“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

未受検25ー1 詳細反省②

2013-07-21 22:08:56 | 日記
①の続きです。

■当て字・熟字訓 8/10点

1 石竜子 … とかげ ○
2 山毛欅 … ぶな ○
3 蝦蛄 … しゃこ ○
4 文身 … いれずみ ○
5 珠鶏 … ほろほろちょう ○
6 金翅雀 … ひわ ×
▼「カナリア(金糸雀)」と勘違い
7 牛尾魚 … こち ○
8 滷汁 … にがり ×
▼「しょっつる(塩汁・塩魚汁)」と勘違い
9 馬陸 … やすで ○
10 熨斗 … のし ○


■二字熟語・一字訓読み 10/10点

1 芟鋤 … さんじょ・せんじょ ○
2 芟(る) … か(る) ○
3 摶飯 … たんぱん ○
4 摶(める) … まる(い) ○
5 擺脱 … はいだつ ○
6 擺(く) … ひら(く) ○
7 迥迥 … けいけい ○
8 迥(か) … はる(か) ○
9 惆悵 … ちゅうちょう ○
10 惆(む) … うら(む)・いた(む) ○


■対義語・類義語 8/20点

1 澹泊 ⇔ 執拗 ○
2 掉尾 ⇔ 劈頭 ○
3 重痾 ⇔ 微恙 ×
▼なんと「恙」の「心」を度忘れ。fuji-moca様とも嘗てコメント欄で話題にしたのに……(涙)。間違いなく長期記憶に入った筈の字を忘れ、驚愕。苦し紛れに「羔」で埋めたものの、意味は「こひつじ」で全く異なるため、今現在の記憶の欠落の度合いを思い知らされた。
4 喧鬧 ⇔ 闃寂 ○
5 契合 ⇔ 捍格・扞格 ×
▼覆轍。「格」を「挌」にしてしまった。「格」はこばむ意、「挌」はなぐりあう意で、「格」も使う。
6 音物 ≒ 苞苴 ○
7 読経 ≒ 諷誦 ×
▼未記入
8 崩御 ≒ 登遐・登霞・登仮 ×
▼未記入
9 僻陬 ≒ 辺陲・辺垂 ×
▼「辺」は「辺鄙」などから想像がついたが、「陲(垂)」は不勉強。
10 倥偬 ≒ 繁劇 ×
▼不勉強。字を見れば成程とは思う(それじゃ駄目なんだけど)。


■諺 12/20点

1 (立てば)しゃくやく … 芍薬 ○
2 せっかく(の屈するは以て信びんことを求むるなり) … 尺蠖 ○
3 のみ(と言えば槌) … 鑿 ○
4 しょうち(本来定主無し) … 勝地 ○
5 しんる(に順う者は帷幕を成す) … 針縷・鍼縷 ×
▼不勉強。
6 (田鼠化して)うずら(となる)
 … 鶉 ○
7 すうじょう(に詢る) … 芻蕘 ×
▼違和感を抱きながらも「芻」にくさかんむりを付けたら見事に×。「芻」を含んで「すう」と読むのは、「鄒」「皺」「雛」。
8 きゅうさく(の六馬を御するが如し) … 朽索 ×
▼不勉強
9 (豆腐に)かすがい … 鎹 ○
10 (白頭新の如く、)けいがい(故の如し。) … 傾蓋 ×
▼不勉強


■文章題書き取り 20/20点

1 (財と位に)きゅうきゅう(たる父には…) … 汲汲・汲々 ○
2 じゅんこう(鱸鱠炉辺に半日を酒徒と楽しむに如かんや) … 蓴羹 ○
3 (一粒)ぞくちゅう(乾坤を蔵すと悟り、…) … 粟中 ○
4 (宇内を)がんろう(し、…) … 玩弄・翫弄 ○
5 (塵世また誰と共に)きんしつ(の和を望まん) … 琴瑟 ○
6 (およそ国を立つる、彼の長もとより取るべし。しかして我の精神は失うべからず。これを失えば、[中略])かんたん(の歩み、その取るところの長もまたかえって害をなす) … 邯鄲 ○
7 きょうだ(にして勇なき者の…) … 怯懦 ○
8 (文久・慶応の間、外激に触れ奮発す。)じょうい(は固陋の頑説なり) … 攘夷 ○
9 (いわゆる)てんちゅう(暗殺の弊、…) … 天誅 ○
10 (…後年軍事の驍勇なるを期す。その国俗の)ひょうかん(なるも、学問盛んなるにつきて、その習を変ぜず) … 剽悍・慓悍 ○


■文章題読み 8/10点

1 (遼東の)豕 … いのこ・し ○
2 一榻(の茶客と談り、…) … いっとう ○
3 (天下を)睥睨(して、…) … へいげい ○
4 (半升の)鐺裏(に山江を煮ると戯れる意気組) … とうり ×
▼不注意。「當」=「当」=「とう」と知っているのに、なんとなく「しょうり」と読んでしまった。
5 瓦缶(を敲き…) … がふ ×
▼勉強不足。「缶」=「ふ」も一瞬考えたが、単純に「がかん」と答えてしまった
6 (瓦缶を)敲(き…) … たた(き) ○
7 (真にふしぎと)糾(せば、…) … ただ(せば) ○
8 (里婦の)顰(み、…) … ひそ(み) ○
9 (寛永以下治に)狎(れ、…) … な(れ) ○
10 (それ人は)恃(むところあれば、…) … たの(む) ○


以上、簡単ですが解答状況でした。
以後はまた三省堂ケータイ漢和辞典から配当漢字を部首別に拾う作業を続けていきます。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ボクちゃん)
2013-07-22 21:10:19
「すうじょう」、「草冠」でもOKでは。
夏本番。がんばりましょう。
返信する
確かに。 (しろねこ)
2013-07-22 21:37:14
ボクちゃん様
確かに「蒭」は「芻」の異体字でした。有難うございます。
引き続き頑張っていきます。
返信する
ご無沙汰です。 (Fuji-moca)
2013-07-27 21:19:43
しろねこ様
こんばんは。ご無沙汰しております。

学校は夏休みに入りましたが、
先生方は色々と業務が多いようですね。
それでも普段よりは多少負担が軽くなる時期でしょうか?

さて、25-1の結果を拝見しました。
不勉強と書かれてますが、書き取りで28/30点、
文章題書き取りで20/20点という高得点ですから、
十分勉強されてらっしゃる事が窺えます。

微恙の件は、確かにコメントで話題にしましたね。
記憶にインプットされにくい漢字なのでしょうか。
まさに歯痒い思いだったことでしょう。
ちなみに羔の読みは「コウ」、窯は「ヨウ」、えびすの意味の羌は「キョウ」、
生姜の姜は何故か女偏で「キョウ」、
ややこしいですが、この辺がまた面白いところです。

対義語・類義語の「繁劇」は、fuji-mocaは「煩劇」と書きましたが、
辞書では同じ意味なので正解だろうと思っています。

諺の問題は、市販の問題集に載っていますね。
朽索の六馬を御するが如し ・・・一ツ橋書店 漢検合格ノート1級
白頭新の如く、傾蓋故の如し・・・成美堂出版 漢字検定1級試験問題集

年に3回も、体調を整え仕事を調整し、
そのうえで記憶を整理して受検に臨むということは、
運もありますが実は非常に大変な事ですね。

次回は受検できることを期待し、
応援しております。
返信する
夏祭りの季節ですね。 (しろねこ)
2013-07-29 14:29:42
fuji-moca様
こんにちは。コメント有難うございます。
こちらこそご無沙汰しております。
fuji-moca様はお変わりありませんか。
御ブログでは漢字の学習を一層深められたとあるのを拝見し、よかったと心底穏やかな気持ちになったと同時に、自分は安定期に入るための気力が途絶えがちだという焦りも幽かに感じました。

>年に3回も、体調を整え仕事を調整し、
そのうえで記憶を整理して受検に臨むということは、
運もありますが実は非常に大変な事ですね。

本当にその通りです。
私の場合は、年が重なるほどこれは大きな課題になっていきそうです。
自ずと重々しくなりそうな考えをなるべく身軽に、と思いながら、そう思ってしまっている時点で無理をしてしまっているのだ、と悩むのです。
本来の目的ではない色々なものを断ち切り、えいやっと踏み切ってしまうしか、方法がないのは分かっているのですが。

私立のうちの職場も、公立の一歩後から補講期間に入りました。生徒共々まだ出勤は続きますが、休み明けからの仕事の下準備をしながらも、少しずつ負担は減ってきています。
企業勤めの方は、3日の休暇も難しくゆっくり帰省できないところもあると聞いています。
それぞれの職場なりに、休める機会を掴んで確り休み、心身の健康だけは無くさないでいたいと思います(汗)。

>不勉強と書かれてますが、書き取りで28/30点、
文章題書き取りで20/20点という高得点ですから、
十分勉強されてらっしゃる事が窺えます。

fuji-moca様のお言葉に恥じ入るばかりです。いえ、今回のこの部分のこの程度の問題ならば、長期記憶と、日々他のリピーターの方々の記事を拝見し、勘を鈍らせなければなんとかなるのです。
しかし、他の分野の結果からは、トレーニング不足は明らかで、自慢になりませんが、本当の本当に勉強できておりません。
何よりも、一通り分野別に書いて流す、自己採点をして辞書を引き字体や意味を点検する、出来ないところを抽出する、配当漢字の新しい語彙を身に付ける、四字熟語、熟字訓、諺のお復習いをする、という定番メニューに何一つ取りかかれてもいなかったのです。
これは自分としては少し重症です。
高校所属の頃は間に合わなくても、どこかの綻びから埋めようと動けていたのですが。
液体が床に零れ、広がっていくのを止められないで眺めているしかない不安と恐怖に似た気持ちです。最近時々、瞼に液体の広がるシーンがよく見えるのです。不気味ですよね(笑)。
頑張りたいという気持ちだけは大丈夫、あとは殆ど何もない、現在そういう状況です。

fuji-moca様が時々話題になさる、一ツ橋書店『漢検合格ノート1級』、成美堂出版『漢字検定1級試験問題集』、
どちらも1級を始めた頃よく眺めていて、いつか過去問題のように分野別に直筆ノートにまとめ直したい、と思っているうちに、時間が過ぎてしまいました。
解答に異体字や旧字体があり、焦って見ると混乱しそうなので避けがちなのですが、やはり見直すべき大切な問題集ですね。
当然ですが何が出ても大丈夫にするのが、1級リピーターの目標の一つなのですから、そんなことで足を遠退かせてはいけませんね。

恙、羔、窯、羌、姜、
「繁劇」と「煩劇」、
具体的で似ているけれど色とりどりで面白い、
fuji-moca様のお話ぶりが懐かしかったです。

次回の25ー2は、また大きな行事の1週間後なので、調整しながら弱音を吐かず準備していきたいと思います。
こんな情けない状態ですが、諦めず行けるところまでは行く気持ちですので、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

まだまだ残暑が厳しい折、どうぞご自愛ください。
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