ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

新龍アルプス(4.2)

2008-04-04 10:08:12 | 山日記
新龍アルプスは兵庫県たつの市新宮町と龍野町を結んで揖保川の西岸に300~400mほどの低山が連なる丘陵です。
播磨の山に詳しく、著書も多いSさんの案内でJACの有志と歩きました。



姫新線の終点は新見ですが、殆どの列車は播磨新宮どまりで、たつの市の中心駅となっています。駅を降りると「赤とんぼ」の記念像があり、正面に祇園岳が美しい姿を見せています。(09:55)



揖保川にかかる旭橋を渡り、しばらく国道を歩きます。この辺りは「播磨国風土記」に「越部里」と呼ばれたところで、国道脇に石碑がたっていました。

「越部里 旧名・皇子代里 上、中、中 所以号皇子代者、匂宮天皇之世、寵人但馬君小津、蒙寵賜姓、為皇子代君而造三宅於此村、令仕奉之、故曰皇子代村、後至上野大夫結三十戸時、改号越部里、一伝、自但馬国三宅越来、故号越部村」



のどかな佇まいの民家の間から山に向かいます。越部八幡神社、淡島神社が並んで立つところから次第に雑木林の中の林道になります。

上堰堤休憩所から薄暗い谷沿いの道に入ります。
滑滝のような一枚岩に流れる水を見ながら、倒木を潜ったり、虎ロープの張られた急坂を登ったりして十字路になった峠にくると、反対側から水布弥コースが登ってきています。



ここから数分の急登で祇園岳に着きました。三角点の先の岩頭から眼下に新宮の町が見下ろせ、すばらしい眺めでした。
写真は元の道を十字路に下るときに見た、この辺りで最も高い山です。



十字路峠に帰り、雑木林の急坂を足もとのシダやササを漕ぐように登ります。30分ほどで東側から大手道コースが合流します。
ほとんど読めなくなるほど「南無阿弥陀仏」の文字が薄れた石があり、続いてあまり形の似ていない蛙石が現れ、間もなくこの亀石に出会います。



稜線を離れて西へ数分の亀ノ池(きのいけ)に下ります。
かなり古くから灌漑用に利用されてきた大きな池の畔で、腰を下ろし昼食をとりました。(12:15~12:50)

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