このコーナーは、来年出版される予定の資格本の原稿の一部ををアップしていきます。出版予定の資格本は、年代別(ex20歳代・・)に有用な資格とその活用方法を解説していくものです。第9回は、世代別からはみ出した資格「ラジオ体操指導員」です。
区分:民間資格(NPO法人全国ラジオ体操連盟が主催)
対象者:誰でも、なにか資格を取って自分に自信をつけたい人
合格率:筆者の場合、指導員は講習さえ受ければ取得できた
■ラジオ体操指導員とは
ラジオ体操は歴史があって、逓信省簡易保険局が国民の体力向上等を目的に、何と昭和3年に制定したものである。いつでも、どこでも、だれでも手軽にできるのが特長で、この資格には、ラジオ体操指導員の上に、2級ラジオ体操指導士、最上級に1級ラジオ体操指導士がある。
ラジオ体操は意外に奥が深く、講習時間もあっという間に終わってしまう。そして比較的安価で取れるお手頃資格である。何か資格がほしいという方向け。
■ラジオ体操指導員の活用
夏休みのラジオ体操リーダーとして
めったに役に立たないと思った「ラジオ体操指導者」資格だが、ちょっとは役に立ったお話。筆者の住む団地では、夏休みになると、管理組合でラジオ体操を開催する。私も二十数年前に小さな子供たちを連れてラジオ体操に参加したことがある。
管理組合の役員をやっている関係で、今回は主催者側だ。近くの公園にテーブルと、ラジカセを出して、スタンプを用意する。ラジオ体操のノボリも出した。そして第二体操を忘れているかもしれないため、YouTubeでも練習した。
そしてこの体操、ラジオで毎日6時半から実況している。この日は北海道からだ。役員の方は恥ずかしがって前に出て来ない。自然と自信のある私が参加者の中心となる。皆さんには言わなかったが、私は「ラジオ体操指導員」である。昨年資格の講習に参加した。NHKのお姉さんから直接指導を受けた。
ところでこのラジオ体操の参加者、様変わりしてしまった。昔は子供たちが中心だったが、今回のメンバーは、子供が数人、お年寄りが十数人と、お年寄りのための体操に変わっていた。時代の変化だね。素直に受け入れて、考えないと。
職場の体操リーダーとして
会社では毎朝体操はやっていなくとも、イベントなどの際に、ラジオ体操をすることがある。この時は誰も前には立たない。恥ずかしいのであろう。そこで、どうだろう、ラジオ体操指導員の資格を取れば、自信を持って体操ができる。
仮に本人が出なくとも、周りや上司が、前に出て体操をやってくれと頼むだろう。元気のない社員には、この資格を取らせて、元気に見せるというのも管理者マネジメントの一つだ。お考え下さいな。
■ ラジオ体操指導者への道
その日は早起きして、東京大田区のつばさ高校へ。NPO全国ラジオ体操連盟のラジオ体操指導員養成講習会である。高校の体育館に約200名。ほとんどお年寄りだ。
約2時間半の講習。NHKテレビの体操のお姉さんが2名、模範演技を指導してくれる。みんなの体操、ラジオ第一、第二体操について、一つずつ丁寧に教えてくれる。今まで何気なしにやっていた体操だが、使う筋肉が違っていたことがよくわかる。
午前中で講習会は終了。この後午後は1級、2級指導士の試験だそうだ。この資格は、指導員資格を持っていないと、受験できない。2級以上は、人前で体操をするのが前提だから、対面になると、号令は右と言いながら、左からやるというようなことが必要になるそうだ。うむ、これは難しい。
先日申請しておいたラジオ体操指導員の認定証が届いた。この資格は、東京で年に2回ほどある講習会に参加して(講習会費は無料)、その後、資格取得を申請する。申請費用はそんな高い料金ではない。認定証そのものは、まあ普通なんだが、付属しているバッジがかわいい。ラジオ体操している子供がデザインされている。しかし、このバッジ果たして、誰が使うんだろか。