宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
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「いずも」「かが」空母化とF35B搭載ー戦争する国づくりが危険な段階へ (1)

2019年10月15日 | 核廃絶・平和

 今月6日、横須賀市で、「原子力空母はいらない! 横須賀集会」が開かれ、1000名が参加しアピール行進をしました。 米海軍横須賀基地は1973年に米空母の「母港」とされ、現在まで米本国以外唯一の海外母港とされています。 また、横須賀基地は米海軍の原子力艦船の基地とされ、1966年以降の入港回数は1000回に迫る事態となっています。

 集会で、日本共産党の畑野君枝衆議院議員は、「日本政府と米国が自衛隊護衛艦『いずも』や『かが』を攻撃型空母にし、米国の横暴な戦争に日本を巻き込もうとしている」と批判しました。

 また、同日、改修・空母化される海上自衛隊のヘリ搭載型護衛艦「かが」の母港である広島県呉市で、350人が参加して、「『かが』空母化反対、憲法守れ」の集会が開かれデモ行進が行われました。

 9月19日付「しんぶん赤旗」は、戦争法強行から4年にあたって、「特集」記事を掲載しました。 

 「4年前の2015年9月19日、圧倒的な国民の反対世論を踏みにじって強行された安保法制=戦争法は、『いずも』型護衛艦の『空母化』を中心に、”中国シフト”ともいえる危険な段階に入ろうとしている」と述べ、次のように指摘しています。

 「1950年の朝鮮戦争以来、日米同盟強化・軍拡の口実になってきた『北朝鮮脅威』論。 安倍政権はこれを最大限利用して、集団的自衛権行使容認の『閣議決定』や安保法制を強行してきました。 2017年から18年にかけて行われた米艦・航空機に対する『武器等防護』は、大変が北朝鮮の警戒・監視に従事していた米軍に対するものとみられます」

 「しかし、昨年6月の歴史的な米朝首脳会談で情勢が激変。 米軍も北朝鮮に対する常時警戒態勢を解いており、米韓合同演習も大幅に縮小しています」

 「『北朝鮮脅威』という最大の口実が崩れる一方、安保法制強行と同じ15年に就役したヘリ搭載型護衛艦『いずも』が危険な動きを強めています」

 「防衛省は20年度概算要求に、F35Bステルス戦闘機の発着を可能にするための改修費31億円を計上。 実質的な『攻撃型空母』への転換です。『いずも』は20年度、2番艦の『かが』は22年度の着工ですが、自衛隊へのF35Bの導入は24年度以降です。 「防衛省はその間、米軍のF35Bが先行使用する可能性を認めています」

 「『いずも』は17年、南シナ海などインド洋へ2カ月以上におよぶ長期航海を実施。 18年には『かが』、今年は『いずも』が実施しています。 安倍政権が中国の海洋進出を念頭に打ち出した『自由で開かれたインド太平洋』戦略の一環です」

 「『いずも』はすでに南シナ海で米軍ヘリの発着訓練を行い、今年は『自衛隊版海兵隊』=水陸機動団を搭乗させて、米原子力空母ロナルド・レーガンとの共同訓練を行っています。 今後は、インド洋へ定期的に展開している沖縄の第31海兵遠征隊(31MEU)と共同訓練を行い、同部隊の米海兵隊F35Bが発着する可能性は否定できません」

 「これらは事実上、米軍が南シナ海などへの中国軍の進出をけん制するための『航行の自由』作戦の一端を担っており、『軍事対軍事』の悪循環を高めるものです」

 すこし、長い紹介になりましたが、大変重要な分析だと感じています。