資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

天才、田中角栄の思い出

2016年07月05日 | ビジネス・経済
天才
クリエーター情報なし
幻冬舎

 石原慎太郎氏の書いた書籍である。俺は・・で始まる一人称だ。65万部突破だそうだ。さすがに作家だけあって文章は上手い。

 田中角栄といえば、私が学生の頃の話である。私の出身、北陸の田舎町には書店が4軒あった。(現在は1軒もないらしいが)そこで、文芸春秋を毎月買って読んでいた。この雑誌は30、40代向けの書籍だが、なぜか読んでいた。そして田中金脈の記事が出た。出た当時は、そんなものかという感じで何もなかった。当時は日本列島改造論がもてはやされていたが、この記事が出て、やがて、日本中が大騒ぎになってきたという記憶がある。

 また、鉄道の話、上越新幹線。同じ北陸でなぜ新潟だけ新幹線が行くのか最初は不思議だった。そして北陸新幹線が金沢に来るのはいつか、遠い先の話と思っていた。そしてやっと昨年開通、新潟と北陸の差は30年位はあるだろうか。この差も田中角栄の影響だろう。

 まだ思い出はある。当時、私は、専門学校の学生で土木工学を学んでいた。当時土木は不況に強いと言われた。不況になると公共事業を立ち上げて、景気対策をするからだ、と当時の主任教授が言っていた。そうか、田中角栄のおかげか、と思っていた。しかし、就職のときになって、オイルショックが訪れ、どの業種も就活が困難になっていた。建設業もゼネコンからは求人がなく、しようがないので、公共事業と役所に人気が殺到していた。

 田中角栄に戻る。書籍を読んでいると、特徴は、「金銭感覚」と「人たらし」だ。この両者を持っていた歴史上の人物は、豊臣秀吉だ。当時、田中は、たしか、今太閤と言われていたような気がする。一人の人間で、こんなに思い出があるのは珍しい。やっぱりすごい人物だったんだろう。

コメント
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