4月3日付「しんぶん赤旗」(国際面)の記事に注目しました。
見出しは、「米中専門家『両国協力を』」「医師らは治療経験を交流」です。以下、紹介したいと思います。
「新型コロナウイルスをめぐり米中の政府や政治家がお互いをののしり合う中、両国の専門家はこの危機の中で米中が協力するよう訴えています。3月28日、29日の両日、中国発展研究基金会と清華大学戦略・安全保障研究センターとの共催で、18人の米中の専門家が参加し、『新型コロナウイルスと米中協力』と題するビデオ会議が開かれました」
「中国メディアによると、多くの参加者が、米中はお互いを刺激する言動を減らし、新型コロナの制御に向けた協力に集中すべきだと主張。両国の医師や科学者、製薬企業の交流と協力を強めるよう促すべきだと呼びかけました。その上で、関税を下げ、貿易上の障害を取り除くよう求めました」
「米ハーバード大学のグレアム・アリソン教授は3月27日、米誌『ナショナル・インタレスト(電子版)に『新型コロナウイルスとのたたかいで、中国は敵か友人か』と題する論文を発表。その中で、『中国の治療の経験が有効だとしたら、ウイルスの発生源を理由に、米国はそこから学ぶことを拒否していいのか』とし、『ウイルスがまん延している時に、両国が協力を拒否すれば、お互いの国家利益を確保できないと、米中の協力を訴えました」
「中国メディアによると、3月18日に米中の漢方専門医がビデオ会議を行い、新型コロナに対する漢方治療の経験を交流。両国の医療関係者はさまざまな交流・協力を続けていきます」
「武漢在住の作家・方方氏は3月24日の日記で、『面白いのは、米中の政治家たちがお互いを非難している時に、両国の医師たちが協力し、どのように病人を救うか、どの薬が死亡率を下げるのに有効かなどを相談していることだ。医師たちには国境という意識はなく、経験を伝え、治療の糸口を探り合っている』と紹介しました」
また、「ハノイ=井上歩」からの記事として、同紙は、次ぎのように報じています。
「東南アジア諸国連合(ASEAN)10か国と米国は1日、オンラインの高官会合を開き、新型コロナウイルス対策について、科学研究を含む情報や経験の共有、技術援助を積極的に進めていいくことで一致しました。ASEAN議長国ベトナムが発表しました」
こうした報道に接し、私は、「改定綱領」で新設された「第9節ー冒頭」部分を読み返しました。
「植民地体制の崩壊と百を超える主権国家の誕生という、20世紀に起こった世界の構造変化は、21世紀の今日、平和と社会進歩を促進する生きた力を発揮しはじめている」
「一握りの大国が世界政治を思いのままに動かしていた時代は終わり、世界のすべての国ぐにが、対等・平等の資格で、世界政治の主人公になる新しい時代が開かれつつある。諸政府とともに市民社会が国際政治の構成員として大きな役割を果たしていることは、新しい特徴である」
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