きな耳が分かるでしょうか。

こちらが全身の姿↓(同じく稲永ビジターセンタースタッフ撮影)。この個体は毛並みが良さそうでした。

こんな場所にびっくりですが、港区の稲永公園に、しかも真昼間にキツネが現れたんです。

実は、稲永公園でキツネが観察されたのは初めてではなく、ここ数年の間に数回確認されています。

こちらは2018年11月25日に野鳥観察館前で観察されたキツネ↓。

後ろ足が悪いようで足を引きずっていたので、交通事故に遭ったのではないかと思っていましたが、先日、なごや生物多様性センターの哺乳類の専門家の方に写真を見ていただいたところ、見た目だけでは断定はできないが、疥癬(皮膚の病気)にかかっていたのではないかということでした。

かなり痩せているようでもあったので、上の個体はその年の冬が越せたのか、心配です。

近年、名古屋市内ではタヌキやキツネの生息域が広がっているそうです。

キツネが間近で見られるのは正直嬉しい気持ちもありますが、都市部へ出てくるということは人の生活との軋轢(交通事故、ごみを荒らされる、病気など)が生じやすくなるということで、それがキツネにとって良いことなのだろうか、と思います。

 

最後は、昨日、野鳥観察館前で観察されたアオダイショウです。マツの木をスルスルと登って行ったかとおもったら、すぐスルスルと降りてきました。その後、1羽のスズメがアオダイショウに気付いたようで大きな声で鳴き、それを聞いた他のスズメ2羽やってきて、しばらく警戒していたようです。

今日の日記は、鳥類、哺乳類、爬虫類とにぎやかになりました。

 

明日の満潮時間07時53分 潮位226cm

明日の干潮時間14時46分 潮位 35cm

コメント
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