ある爺さんの スナップ写真とボヤキ3

趣味もなく酒も飲めず・・・・・つまらない爺さん生活を、何気ないスナップ写真と、フッと感じたボヤキをアップしています

P席で 初めて知ったこと

2023-08-15 | *小ネタ

今日15日(火)のアップは、昨日に引き続いて、サントリーホールに行った話しです


昨日、ちょっと書いたんですけど、
あまりいい席がなくて、初めてチケット価格が一番安い「P席チケット」を買ったんです

 


「P席」とは、何の略かは知りませんが、
オーケストラのすぐ後ろにある段飾りのような席です
少なくとも「プレミア」の「P」ではなさそうな気がします

急な階段状の席で、初めて座った感想は、
 オーケストラ全体が俯瞰(ふかん)できる
 奏者との距離がやたら近くて、奏者の動きがよく見える
 譜面台がとても白くて、客席照明が落とされると、眩(まぶ)しい
 前面席や左右席からの視線がたくさんあって、やたらにモソモソと動けない

といったところでしょうか

 

ここがP席です。オーケストラの後ろでパイプオルガンの前です。あまりよく判りませんが、結構、急斜面になります

今回の公演は篠崎史紀氏のMCで、奏者との話しも聞けたんですが
マイクを通した声は、前面に向いていて、話し声が聞き取り難いんです
お客さんが笑い声をあげているんですが、
何が可笑しいかったのか、よく判らにけケースも・・・

演奏が始まってみると、特にトランペットやトロンボーンなど
ラッパの筒先が正面に向いている管楽器の音が、小さくてまろやかに聞こえました
ハーモニーバランスが崩れているんですネ
オーボエとかクラリネット、それにホルンやフルートの音は、いつもとそう変わらず・・・
ファゴットの音は、よく聞こえましたネ

一番心配していたティンパニーなんですが・・・
やはりよく聞こえましたネ
それと、目の前で動き回るもんだから、その動きに気を取られてしまうんですヨ

ここらが、一番お安い席の理由なんでしょうかネ?


私の前に、中学生くらいの男の子と母親が座っていたんですが
母親が、息子の演奏中動画を見ていたんで判ったんですが、バイオリン奏者を目指しているようです?
男の子は身を乗り出して、熱心にオーケストラの様子をうかがっていました
将来、オーケストラに入りたい人にとっては、とても勉強になる席なんでしょうネ

 

 

でもまぁ、「面白い席」でもある事は確か・・・
奏者の様子がよく見えるので、アクティブ感がとても豊かです
奏者同志のアイコンタクトなんか、判るんですから・・・・
ここらは、「P席」だけが見れる特権なんでしょうネ
私の勝手な想像ですけど、「P席」ファンも居そうな気がしているんですヨ

 

舞台上オーケストラが明るいので、一般的な席よりP席はちょっと明るめです。ぎっしり入ったお客さんの視線を、もの凄く感じるんです


今回、オーケストラを俯瞰(ふかん)できて、知ったことがあります

 

まずは・・・

寝たきり介護ベットなどで、よく利用されている尿洩れ吸水パッド
トロンボーン、トランペット、ホルンなど金管楽器担当者の足元に置かれているんですヨ
楽器内に水(唾)が溜まると、音が悪くなるとは聞いていました
演奏のない小節で、よく楽器をバラして、水を尿洩れパッドに出していましたヨ

 

木管パート(ファゴット、オーボエ、フルート、サックス)はどうしているんでしょうか
木管の足元は見えませんでした
羽や専用布を中に通すようですが、演奏中に通している姿は見ませんでした
リード近辺だったら、吸い込んじゃう・・・なんて話も聞いたことあるけど・・・

その木管パートのそばには、台が置かれていました
紙コップやリードケースが置かれているんですが、

紙コップの役目は、リードを濡らす水が入ってる? それとも吐き出した水入れ?

リードは演奏中に交換したら、音感覚が違ってしまわないのかな?
フルート・パートにもあったんですが、こちらはピッコロが置かれてありました

 

ティンパニーって、立って演奏するものと思っていましたが、専用椅子がありました
小さな背もたれがついた回転椅子なんです
ダンパーのついた座面で、穏やかに上下して、座り心地良さそう
足は、音階を変えるペダルに乗せているんですネ
音階を変えている所を初めて見ました
その後ろに椅子があって、出番がない時は専用椅子を降り、そちらに座っているんです

 

周囲が暗くなって、譜面が開かれると、結構、眩しく見えます

 

曲によっては、出番が少ない楽器もあるんですが、
じぃ~っと正面を向き、動かないようにしているんです
演奏がなくてもパート譜を追っていて、他パートと同様にめくっているんです
でも、出番が近づくと、落ち着かなくなり、演奏中にも関わらず
カラダを小さくして、そぉ~っと音出しして確認しているのには驚きましたネ
プロでも心配なのでしょうか?

 

アイコンタクトの様子がよく見えました
コンマス篠崎氏は各リーダをよく見ているんですけど、
特に、オーボエ・リーダと、また、ティンパニーとも繁盛に行われていましたネ

 

交響曲第7番第4楽章で、
コンマス篠崎氏とビオラ首席氏の、弓の馬毛が切れてヒラヒラしていたんです
もちろん、これは奏者から遠い席以外でしたら判る事なんですが
P席からはそれがメチャクチャよく見るんですネ

 

今回は、各オーケストラのコンマスも少なからずいたし
各パートの首席クラスの奏者ばかりだったんで、
演奏中のカラダの動きが、凄くハデに動いていたんです・・・面白いくらいに

 

と、まぁ~ 初めてのP席で、いろいろな発見がありました
視覚的に面白く、退屈しないかったんです

 

上を向くと、大きなパイプがいっぱいあります。パイプオルガンの演奏だったら、ビリビリと振動を感じるじゃないかな?

 

純粋にオーケストラのハーモニーを楽しみたいなら別ですけど

P席にはP席の楽しみ方もあるんだなぁ~ っと思った私でした

2階席のオーケストラ横席(たいていはAチケット)より、いいかもヨ・・・・・