観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

オカヨシガモが100羽を超えました。

2018-11-25 16:38:50 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 7時23分 潮位253cm

今日の干潮時間13時05分 潮位 90cm

 

今日もとてもお天気が良かったですね。

絶好の行楽日和で紅葉の観光名所はきっと大混雑していたのではないでしょうか。

稲永公園もアメリカンフットボールの試合が行われるなどして、多くの人で賑わっていました。

また、昨日も野鳥観察館には団体利用が複数ありましたが、今日はさらに多くの団体利用があり、野鳥観察館の望遠鏡ある椅子はほとんど人で埋まっており、野鳥観察や藤前干潟の学習をされたりする団体もあれば、野鳥や干潟を見ながら俳句を詠まれている団体もありました。

今日は尾張野鳥の会と名古屋鳥類調査会が毎月行っている「藤前干潟周辺鳥類調査」が行われ、調査では52種8,716羽をカウントできました。

冬に多く飛来するカンムリカイツブリは143羽を数えることが出来ました。 

さらに、今日はオカヨシガモを多く観察できました。

オカヨシガモは以前の庄内川河口周辺では数が少ない種類でしたが、近年は飛来数が増えて今日のカウントでは100羽を超え、129羽をカウントしました。

ただ、今のところ例年に比べてカモ類の飛来は全体的に数が少なく、特にコガモ・ヒドリガモ・スズガモなどは飛来数が減少しているようです。

 

また、カモメの仲間のユリカモメは、近年までは今頃に多く観察できていましたが、近年は悪天候の時に1,000羽を超える群れが入るだけで、大きな群れを見る頻度が少なくなりました。

代わって、昭和60年代は1~2羽しか飛来していなかったズグロカモメは、近年は飛来数が増えて今日は23羽を観察できました。

ズグロカモメは、赤いくちばしのユリカモメに比べ、一回り小さな体で黒いくちばしなのが特徴です。

ズグロカモメは、満潮時の干潟が出ていないときは水面に浮かんで休んでいますが、干潟が出始めると、干潟でカニを探して飛び回ります。

干潮時は導流堤の干潟でよく観察できますが、時々、群れでズグロカモメの群れが庄内川左岸にも飛来します。

干潟の上を飛び回りながらカニを見つけると、さっと干潟に降りてカニを捕える姿を観察できます。

 

尾張野鳥の会および名古屋鳥類調査会の定例の藤前干潟周辺鳥類調査でカウント出来た主な野鳥 ハジロカイツブリ4、カンムリカイツブリ143、カワウ4,283、ゴイサギ1、ダイサギ18、コサギ13、アオサギ80、マガモ117、カルガモ146、コガモ595、トモエガモ1、オカヨシガモ129、ヒドリガモ113、オナガガモ1,101、ハシビロガモ31、ホシハジロ73、キンクロハジロ445、スズガモ942、ミサゴ26、トビ2、オオタカ1、チュウヒ2、ハイタカ1、ハヤブサ1、オオバン8、ハジロコチドリ3、シロチドリ88、ハマシギ51、アオアシシギ8、イソシギ12、ダイシャクシギ2、タシギ9、ユリカモメ15、セグロカモメ24、オオセグロカモメ4、カモメ2、ウミネコ18、ズグロカモメ23他  計 52種 8,716羽 他 仔キツネ1

明日(月曜日)は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の満潮時間 8時08分 潮位246cm

月曜日の干潮時間13時45分 潮位100cm

火曜日の満潮時間 8時55分 潮位234cm

火曜日の干潮時間14時28分 潮位111cm

 

【12月18日(火)臨時休館のお知らせ】
現在、稲永公園では電気設備の更新工事が行われています。
この工事に関連して、名古屋市野鳥観察館は【12月17日(月)~19日(第三水曜日)】が終日停電となることから、この3日間は連続して休館させていただきます。
【12月18日(火)】は臨時休館となり、ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

コメント
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