ある爺さんの スナップ写真とボヤキ3

趣味もなく酒も飲めず・・・・・つまらない爺さん生活を、何気ないスナップ写真と、フッと感じたボヤキをアップしています

ちょっと がっかり

2021-10-13 | *小ネタ
つい最近、ピアノに関係した面白いTV番組を、2つほど見ました


ひとつは、7日(木)に放送した「クラシックTV」での「小曽根真とピアノの魅力」

クラシックから学び、ジャズピアニストとなった小曽根真氏を迎え、ピアノの魅力を伝えていたが、
ピアノが発明され、熟成して行く過程と、
各ジャンルの音楽家たちにどう影響していったか・・・・そちらの話しが面白かった

以下の話しは、クラシックTVの受け売りです


写真は、NHK「クラシックTV」の画面を撮影したものです

ピアノの元となったのは「チェンバロ」なんだけど、音を生む原理は全く異なる
1本の弦を、鍵盤による爪で弾くのがチェンバロ
音の強弱が出せないのである
そのため、5オクターブの音を使って、淡々とメロディーが流れる曲となる
バッハがその時代であった

その後、1700年代に入って、ピアノが発明される
同じ2本の弦を、鍵盤でたたく事によって音を出すのがピアノ
鍵盤を強く叩けば、大きな音が出るし、軽く叩けば、小さな音となるのである

2本の弦でいち音なので、共鳴し、音がふくよかであるし、鍵盤戻せば、音が消える仕組みなっている
音を長く響かせたければ、足レバーを使って残響させられる
響板を開ければ、さらに大きな音が出せる

時代的には、モーツァルトの頃から研究され始めるが
最も活用したのはベートベンで、「ピアノの歴史」を大きく作って行ったのである
その要求に応えるように、この頃に、鍵盤数が61→68→73と改良されて行ったのであった
ベートベンは、重低音を活かし、厳(おごそ)かで大音響・大迫力の交響曲を作った人であったのだった
その一方で、「ピアノの詩人」と言われるショパンは、
音の響きを調整する第2響板を加える事で、響きを調整し、まろやかな曲に仕立て人であったのだった
その後、シューマン、リスト、ブラームス、ラフマニノフ・・・・と大作曲家たちが登場する事になる


まぁ、何でピアノの事を考えたかっていうと、先日、パイプオルガンを聞く機会があったんです

ある教会のパイプオルガンなんですけど、
最初からチャペルに設置されたものではなく、北海道の教会から移設されたものらしいのです
ですんで、よく写真で見るような左右に大きく拡がるパイプではないのでした

その音色を聞いて、ちょっと驚きを感じたんです
音の構成が古い・・・・って


私が聴いたパイプオルガン。チャペル天井近くに設置されていた。左側手すり奥が、演奏者席になる

まぁ、当たり前なんでしょうけど・・・・・
一本のパイプには、一音しか鳴りません・・・・風を送れば音が鳴るし、風を止めれば音が消えます
ONかOFFかだけなんですネ

音に強弱はないし、ビブラートもないし、鳴るか鳴らないかだけなんです、パイプオルガンって
ただ、鍵盤は2セットあって、左右の手で、別の鍵盤を弾けます
足盤が1セットありますんで、足で低音を出せます
つまり風を通すパイプを変えれば、3種類の音質が出せますし、和音も出せるんですが・・・・・


私が想像~期待していたのは、こんなパイプオルガン

ピアノが発明される前のチェンバロと同じようなもんですけど、
もうちょっと、滑らかな演奏を期待していたんです・・・・・・

教会のチャペルで、厳かに、響き渡るパイプオルガンを想像していたんです・・・・私は
ここの教会だけかも知れませんけどネ

聴く機会は、一度だけしかありませんでした

もしまた、機会があったなら、他の教会やホールのパイプオルガンを、聞いてみたいと思っています