“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

いとへんの漢字②

2013-07-29 14:37:16 | 日記
こんにちは。
久々に、調べました。

こちらは、梅雨が未だ明けず、身体が水を吸ってふやけるのではないかという気持ちでいます。
体調もいまひとつです。

雨といえば、ゲリラ豪雨にみまわれた山口・島根の方々は、さぞや大変なことと思います。
また、隅田川の花火大会をはじめ、数ヵ所の夏祭りが中止になっていて、日本人の活気や日々の暮らしはどうなってしまうのだろう、と心配になります。
無意識に、活気を削がれていきはしないかと……。それでも、日々、新しい気持ちで生きていくのみなのですが。

通勤路の柳が、ものすごく伸びて、地面につかえそうになっています。
3月に剪定されてから、5月までは目立った変化はなかったのに、6月中旬頃には気が付くとかなり伸びていて、今は「柳さん、髪伸びたね……」と話しかけて通っています。

あと少しで、立秋がやってきます。
梅雨明けはいつになりますことか。


『要覧』196頁「絽」~「[糸+「慍」のりっしんべんを取ったもの]」

・「絽縮緬(ろちりめん)」
→「絽」=透き目を作って織った絹織物。
・「呉絽服連(ごろふくれん)」…近世舶来のごつごつした毛織物。帯地、カッパ地などに用いた。

・「肯綮(こうけい)」…急所。
→「綮」=筋肉と骨が結合するところ。
※「肯綮」を書ける人は多くても、「綮」の意味はすぐ言えない人も多いのでは。

・「綵衣(さいい)」…文様のある衣。
・「綵筆(さいひつ)」…彩った筆、また、美しい文章。
→「綵」=あや絹、文様、飾り。

※「緇衣(しい)」はお馴染みですが、
・「緇素(しそ)」…僧と俗人。
→「緇」=黒い着物、また、僧侶。

・「綽綽(しゃくしゃく)」
・「綽然(しゃくぜん)」
→「綽」=ゆったりとしたさま。

・「綫」…「線」の異体字。

・「綸旨(りんし・りんじ)」
→「綸」=天子の命令。
・「経綸(けいりん)」…国家をおさめととのえること。また、その方策。
→「綸」=おさめる意。
・「綸子(りんず)」
→「綸」=あやおり。

・「緘口(かんこう)」
・「緘黙(かんもく)」
→「緘」=だまる、口を閉じる。
・「封緘(ふうかん)」
→「緘」=封をする、また、手紙の封じ目に書く字。

・「緝緝・緝集・集緝(しゅうしゅう)」…集めて編集すること。
→「緝」=集める意。
・「緝捕(しゅうほ)」…犯罪者を捕らえること。
→「緝」=捕らえる。

・「青緡(あおざし)」
・「銭緡(ぜにさし)」
→「緡」=銭の穴に通す細縄。

・「緋縅(ひおどし)」
→「縅」=よろいをつづる糸や革ひも。

・「首縊り(くびくくり)」が難読の項目に出ていた。確かに普通は「くくり」=「括り」だから。しかし、気分の暗くなる言葉です。

では、また続きに取り掛かります。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (凛太郎)
2013-07-29 19:35:48
しろねこ さん

こんばんは。お元気ですか?

「「肯綮」は書けるが、「綮」の意味は言えない人」の凛太郎です。^^;

「漢検 漢字辞典」にはちゃんと載ってますね。私が「辞典」をちゃんと読んでいない証拠がまたひとつ・・・。私、実は今年の始め頃から「テニス肘」というのになりまして、テニスなどまったくしない上に、患ったのは左手(私は右利きです)なのですが、どうやら原因はPCのキーボード。最近、キーボードやマウスの多用が原因でテニス肘になるサラリーマンが多いのだそうです。で、このテニス肘で痛みの出るところが、まさに「筋肉と骨が結合するところ」。私は「綮」を痛めていたのですね。これでもう、「綮」の意味は決して忘れないと思います。リピーターの皆さんのブログは、本当に勉強になります。

私のところも、ここのところ梅雨の戻りのような気候が続いています。猛暑も堪えますが、じめじめしたのも気分的には今一つですね。

体調も崩しやすい時期です。どうぞご自愛ください。
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お大事にしてください。 (しろねこ)
2013-08-01 00:51:52
凛太郎様 今晩は。
コメント有難うございます。お返事遅くなり失礼いたしました。

日付変わって今日から8月とは、月日の経つのは本当にあっという間です。
こちらは今夜もあいにくの雨模様です。

「テニス肘」ですか、お仕事でPCをよくお使いになるのですか?今年の始めということは、長期に渡りますね。
本来ならばお仕事を休んで安静になさるのが最善なのでしょうが、それもなかなか難しいでしょうし、早くよくなられますことをお祈りするばかりです。
症状が自覚されないままやみくもに体の部位を酷使する場合よりは、意識的に庇ってその部位を気遣うだけでも、体の治りは幾分早まるように思われます。

因みに「「肯綮」は書けるが、「綮」の意味は言えない人」には、少し前のしろねこ自身も含まれていました(笑)。
多少なりとも語意の記憶のお役に立つことができて嬉しいです。

「テニス肘」で思い出したのですが、同僚が嘗て「鵞足炎(がそくえん)」というものにかかったことがあります。
これは、膝の内側の腱が集まっているところ(=鵞足)で、腱と骨、または腱と腱が擦れ合って炎症をおこすというもので、サッカーやバスケ、水泳などでなりやすいのだそうです。
しかし、同僚は私と同じ国語科、しかもインドア派で、上記のスポーツなどは全くしないのです。
但しかなり痩身な人なので、肉が薄くてそうなったのだろうか、としろねこは勝手な推測をしていました。

なんにせよ、「綮」は大切にしたいです。
20代では殆ど気にしなかった関節ですが、歳が重なるにつれて、冷やさないように、神経を圧迫しないようになどと、地味に気を遣うようになりました。
身体の「綮」を守ることで、日々元気に仕事ができたり、趣味に邁進していけると考えると、健康に感謝せずにはいられません。
お互いに無理をせず、持病があったとしても悪化させず、長期的に気遣っていけるように過ごしていきたいですね。
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