資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

日本は世界一の政府資産大国

2014年03月23日 | ビジネス・経済
日本は世界1位の政府資産大国 (講談社プラスアルファ新書)
クリエーター情報なし
講談社


 元財務省官僚、高橋洋一氏の本である。氏の本はもう何冊目か。これを読むと、消費税の増税などアホらしくなる。日本(日本政府)の負債は、1,000兆円。しかしバランスシートでいう、資産は600兆円。資産はアメリカの何と3倍。文句なく世界一のお金持ち国家である。通常は。純負債は、負債1,000兆円ー資産600兆円でみるのだが、なぜか財務省もマスコミもこれを報道しない。(もちろん財務省のホームページは載っているが)

 その資産600兆円のうち、なかなか売れない道路等を含む固定資産が200兆円、売却可能な金融資産が400兆円である。さらにその内訳は、天下り法人の特殊法人などへの貸付金・出資金が何と200兆円、これはいつでも売れる資産だ。しかし天下りが出来なくなってしまうためか、なぜか売らない。経営に困った企業ならば真っ先に資産を処分するのが常識なんだが。

 さらに年金の運用寄託金が100兆円。年金の原資だから、さすがこれは売れないだろうと思ったが。高橋氏はこれも民営化すべしと。実は年金資産は、国債と株などで運用している~、株というリスク資産で運用するのは民間に任せるべしと。もし運用に失敗しても厚生労働省は責任を取らないだろうと。なるほど、だから民間へ委託すべしと。

 そして最後の100兆円は、外為資金、よく為替介入で使う資金だ。為替介入のニュースを聞くと、どこからあのお金が出てくるのが不思議だったが、はやり税金だった。このような資金は変動相場の国ではほとんど持っていないそうだ。そもそも変動相場制の国では、相場は政府が介入するものではないと考えられている。従って諸外国はこのような資金はほとんどない。

 と、色々解説を聞いてくると、なんと無駄な。仮に負債1000-資産600=純負債400兆円になれば、借金のレベルは他国並みになり、別に借金が問題にされることはない。財務省や厚生労働省等の官僚が作り出した借金なのである。何とひどい国か。消費税増税が聞いてあきれる。


 来月から消費税の増税、ほんとに景気が大丈夫か。増税を決めるとき、ほとんどの識者が、景気は大丈夫だ、それより財政再建だと言っていた。私は覚えているぞ、言った奴。
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