宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「ビックバン」の原因は何かー”原子重力波の痕跡”を米観測チームがとらえる。宇宙誕生に迫る

2014年03月19日 | 出来事

 今日の新聞各紙は、ロシアのプーチン大統領が18日、「クリミア編入」を表明したことを大きく報道しています。 同時に、米国の観測チームが、「宇宙誕生直後に急膨張した証拠を初めてとらえた」(「読売」)、「『重力波』の証拠観測」(「神奈川」)、「『原始重力波の痕跡』、宇宙誕生時の急速膨張裏付け」(「しんぶん赤旗」)宇宙誕生の解明に迫る発見を報じています。

【重力波】「質量を持った物体が加速しつつ運動する際、周囲の時間や空間に生じる波のような揺れ。 アインシュタインの一般相対性理論で存在が予言されていますが、直接の観測例はありません。 日本では東京大学などが岐阜県に建設中の重力波望遠鏡『KAGRA(かぐら)』で観測を目指しています」(「しんぶん赤旗」19日付)

 「自然科学研究機構の佐藤勝彦機構長たちが理論的に予測していた宇宙誕生時の急速な膨張『インフレーション』が実際に起こっていたことを示す証拠をとらえたと、米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターが17日、発表」(「しんぶん赤旗」19日付)。 以下、同紙の記事内容の要旨を紹介します。

 「約138億年前の宇宙誕生初期の『ビックバン』を引き起こした原因は何かー。 佐藤機構長たちが提唱した、ごく短時間の急激な加速膨張(インフレーション)で蓄えられたエネルギーだという理論が有力視されてきましたが、これまで観測的証拠がありませんでした。 インフレーションをづける証拠となるのが、時空が振動してできる『原始重力波』です。 ビッグバンの”残光”として宇宙に満ちている『宇宙マイクロ波背景放射』に特殊な渦状パターン(Bモード偏光)が現れると予想されています」

 「(南極に設置された電波望遠鏡)BICEP2は、温度が低く乾燥した南極で、微弱な宇宙マイクロ波背景放射を観測。 3年以上かけて分析した結果、初めて原始重力波の痕跡をとらえました。 観測チームは当初理論で予想されたより強い信号が得られたと驚いています」

 佐藤機構長は18日、都内で記者会見し次のように語っています。

 「大変ありがたい話だ。 今後は重力波を直接観測してほしい。 21世紀中には可能になると思う」

 また、インフレーション理論を提唱したことなどについて、「ビッグバン理論では宇宙が火の玉で始まったとしているが、どうして火の玉にならなければならなかったかは一つもわかっていなかったからだ。 当時(1980年ごろ、米国のアラン・グース博士と共同提唱)は宇宙の誕生からごく短時間の現象について、『データが得られるとは思いがたかった』と語り、成果をたたえました」

 インフレーション宇宙論は 「真空のエネルギーによって、宇宙の誕生から、ビッグバンまでの、1兆の1兆倍のさらに100億倍分の1秒という短時間に、宇宙が数10桁も大きくなるような猛烈な加速膨張を起こした」というものです。

 「読売」19日付は、「独マックス・プランク宇宙物理学研究所の小松英一郎所長は、『事実なら、明日からの宇宙論は、これまでの宇宙論とは全く異なるもになる』」と語っていると報じています。

 



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