ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

高円山(白毫寺~樋之口池~尾根道を火床へ往復)

2015-11-30 11:02:28 | 奈良散歩

【登山日】2015.11.28
【メンバー】芳村嘉一郎、和子
【コースタイム】白毫寺11:00…樋之口池登山口11:15‥火床第三画下部11:50~12:25‥樋之口池登山口13:00

『白毫寺横手の道をしばらく登ると広い道に出合い大きな霊園がある。正面の幅広い階段を登る。偵察のつもりでどんどん登っていくと、墓地が山に接して終わり、右手の斜面に踏み跡があった。雑木林の中、落葉を踏んで登ると尾根にでて、赤ビニール標識があったので、登ってくるよう後に声をかける。尾根の上で全員が揃ったので前進する。真っ赤なヤマナシの実がたくさん落ちている。ところどころ倒木はあるが、それほど歩き難くはない。やがて笹原になり、右からややはっきりした道が合して大文字火床の下に出た。草地の中にコンクリートブロックが点々と「大」の字形に置かれ、その第二画「ノ」の左下地点である。』 
   これは2002年6月、千日町ハイキング同好会例会で初めて高円山に登った時の記録である。その後、二人で何回か登ったが、いつも滝坂道からだが、今日は「まほろば365」1月例会の二度目下見で、13年ぶりにこのルートを歩いて見るつもりだ。

名鉄の北山辺の道ハイキングがあるらしく、白毫寺横で大勢のグループに出会った。上の車道に出て霊園の中を登ったが、すっかり様子が変わり踏み跡が見当たらない。どうも廃道になったようで、もし見つかっても「まほろば」の例会で踏み込むのは無理と判断して、前回の下山地点へ歩く。



樋之口池横に、万葉集第六巻一〇二八「ますらをの 高円山に迫めたれば 里に下り来る むざさびぞ これ」を記した立札があり、その横から山道に入る。



すぐに左は3日に降りてきた谷沿いの道、右は尾根道とY字型に分かれる。



尾根道が池を見下ろすようになると荒れた竹林の中を行く。次第に傾斜が強まると倒木もあり、潜ったり越えたりして上る。



雑木林の中、更に傾斜が強まると落葉で滑りやすく、下りでは注意が必要だろう。



数理院地図の標高320m地点には、茅の輪潜りのような形になった面白い木の枝があり、輪を潜るとしばらくは傾斜の緩い道になった。背の低い笹が現れると再び急な登りになって、ひょっこりと明るい火床の草原に飛び出した。



大の字の第三画下の地点である。風が冷たく、慌てて薄手のダウンジャケットを羽織る。今日も見晴らしが良く、ランドマークを探してしばらく楽しんだ。



「今日は、三角点はいいでしょう」という和子の言葉で最上部まで登って引き返す。風を避けて下降点付近まで降りて、暖かいコーヒーで軽食をとる。考えてみれば朝から初めて腰を下ろしたことになる。帰りは元の道を下った。



案の定、落ち葉の急坂は滑りやすく、ストックを持って来なかったのが悔やまれた。それでも谷へのゴロゴロ道の下りよりは楽で、30分ほどで登山口に帰った。白毫寺からは久しぶりに東山緑地の紅葉を楽しみ、元興寺塔址から猿沢池経由で近鉄奈良駅に歩いた。



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