宮応かつゆきの日本改革ブログ

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米国の「核態勢見直し」と「いずも」型護衛艦の空母化とF-35B核攻撃機の搭載 (2)

2019年10月20日 | 核廃絶・平和

 トランプ米政権は2018年2月、「核態勢の見直し」(以下、「見直し」を公表しました。 今回の「見直し」は米国が引き続き世界最大の核大国の地位を確保する意思を鮮明にしたことと、「低出力」の核兵器の開発、配備、使用の意思を示しているように思います。

 「見直し」は、「現在の戦略核の三本柱は主に1980年代かそれ以前に配備されたものだが、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を装備した潜水艦(SSBN)、陸上配備型大陸間弾道ミサイル(ICBM)、自由落下爆弾および空中発射巡航ミサイル(ALCM)を運搬する戦略爆撃機から構成される」

 と「三本柱」を説明しています。 私が、「見直し」を読み返して、改めて、強い危機感をもったのは、「非戦略核戦力」についてです。

 「見直し」は、次のように述べています。

 「現在の非戦略核戦力は、専らF-15Eおよび同盟国にある核・非核両用戦術航空機(DCA)により運搬される比較的少数のB61自由落下爆弾からなっている」
 
 「米国は、現在の老朽化しつつあるDCAの交代機として前方展開可能で核爆弾搭載可能なF-35に核能力を組み込みつつある。 B61爆弾用に進行中の寿命延長プログラムと共に、それは継続的な地域抑止の安定性と同盟国への保証に重要な貢献をするものである」
 
 ここで、記載されているB61(核爆弾)について、ウイキぺデイアは次のように解説しています。
 
 「航空機に搭載可能な比較的軽量の核爆弾として1960年から開発が行われ、1966年から配備が開始された」「B61は、先端部と尾部を状況に応じて、交換し、高空投下やレイダウン投下などに対応するようになっている」
 
 「最近のサブタイプは1997年に開発されたB61MoD11であり、地中貫通爆弾の一種である。 ~ B61は威力可変弾頭であり、サブタイプにもよるが最大170ktの威力をもつ」。 
 
 広島に投下された原爆は15ktでした。
 
 F-35は、米軍がB型を岩国に配備し、自衛隊もA型を三沢に配備しています、 さらに、日本は147機のF35A(B)の配備を計画しています。 F-35は、様々な機能強化が計画されています。 その計画の「ブロック 4」では、「B61核爆弾の運用能力」の追加が予定されています。
 
 「いずも」型護衛艦を空母に改修し、核攻撃可能な米軍のF-35を搭載し、共同作戦を実施する段階まで安倍政権のもとで日本の「戦争する国づくり」がすすみつつあることに大きな脅威を感じます。
 
 核戦争の危機から日本国民と人類の未来を守るためにも、市民と野党の連合による「野党連合政権」づくりの世論と運動を地域からも大きく広げていきたいと思います。