「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

本当に必要かどうかよくわからないモノ

2011-05-01 00:00:17 | モノ・お金
腕時計をオーバーホールに出した。古典的な自動巻きの腕時計であるし、防水機能の劣化も少しは気になるので5年毎にオーバーホールを頼んでいる(画像は時計メンテ専門店が発行した我が時計の預かり証)。当然オーバーホールには金がかかる。交換部品にもよるが、2.5~3.5万円くらいはいつもかかる。贅沢言わなければ新しい立派な腕時計が買える値段だ。最近はメンテしたり故障を直したりするより、その商品を捨てて新しいものを買った方が経済合理性があるということが多い。電子機器に溢れるクルマの部品やデジタル製品など皆そうだ。



腕時計がないと困ると思い、代わりにこれ(↓)をしている。BICカメラで980円のカシオ社製腕時計。980円で十分用が足せるのである。むしろ普段使っている古典的自動巻き腕時計より、この980円の時計の方が狂いがない。しかしこの980円の時計も、電池が切れたら捨てられるだろう。中の電池を替える方が高くつくからだ。不正確で高価な自動巻き時計はメンテをするだけで何万円もかかるが、そのメンテ代のわずか数十分の1の値段で正確なカシオの時計が買える。ただしカシオの時計の電池がなくなったら、それを買いかえるコストよりさらにその新品を買った方が安い。不思議な世界だ。

腕時計ってそもそも必要なのだろうか?昔は必要だったかもしれない。しかし私は普段携帯を持ち歩き、そこには時計がついている。合わせて仕事用にBlackberryも持ち歩き、そこにも時計がついている。クルマの中にも時計がある。駅でもビルでも街中なら、どこかに時計があって困りやしない。



今20歳の人が小学生だった頃、腕時計より先に携帯を親に持たされていたかもしれない。そういう人は腕時計が必要とは思わないかもしれない。だからやがて腕時計は世の中から消えてなくなるかもしれない・・・と思うが、そういう気配は今のところない。高級腕時計なんてむしろ装飾品としての存在感が大きくなっていて海外の高級ブランドは値がつり上がっている。直近では15年くらい前の価格がおそらく最低だったのではないか。広範囲に普及し同じデザインのモデルを長年作り続けるため中古市場まで発達している代表格ロレックスで比較すれば、国内での新品の現行価格は15年前のそれの2.5倍くらいにはなっていることだろう。よくわからん世界である。たいして必要がない時計に何十万円あるいはそれ以上もお金をかける人がいるわけで、それはもはや時間を知る機能ではなく、装飾品としての価値があるのだろう。将来は腕時計を持たない人と、高級な装飾品としての腕時計を持ち歩く人に二分化されるのだろうか。

もうひとつ、本当に必要かどうかよくわからないと思っているのが、クルマの法定点検。新車は登録から3年目、その後は2年毎に車検がある。しかし、その合間、毎年法定点検を受けることが課されている。



我が家も最近愛車を法定点検に出した。あれこれあれこれ指摘され、かかったお金が56,332円。しかしいずれも走行に危険が生じるような項目ではない。思い起こすと、英国でクルマに乗っていた頃、日本の車検制度に相当するMOT Test(新車登録後3年目、その後は毎年だった)というのがあった。しかしそれはブレーキ・パッドが擦り切れ過ぎとか、ライトが切れているとか、非常に危険なもののみが指摘され、交換を要求されるに過ぎないものだった。



「法定点検にクルマを出した」と私が言うと、周囲の何人かから「そんなものウチはやってないよ」と言われた。法定点検は「法定」だけれど、やらなかったからと言って現状、罰せられることはない。しかもそれで何の問題も生じていないそうだ。しかしそうした行為が正しいかどうかは疑問である。

私が思うに、日本も車検と法定点検を一旦やめて、車検に一本化し毎年実施するようにし、ただし本当に危険なところのみを指摘して、補修・交換させる制度に変えてはどうだろうか? チェックの頻度が高まり時間節約的検査だけれど安全性は増し、各ドライバーにとっての余計な出費は抑えられそうだが。
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4 コメント

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腕時計 ()
2011-05-02 05:03:08
腕時計は、夏場になるとそこに汗が溜まるのが嫌で、いつからか、しなくなりました。
勤めていた頃は、時間の確認が必要なときは携帯ですませていたし、いまはいつもポケットに入れている歩数計で用は足ります。
カシオのPROTREKという、標高や温度がわかるやつ、愛用していますが、これも鞄にぶら下げていて、腕にはつけません。
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Unknown (おちゃ)
2011-05-02 05:55:25
舘さん

おはようございます。
腕時計に汗が溜まるのは嫌ですね。皮革バンド
にした場合、ひと夏でバンドが臭気を
発するようになり、交換するとなるとまた
高くつく。

カシオは時計で独自の路線で面白いですね。
セイコー、シチズン、オリエントと
ユーザー層があまり重なり合わないような
時計を多く作っていて、楽しいです。
舘さん御愛用のモデルのライバルはむしろ
海外のSUUNTOなのでしょう。アウトドア・
ショップではよく並んで売られていますね。
返信する
Unknown (のっぱらひろし)
2011-05-02 23:28:54
腕時計とクルマとの組み合わせとは面白い組み合わせですね。

腕時計ですが、高い舶来ものはしなくなりました。
メンテとか皮ベルトが高いので。
代わって重宝しているのが、ソーラー電波ウオッチ。
今では2台目です。
安くてメンテナンス不要。
実用的です。

自動巻といえば、高校進学の時に、父親からセイコーファイブを買ってもらいました。
今は保管していて、いつかガラスからすべてオーバーホールしたいと思っています。

法定点検ですが、私は必要だと思っています。
過去2台の車はともに10年乗りましたが、6ケ月点検、法定点検hが欠かしたことがなかったので、トラブルはまったくありませんでした。
結果、メンテナンス費用は安くついたと思います。
2~5年ぐらいで乗り換える人には不要かもしれませんが。。。

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Unknown (おちゃ)
2011-05-03 05:42:57
ひろしさん

腕時計は機能的には不要ですね。
私は習慣でつけているみたいなものです。
セイコーのファイブ、ありましたねー。私も
持ってました。今も復刻版か逆輸入か
知らないけれど、販売されてますね。

車の法定点検は止めて、毎年の簡単な車検にしたら
どうですかね。走行の多寡にもよるので
しょうが、重いRV車なんてブレーキパッドの
減りはかなりの早さです。
他人に迷惑がかかりそうな重大な項目のみを
簡単な、かつ頻度の高い検査にし、それ以上は
個人の自由に。

ひろしさんの時計、私も関心あります。
今回980円の時計を買うにあたり、いろいろ
見ましたよ。この価格帯の時計を5~6個買い、
腕にはしないで、かばんの中や机の上あちこちに
置いておく。ひろしさんの眼鏡の方式を考えました。
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