里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21) | |
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KADOKAWA / 角川書店 |
デフレの正体の藻谷浩介氏の著書である。藻谷氏の講演は、サラリーマン時代に一度、新丸ビルの慶応ビジネススクールで一度聞いたことがある。震災直後で、忙しそうであった。
この書籍は、随分前から気になっていたんだが、とうとう買ったというところ。前半は中国山地のエコな生活ぶりの様子、「エコストーブ」や木くずを燃やし発電する「ペレットボイラー」、コンクリート並みの強度を誇る「木材のCLT」など。林業中心のこれらはどんどん進めるべきであろう。
本書は、そのような里山資本主義と、現在のグローバルなマネー資本主義を対比して、これからは里山資本主義だという。どうもへんだ。里山のGDPと日本経済のGDPは、何桁も違う。そもそも対立概念には、なりえない数字だろう。売れる書籍にするために、編集者が無理やり作った概念のように見えるのは私だけだろうか。
とにかく気になっていた書籍を一冊読み終えた。 林業再発見にはなったが、それ以上の「里山資本主義は」は、ちょっと大げさだな。