宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「気候変動の是正・抑制」を”人類未来の死活的意義をもつたたかい”と綱領に明記(28)

2019年12月19日 | 綱領関連

 11月5日に、8中総が採択した綱領一部改定案の全党討議が進められています。 「改定案」は、この間の国内外の情勢と諸国民のたたかいの前進とも重なりつつ試され、生きた力を発揮しつつあるように感じています。

 スペイン・マドリードで開かれてたCOP25(国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議)が15日に閉幕しました。 COP25の閉幕を受けて、日本共産党の小池晃書記局長は、記者会見で次のように語りました。(「しんぶん赤旗」17日付)

 「『全体としては削減目標の引き上げが十分な形で盛り込まれず、多くの人々の期待を裏切る中見になった』と指摘。 安倍政権が温室効果ガスの削減目標を検討すらしなかったことについて、『日本政府は世界から求められている具体的な取り組みを何一つ提起することができず、この態度が世界の足を引っ張った』と批判しました」

 小池氏は、安倍政権の対応の問題点として、「①温室効果ガスの削減目標の引き上げを検討すらしなかった、②石炭火力発電の廃止どころか、さらに国内での新増設を推進する、③政府丸抱えで石炭火力発電の輸出をすすめるーことを上げました」

 「小泉進次郎環境相が化石賞の受賞について『私が演説で発言した効果だと思った』と発言したことについて『まったく意味不明だ』と批判。 環境活動家のグレタ・トゥンべりさんが、『本当に危険なのは政治家が行動しているように見せかけることだ』と指摘していることを紹介し、『まさに、日本政府に対する痛烈な批判だ』と述べました」

 その上で、国会で政府に責任ある対策を求めていく、と表明しました。

 日本共産党は、今回の綱領の一部改定案「第3章ー21世紀の世界ー第10節」について次のように提案しています。

 「地球的規模でさまざまな災厄をもたらしつつある気候変動は、資本主義体制が21世紀に生き残る資格を問う問題となっており、その是正・抑制を求める諸国民のたたかいは、人類の未来にとって死活的意義をもつ」

 位和夫委員長は、8中総での提案報告で次のように述べました。

 「地球的規模での気候変動もきわけて深刻であります。 今年9月の『国連気候行動サミット』で、16歳のスウェ―デンの環境活動家グレタ・トゥンべりさんが『人びとは苦しみ、死にかけ、生態系全体が崩壊しかけている』と世界に訴えたことは、大きな反響を呼びました」

 「2015年に採択された『パリ協定』は、世界の平均気温上昇を産業革命前と比較して2度より十分低く抑え、1.5度 に抑制する努力目標を設定し、そのために21世紀後半までに人間活動による温室効果ガスの排出量を実質的にゼロにする方向性を打ち出しました」

 「1.5度の上昇であっても、深刻な熱波、嵐、水不足、山林火災、食料生産の不安定化などが生じるとされていますが、現在提出されている各国の目標の合計では、21世紀末には約3度の気温上昇が起こると予測され、そうなった場合の破壊的影響ははかりしれないものがあります」

 「地球的規模の気候変動に対しては、資本主義の枠内でもその抑制のための緊急で最大の取り組みが強く求められていますがかりに抑制ができないとなれば、資本主義というシステムそのものを根本から変革することが求められるでしょう。 資本主義という制度は、新しい制度へその席を譲らなければならなくなるでしょう

 

 


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