何もしない週末は引き続き忙しい。読書もしなければいけない。玉村豊男さんの最新著作「食卓は学校である」(集英社新書)。シャレた文章、コスモポリタンな発想。
そう、食卓は学校並みに学ぶことがいっぱい。さらにいえば、食卓も厨房もだ。玉村さんは食事の時間の重要性を説く。現代の日本人はそれを軽視し過ぎだと。無言でサッサと食べる食事ばかりしていると。フランス人やイタリア人や中国人が多数でとる場合の食事風景を見よと。彼らは食事に多くの時間をかけ喋りまくるだろうと。
まあ、日本人も、おっさんが夜の飲み屋でグダグダやってたり、ダンナが職場で10分で500円以下の弁当を食べている同じ時間帯に、その奥さん(専業主婦)が自宅付近のファミレスでダンナの弁当の倍の価格を支払い仲間と食べるランチは結構長時間だったりすると思うけど。
出来ることなら、食べるだけでなく、食べるモノを作る時間や作る前の過程について家庭内で男女ともにあれこれ議論したり、食材や調味料の買い物までを愉しむことが出来ればもっとコミュニケーションも充実すると思う。1日普通は3回あるのが、食事という家庭内イベントだ。残念ながら「グルメ」と呼ばれる男性はそのほとんどが食べることを専門としており、したがって高級料理を味わうのには長けているが、知識はただ知識に留まり、かつ相当偏ってしまっている。
さて、鶏モモ肉。今日は今までの反省点を踏まえ、鶏肉のフリカッセを作る。ひょっとするとご記憶の方もいるかもしれないけれど、鶏肉のフリカッセはこのブログで2度登場している。最初は某フレンチ・レストランのオーナー・シェフの豪華レシピによるもの。もうひとつは簡単レシピを専門にしているテキストの材料もお安めの簡単なレシピによるものだった。前者は作るのも大変でかかるコストもすごい。コッテリと美味しい。後者は安いしすぐ出来る。しかしちょっと物足りない。今回はその中間で、ただしコストはあまりかけないようにする。
さっそく登場。「肉ちょうだい!」の犬。
無視してモモ肉に塩とコショウをする。そして放置。
もらえないから不機嫌。
さあ、徐々におフランスの雰囲気が漂い始める。ブラウン・マッシュルームにシメジにニンニクにオニオン。包丁はおフランスのサバティエ。恐ろしく分厚く重い刃だが、スパァ~ッと軽く切れる。C'est bien.
ミレイユ・マチューの美声で「パリは燃えているか♪」 この曲とともに、続きをどうぞお楽しみ下さい。
キノコ類はこんな具合。
そして陰の主役。バター。
出た! バターが大好きなバタオ(本名:茶々之介)再登場。
「とーちゃん、バターくれよ!」
あげられません。たっぷりとフライパンへ。
そこで塩・コショウ済みのモモ肉をゆっくりと焼き、美味さを中に閉じ込める。「リソレ」である。
堪らないバターの香り。焼けたら取り出しておく。
鶏肉の焦げと大量のバターが残ったフライパンにニンニクを入れ、静かに熱する。
ここで一気にキッチンがフレンチ化する。我が家のキッチンでニンニクが香ることはよくあるが、それは極めてアジア的な使い方である。ニンニクがバターと溶けあい熱を受けてあがる香りは、おフランス的だ。
そこにキノコ類&オニオンを入れて炒める。オニオンを先に炒めるとよい。
ここでシッカリした白ワインの登場だ。d'ArenbergのHermit Crab Viognier Marsanne。おフランスではなくオーストラリア・ワインではあるが、作り手がd'Arenbergっちゅうくらいだからややフランス系?
飲みながら、酔いながら作ると、料理は上手に作れるものだ(?)。ヴィオニエ種のワインはたいていおいしい。とてもしっかりしている。最近の豪州産ワインはかなりのレベルのものでも、スクリュー・キャップだ。なんとも合理的だ。
で、このワインを150ccほどフライパンに注ぐ。そしてキノコやオニオンと一緒に煮立てる。
そこでマッチ。ボッと火を付けアルコールを飛ばす。「フランベ」である。しばらくグツグツやる。フランベの写真を撮り忘れた。
それが終わったら、その中身を全部鍋に移す。フライパンは、ご存じおフランスのT-falだから軽くなぞるだけで全部の旨味が鍋の中にこそげ落ちる。
放置しておいた鶏肉もそこへ。湯気の上がる鍋の絵。油彩画の対象になりそうだと思う。
マギーブイヨンを使う。
これ、今じゃネスレの1ブランドだってご存じですか? ネスレって典型的な小国の大企業だなぁ。あくまで規模的拡大を目指し、どんどんブランドを買収する。世界中の食べ物を飲み込む勢い。
ここへ生クリーム200mlを投入する。
鍋はクリステル。本日は徹底的におフランス! あとはクリステルちゃんが勝手に作る。
完成。コッテリでうまうま。かなりのカロリーだと懸念される。
先ほどのヴィオニエのワインとともに、メイン・ディッシュとして楽しもう。
ごちそうさま。
おっと、こちらはおフランスではなくデンマークだ。同国王室御用達の王冠マーク付き。実はコレかなり安くて、あのデタラメに安価なIKEAより少し高いだけ。実利的な王室なんだねぇ。
七里ガ浜商店会の雑誌。我が街の商店会はなんだか最近頑張っている。「なんでHILL SIDEなの? 七里ガ浜って海じゃないの?」と思う人がいるかもしれない。昔西武グループが開発した七里ガ浜東2~5丁目に広がる我が住宅街は、実は小高い丘の上にある。海からスグ上がる急峻な傾斜地を、平らに切り開き開発した土地なのだ。中心部で海抜50mほどある。都内23区内のほとんどの土地は我が住宅街より低いだろう。
結局何ももらえない犬は、ふて寝。
そう、食卓は学校並みに学ぶことがいっぱい。さらにいえば、食卓も厨房もだ。玉村さんは食事の時間の重要性を説く。現代の日本人はそれを軽視し過ぎだと。無言でサッサと食べる食事ばかりしていると。フランス人やイタリア人や中国人が多数でとる場合の食事風景を見よと。彼らは食事に多くの時間をかけ喋りまくるだろうと。
まあ、日本人も、おっさんが夜の飲み屋でグダグダやってたり、ダンナが職場で10分で500円以下の弁当を食べている同じ時間帯に、その奥さん(専業主婦)が自宅付近のファミレスでダンナの弁当の倍の価格を支払い仲間と食べるランチは結構長時間だったりすると思うけど。
出来ることなら、食べるだけでなく、食べるモノを作る時間や作る前の過程について家庭内で男女ともにあれこれ議論したり、食材や調味料の買い物までを愉しむことが出来ればもっとコミュニケーションも充実すると思う。1日普通は3回あるのが、食事という家庭内イベントだ。残念ながら「グルメ」と呼ばれる男性はそのほとんどが食べることを専門としており、したがって高級料理を味わうのには長けているが、知識はただ知識に留まり、かつ相当偏ってしまっている。
さて、鶏モモ肉。今日は今までの反省点を踏まえ、鶏肉のフリカッセを作る。ひょっとするとご記憶の方もいるかもしれないけれど、鶏肉のフリカッセはこのブログで2度登場している。最初は某フレンチ・レストランのオーナー・シェフの豪華レシピによるもの。もうひとつは簡単レシピを専門にしているテキストの材料もお安めの簡単なレシピによるものだった。前者は作るのも大変でかかるコストもすごい。コッテリと美味しい。後者は安いしすぐ出来る。しかしちょっと物足りない。今回はその中間で、ただしコストはあまりかけないようにする。
さっそく登場。「肉ちょうだい!」の犬。
無視してモモ肉に塩とコショウをする。そして放置。
もらえないから不機嫌。
さあ、徐々におフランスの雰囲気が漂い始める。ブラウン・マッシュルームにシメジにニンニクにオニオン。包丁はおフランスのサバティエ。恐ろしく分厚く重い刃だが、スパァ~ッと軽く切れる。C'est bien.
ミレイユ・マチューの美声で「パリは燃えているか♪」 この曲とともに、続きをどうぞお楽しみ下さい。
キノコ類はこんな具合。
そして陰の主役。バター。
出た! バターが大好きなバタオ(本名:茶々之介)再登場。
「とーちゃん、バターくれよ!」
あげられません。たっぷりとフライパンへ。
そこで塩・コショウ済みのモモ肉をゆっくりと焼き、美味さを中に閉じ込める。「リソレ」である。
堪らないバターの香り。焼けたら取り出しておく。
鶏肉の焦げと大量のバターが残ったフライパンにニンニクを入れ、静かに熱する。
ここで一気にキッチンがフレンチ化する。我が家のキッチンでニンニクが香ることはよくあるが、それは極めてアジア的な使い方である。ニンニクがバターと溶けあい熱を受けてあがる香りは、おフランス的だ。
そこにキノコ類&オニオンを入れて炒める。オニオンを先に炒めるとよい。
ここでシッカリした白ワインの登場だ。d'ArenbergのHermit Crab Viognier Marsanne。おフランスではなくオーストラリア・ワインではあるが、作り手がd'Arenbergっちゅうくらいだからややフランス系?
飲みながら、酔いながら作ると、料理は上手に作れるものだ(?)。ヴィオニエ種のワインはたいていおいしい。とてもしっかりしている。最近の豪州産ワインはかなりのレベルのものでも、スクリュー・キャップだ。なんとも合理的だ。
で、このワインを150ccほどフライパンに注ぐ。そしてキノコやオニオンと一緒に煮立てる。
そこでマッチ。ボッと火を付けアルコールを飛ばす。「フランベ」である。しばらくグツグツやる。フランベの写真を撮り忘れた。
それが終わったら、その中身を全部鍋に移す。フライパンは、ご存じおフランスのT-falだから軽くなぞるだけで全部の旨味が鍋の中にこそげ落ちる。
放置しておいた鶏肉もそこへ。湯気の上がる鍋の絵。油彩画の対象になりそうだと思う。
マギーブイヨンを使う。
これ、今じゃネスレの1ブランドだってご存じですか? ネスレって典型的な小国の大企業だなぁ。あくまで規模的拡大を目指し、どんどんブランドを買収する。世界中の食べ物を飲み込む勢い。
ここへ生クリーム200mlを投入する。
鍋はクリステル。本日は徹底的におフランス! あとはクリステルちゃんが勝手に作る。
完成。コッテリでうまうま。かなりのカロリーだと懸念される。
先ほどのヴィオニエのワインとともに、メイン・ディッシュとして楽しもう。
ごちそうさま。
おっと、こちらはおフランスではなくデンマークだ。同国王室御用達の王冠マーク付き。実はコレかなり安くて、あのデタラメに安価なIKEAより少し高いだけ。実利的な王室なんだねぇ。
七里ガ浜商店会の雑誌。我が街の商店会はなんだか最近頑張っている。「なんでHILL SIDEなの? 七里ガ浜って海じゃないの?」と思う人がいるかもしれない。昔西武グループが開発した七里ガ浜東2~5丁目に広がる我が住宅街は、実は小高い丘の上にある。海からスグ上がる急峻な傾斜地を、平らに切り開き開発した土地なのだ。中心部で海抜50mほどある。都内23区内のほとんどの土地は我が住宅街より低いだろう。
結局何ももらえない犬は、ふて寝。