昨日の続き、技術士一次試験の基礎科目。基礎科目と言っても、技術士の基礎科目だ。そんなに易しくはない。試験は分野別に5群に分かれており、各群とも6問中3問を選択し、解答する。従って15点満点だ。一応この科目の最低点は6問で、合格ラインは8問だという。各々の問題の感想を書いていきます。この試験、過去に取得した試験の内容が十分使える試験なので、関連した資格試験も紹介します。
まず1群、1群は設計・計画に関するもの。私が受験申込書で選択した分野、「経営工学」はこのあたりになる。1問目は数学の問題、全くはわからずパス。2問目は線形計画法だろうか、最後の選択肢がわからない。パレート解かアクティブ解、どっちも聞いたことがない、これもパス。3問目は、システム信頼性解析、何度読んでも問題の意味が分からない、パス。結局4,5,6問目を選択。4問目はネットワーク工程表に用いるPERTの問題。ネットワーク工程表は、土木施工管理技士で、私は講師をしている。もちろん簡単に解けた。5問目は、損失額が最小になる点はどこか、変動費と固定費が最小になる点を求める。これは基本情報処理技術者レベルの問題だ。当然正解。6問目は、保全に関する問題。これはガス主任技術者試験製造分野の問題に相当する。という訳で3問中3問正解(3/3問)だろう。
2群は、情報・論理に関するもの。1問目は情報セキュリティの問題。IT関係の試験の基本レベルの問題。2問目はユークリッドの互除法、さっぱりわからない。3問目は記憶容量の計算。問題に難しいことが書かれてい解く気がしない。4問目は、実数を指数部仮数部に分けて表現する問題。情報処理試験で学習したが、もう忘れた。5問目は、集合の問題。よく読むと簡単だ。6問目も集合、写像など、学生の頃聞いたことがるが、今はもうわからん。という訳で、1,3,5問を選択。自信があるのは2/3問かな。
3群は、最も不得意な分野、解析に関するもの。3問目の有限要素法、5問目の固有振動数、6問目の無限平板の応力、あたりがかじったことがある問題だ。3問目は通信教育「有限要素法入門」で学習したが、あんまり自身はない。5問目の固有振動数も学生の頃の耐震工学と、ガス主任技術者試験の構造物の揺れででてきたが、これも自信はない。6問目の楕円穴を有する平板の応力、自分でたぶんこうだろうと推測する。この分野は0/3問だ。
4群は、材料・化学・バイオ。1問目は化合物の極性、極性?、意味が分からん。2問目、酸性の強い順、聞いたことのある物質のイメージで順位をつける。3問目エントロピーからエンタルピーの減算。エントロピーーと聞くだけで、普通の人は引いてしまう。だが待て、両者は単位が違うはずだ。そこでエントロピーに温度を乗ずる式を選択。たぶん正解だろう。これはガス主任技術者試験の基礎理論科目の問題。4問目は材料と含まれる物質、光ファイバーとジュラルミン、どっちがどっちかな。5,6問目はバイオの問題で、これはお手上げ。この分野は1/3問かな。
最後の5群は、環境・エネルギー・技術。ここも得意分野で3問正解を狙いたい。1問目は気候変動の生物多様性白書からの出題、穴埋めで国語の問題だ。たぶん正解。しいて挙げるとエコ検定かな。2問目、廃棄物リサイクル、知らない法律でありパス。3問目、原油、石炭,LNG、廃材の質量当たりの発熱量を求める。質量あたりとなるとわからん。ああ得意分野なのに、もったいない。5問目、再生可能エネルギーの割合を問う問題。これはエネルギー管理士の問題だ。自信をもって答える。最後の6問目、化学技術とリスク、これもリスクマネジメントの問題で、たぶん正解だろう。3/3問かな。
というわけで、15問中、9問前後だろう。正解発表が待ち遠しい。そして合格発表は4月下旬。臨時の試験だから、まだ決まっていないんだろう。今回の試験は新型コロナの影響もあって、思い出に残る試験だった。