宮応かつゆきの日本改革ブログ

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汚染水、2020年度末貯蔵量330万トン=東電試算。「科学的、技術的英知の結集を」=本島氏

2013年09月16日 | 原発

 「読売」(「16日」付)は、東電は、「福島第1原子力発電所の汚染水を貯蔵するために必要なタンクの容量が、最悪の場合、2016年度末には160万㌧、20年度末には330万㌧に上るとの試算を公表した。13日に開かれた政府の『汚染水処理対策委員会』(委員長・大西有三京都大名誉教授)に報告した。16年度に80万㌧まで増設するという東電の計画の危うさが改めて明らかになった」と報じました。

 「赤旗」(「16日」付)は、元電力中央研究所主任研究員の本島 勲氏(岩盤地下水工学)の話しを紹介しています。「もともと福島第1原発1~4号機付近では、建屋に働く浮力を防止するために事故前から1日850㌧もの地下水をサブドレーンと呼ばれる井戸からくみ上げていました。サブドレーンは、津波やその後の建屋の爆発などで機能しなくなりました。その地下水の一部が、原子炉建屋などの地下階に流入し、溶融燃料を冷却した水と混ざり、汚染水を増大させています」「福島第1原発の敷地は、東電の資料によると、水をよく通す砂岩の下に、水を通しづらい泥岩、その下に砂岩と泥岩の互層、さらにその下に泥岩が分布しています。互層を流れる地下水は、港湾の外に湧出している可能性があります。このため互層の地下水が汚染された場合、汚染が外洋に直接放出されてしまう恐れがあります」

 そして、本島氏は、「これまでの対症療法的な対応ではなく、リスクの洗い出し、予防的対策に切り替えていく必要性は、政府も認めています。総合的な検討、対策の再構築が緊急の課題です。そのために、科学的、技術的英知を結集する必要があります」と指摘しています。

 日本共産党の「原発・エネルギー問題対策委員会」の鈴木 剛氏は、「汚染水は、すでに34万㌧がタンクに貯蔵され、原子炉建屋等の地下階にも9万㌧あります。そこにはストロンチウムなど総量で数万テラベクトル(テラは兆)の放射性物質が含まれています。この汚染水が、1日約400㌧、1年で約15万㌧増えます」「汚染水の増加は、建屋地下階への地下水の流入を止めるか、原子炉や格納容器を補修するまで続きます。どちらも見通しが不透明な長期的課題であり、その間、増え続ける汚染水をためていかなければなりません。耐久性があり十分な容量の貯蔵施設を確保することが不可欠です」「増え続ける汚染水とのたたかいは、一つ一つが新たな挑戦の課題です。それだけに、東急電力任せではなく、政府の責任で、各分野の英知と人材を結集して取り組む必要がありますと述べています。


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