プラスαの経営―事例に学ぶ中小企業が付加価値を高める方法 | |
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久しぶりに診断士関連の書籍を読む。中小企業診断士なんだから知識の補充はいつもしておかないとね。日本政策金融公庫の方が書かれた書籍である。サブタイトルは、中小企業が付加価値を高める方法である。
中小企業の経営で成功しているのは、プラスαがある。そのプラスαとは、「個への対応」、「コトの提供」、「共創の促進」である。個への対応とは、あなただけのために、というやつ。コトの提供は、体験を提供する、これは聞いたことがあるな。最後の共創とは、あなたとともにという、ちょっと思い当たらないもの。
そして、色々な業種の12社の例が記載されている。後半は、ビジネスモデルの新旧比較、そして具体的に取り組むべき活動が書かれている。
内閣府による国民生活に関する世論調査では、1980年頃を境に、モノの欲求から、「心の豊さを求め、毎日の生活を充実させ楽しみたい」に変っている。そしてそれは本人も気が付かない。「そうそうこんなのを探していたんだ」となる。メーカーにとっては実に厄介である。
これじゃ、マーケティング調査をしても出てこないねえ。最近のテレビCMで「過去のデータで、未来がわかるわけないじないですか、楽しくしたいんですよ」と矢沢永吉がやっているが、あれである。
私の業界は、付加価値を見つけるのが苦手な業界である。知識を膨らまして探そう。