米海兵隊普天間基地所属のMV-22オスプレイ4機が、今月18日厚木基地に飛来し、東富士(静岡県)、北富士(山梨県)演習場で離着陸訓練を19日から22日まで行うことと、その間の「19日(火)から22日(金)の各日とも、補給等のため厚木飛行場に飛来する可能性がある」との知らせが防衛省南関東防衛局から、地元の大和市、綾瀬市に7月31日にありました。
厚木基地周辺住民の会は、直ちに抗議声明を発表しました。 また、地元自治体や議会も「抗議」の申し入れ等を米軍や政府に行っています。
今回のオスプレイの飛来、訓練、補給等の行為は、極めて重大です。 厚木基地が丸ごとオスプレイの拠点基地に変えられることになるからです。 いままで本土では、岩国(山口県)が拠点とされ、西日本各地での訓練等にオスプレイが参加しています。
いよいよ、首都圏を含む東日本各地での訓練が本格化しようとしていますが、その拠点が、厚木基地とされたことが今回の米軍の「通知」で明らかになったといえるのではないでしょうか。
8月2日付、「神奈川新聞」は、米第3海兵遠征軍司令部(沖縄)が、「米軍は日米双方で承認され、日本に配備された米軍機が既に運用されている地域で、飛行訓練を実施する。 オスプレイは即応力維持のため、日本の各地の基地で運用される」とコメントしていることを紹介しています。
1日開かれた渉外知事会(在日米軍基地などがある全国14都道県の知事でつくられている会議。 会長は黒岩祐治神奈川県知事)は、「オスプレイの飛来をめぐっては、安全性の確保や地元への情報提供を小野寺五典防衛相に口頭で要請した」と報じられています。
要請後の記者会見で、黒岩知事は、記者団に「オスプレイが、これからどんどんいろんなところに展開する可能性を覚悟しなければならない」と漏らしたとも報道されています。
米軍は、「即応力維持」を前面に出し、地元の知事は「覚悟」を求める、異様な様相が浮き彫りになっています。 米軍はもともと、日本人の命を守るつもりはありません。
しかし、900万県民の命と安全を守る知事が、県民に、「いかなる覚悟」を求めるというのでしょうか。 戦争をする「覚悟」なのでしょうか。 「県民の命を守るつもりは知事にはない、自分の命が、オスプレイの事故等で奪われることも覚悟せよ」とでもいうのでしょうか。
”日本のどこにも、オスプレイはいらない。 オスプレイを日本から撤去せよ”
沖縄との連帯、共同を強め、住民ぐるみ、自治体ぐるみ、県民ぐるみのたたかいに発展させる「覚悟」を新たにしているところです。
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