宮応かつゆきの日本改革ブログ

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”社会変革の闘士となる” 労働者階級が「社会変革の主体として成長する三つの必然性」の第三

2014年09月15日 | 綱領関連

 「第三は、資本主義の発展のもと、労働者階級が社会変革の闘士となる必然性です。 資本論の第7篇『資本の蓄積過程』の第23章『資本主義的蓄積の一般的法則』は、『本章では、資本の増大が労働者階級の運命におよぼす影響を取り扱う』という一文で始まっています」

 「この章について不破さんは、『完成稿で初めて執筆した章です。 マルクスはこの章全体を資本主義のもとでの労働者階級の運命の探求にあてました』と述べています」

 「資本主義的生産の発展過程のなかで、生産手段の部分(不変資本)が技術革新によっていっそう大きくなる一方、賃金に支払われる部分(可変資本)はより小さくなっていきます。 『資本の構成の高度化』とよびます。 不破さんは、ホワイトボードに『総資本』『不変資本』『可変資本』の構成の移り変わりを書き込みます。 生産力が低い時には、不変資本と可変資本に半分ずつ資本が投下されていたものが、生産手段が大きくなり生産力が高くなると、可変資本の比率が4分の1にしかならない場合が出てくると説明します」

 「そうするとどういうことが起きてくるか。 不況時には、大量に労働市場から労働者を吐き出します。 好況と恐慌を繰り返しながら資本を増大(蓄積)させる資本主義が経済環境の節目節目に労働者を吐き出すのが『資本の人口法則』になるのです」

 「マルクスは、労働市場から吐き出された労働者を、今は働いていないが資本がいつでも使える労働者として、『産業予備軍』と名付けました。 産業予備軍は、労働者階級全体にどんな影響を及ぼすのでしょうか。 産業予備軍があることによって、『あんなところに落ちたくない』と現場の労働者はきつい労働にも我慢し、過度労働になります。 そうなればなるほど、労働者は余り、産業予備軍は、景気が停滞、中位の時には現場の労働者を圧迫し、過剰生産で労働者がもっと要求される時でも産業予備軍があることで労働者の要求が抑えられます」

 「不破さんは、『いつでも安く雇える人たちが周りにいる圧力で、労働者はしばりつけられています。 これは、今ではよくわかる話です。 安倍政権は、非正規雇用という仕掛けを作って、現場の労働者のなかにも、『産業予備軍』をつくっています」と告発します。 『失業している人と半失業の非正規雇用労働者に正規雇用労働者を取り囲まさせて、痛めつけるやり方です』」

 「労働者はみずからの要求のために資本主義の枠内で大いに頑張りますが、資本主義では富が蓄積される一方、他方に貧困が蓄積され、格差の拡大がどうしても起こるとマルクスは分析しました」

 「しかし、『これは労働者の貧困化は仕方がないと、あきらめや絶望を説いた議論ではない』と不破さんは強調します。 労働者は階級闘争をやり『社会的バリケード』を獲得するが、それだけでは労働者の解放になりません。 資本主義の体制そのものを覆さなければ本当の解放ができないということを労働者は自覚させられるーこれがマルクスが強調したことだと、指摘しました」

 ついで、不破さんは、「資本主義の没落過程の定式」に話を進めています。 

 その中では、「未来社会で労働はどう変わるか」「マルクスの『人間の全面発達』」なども紹介されています。

 「理論活動教室」の「しんぶん赤旗」掲載分は、日本共産党中央委員会のホームページで読むことができますので、ご覧いただきたいと思います。


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