宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

「厚木基地・首都圏におけるオスプレイの配備、訓練はどうなるか」 塩川鉄也議員の講演から

2014年10月13日 | 基地・オスプレイ

 11日、「爆音をなくし、米空母の母港に反対する厚木基地周辺住民の会」第11回総会が大和市内で開かれました。 恒例の講演を日本共産党国会議員団オスプレイ配備反対闘争本部事務局長の塩川鉄也議員にお願いしました。

 沖縄に配備された24機の米海兵隊のオスプレイが、配備後2年間にどんな飛行、訓練を行ったか、今後、首都圏を含む全国展開はどうなるのか。 自衛隊にも配備されようとしてる欠陥機オスプレイの問題などについて、最新の情報を含め、貴重な講演をしていただきました。 講演のポイントについては、「住民の会」ニュースを是非、ご覧いただきたいと思います。

 塩川講演の中から、「厚木基地・首都圏におけるオスプレイの配備・訓練はどうなるか」について、報告させていただきたいと思います。

  第1に、厚木基地を拠点とした米海兵隊MV-22オスプレイの訓練は、①東富士演習場(キャンプ富士を含む)・北富士演習場での訓練。 さらに山間地の飛行や不整地での離着陸訓練に及ぶ。 ②東日本、東北地方に設定されているブルールート、ピンクルート、グリーンルートなど低空飛行訓練に使われる。 ③相馬原演習場(群馬県榛東村)など自衛隊演習場において米軍オスプレイが訓練する場合の拠点として使われる可能性がある。 今年2月から3月の相馬原演習場での日米合同訓練(ファレストライト)では、当初オスプレイの参加が予定されていたが、CH53へ変更された。 同機は、厚木基地を経由して参加した。 ③空母艦載機C2の後継機としてオスプレイ採用の動きがある。 ことなどが指摘されました。

 第2に、横田基地を拠点としたオスプレイの配備・訓練です。

 昨年7月米太平洋空軍のカーライル司令官はアジア太平洋地域への配備を計画しているC-22オスプレイについて、その候補地として嘉手納基地とともに横田基地を挙げました。 今年10月4日付共同通信は、「日米両政府が米空軍のC-22オスプレイ12機を早ければ来年7月にも米軍横田基地に配備することで調整していることがわかった」と報じました。 事故率の高いCV-22の配備、訓練は重大です。

 第3に、陸自木更津駐屯地を拠点にしたオスプレイ運用の動きです。

 木更津駐屯地(千葉県木更津市)が米軍オスプレイの定期整備拠点となる可能性が生まれていることです。 同駐屯地が自衛隊のMV-22オスプレイの配備、訓練先となる懸念も生まれています。

 オスプレイに限ってみても、厚木基地、横田基地、木更津駐屯地を基点として首都圏全体がオスプレイの配備、訓練、整備の一大拠点に変えられようとしていることを、塩川議員は指摘しました。

 すでに、首都圏は空母艦載機の飛行訓練が繰り返され、墜落、爆音等の危険にさらされています。

 塩川議員は、全国でオスプレイと米軍機の訓練飛行反対の自治体ぐるみの運動が大きく前進していることを紹介しました。 オスプレイ配備・訓練中止を求める意見書が214自治体(2013年10月時点)に広がっていること。 今年5月の厚木基地爆音訴訟横浜地裁が自衛隊機の飛行差し止め判決を出したことも住民のたたかいの反映として重要であり、米軍機の飛行差し止めにつながるものではないかと指摘しました。

 欠陥きオスプレイの配備、訓練が日本の防衛とは関係なく、米軍の戦略で進められていること、その危険性に対する住民、自治体ぐるみのたたかいが全国各地で進められていることなど、豊富な調査、資料をもとに報告していただき今後の運動にとって大きな展望をつかむきっかけとなったと思います。