あの日1発の原爆は広島の街を壊滅させ、その年の末までに約14万人の尊い命を奪いました。 blog.goo.ne.jp/k-miyaou/e/909…
昨日8月6日午後7時30分、NHKスペシャル、「終わりなき被爆との闘い」-「広島長崎の被爆者たち”第二の白血病”増加、68年もたってーなぜ」を視聴しました。80歳を超えた長崎の被爆者の”からだの中に原爆がいる”という言葉が強く印象に残りました。被爆者は、何年たっても、原爆症から逃れることができない、治療方法もない、そうしたなかでの被爆者と医師の共同と闘い(人間愛)ー染色体(23個存在)が傷つき、破壊された状況を映像で判り易く明らかにしていました。長崎の医師が、国際会議の場で”原爆は廃絶させるしかない”と長年の被爆者の治療と研究の結論を語っていました。
広島と長崎でここ数年「第2の白血病」とよばれる病気で亡くなる被爆者が増えているそうです。原爆投下から68年もたった今、なぜこんなことが起こっているのでしょうか。これは、「骨髄異形成症候群」(MDS)と呼ばれる病気だそうです。専門医の研究で、この発症率が通常の人では、10万人に1人ですが、被爆者の場合は15.9人に及んでおり、爆心地に近い人ほど発症率が高いことが立証され、原爆との関係が明らかになっています。
ジャーナリストの諌山 修氏は、「被爆者の遺伝子には被爆の瞬間に白血病という”時限爆弾”が埋め込まれ、70年近くたった今でも次々に爆発するように発病するという恐ろしい構図が浮かび上がってきたのだ」と指摘しています。被爆者に寄り添い懸命に治療にあたり、MDSの研究に取り組む日本人医師達、その一方で、原爆を投下したアメリカの対応の違いについても考えさせられました。アメリカは、原爆投下から、まもなく、原爆による放射線障害はなくなったと宣言しました。しかし、日本の医師達の治療と研究では、放射線障害は深刻化していたのです。そうした中で、アメリカは広島に放射線が人体に及ばした影響を検査する機関をつくり多くの被爆者の検査にあたりましたが、治療は一切しなかったことは、いまではよく知られていることです。今回、NHKの番組を視聴し、原爆を投下した者たちの非人間性も改めて考えさせられました。
今日から、9日まで、「原水爆禁止2013年世界大会ー長崎」に参加してきます。その間、ブログを休ませていただきます。
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