宮応かつゆきの日本改革ブログ

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核戦争の危険ーNATOが核戦争想定演習、30年来「大幅に大きい」(ドイツ通信社)

2019年10月24日 | 核廃絶・平和

 23日付「しんぶん赤旗」は、「NATO 核戦争想定で演習」の見出しで、DPA通信(ドイツ通信社)記事を掲載しました。 同記事の内容を紹介します。

 「北大西洋条約機構(NATO)がドイツとオランダで核戦争を想定した秘密の演習を開始したと、DPA通信が18日報じました。 DPAが入手した情報によると、『ステッドファスト・ヌーン』と命名された演習では、核兵器を使用した戦争に備え、戦闘爆撃機に核兵器を搭載する訓練がおこなわれいるといいます」

 「演習には、独西部ビューヘェル空軍基地に配備されているトルネード戦闘機も参加。 同基地には、NATOの核共有協定に基づいて米軍の核爆弾B61が貯蔵されています」

 「米科学者連盟の核兵器専門家ハンス・クリステンセン氏はDPAに対し、演習の直前に米軍のB52爆撃機が英国に到着しており、これは偶然とは考えられない、と語りました」

 「DPAは、中距離核戦力(INF)全廃条約の失効で、『核戦争の危険は過去30年に比べて大幅に大きい』と指摘。 軍事専門家は、新たな移動式の地上発射中距離ミサイルを開発中で、新しい軍拡競争となる可能性があると述べています」

 この記事に書かれている、NATOの「核共有協定」とはどのような協定でしょうか。 「ウイキぺデイア」では、次のように説明されています。

 「NATOが核兵器を行使する際、独自の核兵器をもたない加盟国が計画に参加すること、および、特に、加盟国が自国内において核兵器を使用するために自国の軍隊を提供することが含まれている。 ニュークリア・シェアリング(核兵器の共有)の参加国は、核兵器に関する政策に対して決定力をもち、核兵器搭載可能な軍用機などの技術、装備を保持し、核兵器を自国領土内に備蓄するもの」

 「ドイツ国内唯一の核基地がルクセンブルク近郊にあるビューヒェルに存在する。 基地内には、WS3で装備された11個の航空機用掩蔽シェルターがあり、核兵器が備蓄されている。 (最大備蓄数は、44発) 20発のB61核爆弾が備蓄され、ドイツ空軍のト―ネ―ドIDSを装備する第33戦闘爆撃戦航空団が投下任務にあたっている」

 今回の”秘密の核戦争演習”が現実的な危険性をはらんでいるのは、中東情勢の激変にあると考えられます。 そうした地域に自衛隊を派遣することは、事実上、米軍の指揮下の核戦争に組み込まれることになる危険が想定され、自衛隊の派遣中止を強く求めたい思います。

 日本政府の役割は、核戦争阻止、核兵器の禁止・廃絶のための外交活動に総力を挙げることではないでしょうか。