30の戦いからよむ世界史〈上〉 (日経ビジネス人文庫) | |
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日本経済新聞出版社 |
暮れから正月にかけて読み、ようやく読み終わった。著者は予備校の先生である、なんるほどそれなら詳しい訳だ。結構読みでのある本だった。
この本には30の戦いが取り上げられているが、実際は、人類の歴史そのものである。上下巻あわせて800頁もあるから、人類の歴史を始めから現在までを一通り読んだことになる。
終わりに、でも著者が書いているように、「人間は戦争が好きなのではないか」「闘争本能は人間の持って生まれたものなのかもしれない」、と書いているが、私もまったくその通りだと思う。
以前、ローマ人の物語をいう塩野七生さんの書籍を読んだことがるが、この時のあとがきで、戦争はなくならない。戦争と戦争の間が長い戦争ほど、(平和の期間が長い)人類に貢献している、と書かれていた。私も全くその通りだと思った。
中国は、なぜ尖閣列島や沖縄を狙ってくるのか、国力を膨張させるのか。こんなことを書くと誤解されそうだが、「人間は闘争本能があり、戦争が好き」なのである。歴史とは人同士の戦い、戦争の歴史であった。
日本と中国の間には、朝鮮を交えた白村江の戦い、元寇、日中戦争とと、だいたい千年に一度位の間隔で戦争をしている。長い期間を考えると戦争はなくならないのだ。ただし我々が生きている期間は少なくとも戦争は回避したいものだ。
話は変わって、資格の話、今年、古代ローマ検定というのが開催されるそうだ。サイトはまだトップページだけだが。ローマ人の物語を読んでいる私にとっては見逃せない検定だ。受験するぞ!興味のある方はどうぞ。