じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

脾肉の嘆

2011-01-25 11:14:13 | Weblog
★ 今朝の朝日新聞、与謝野大臣のインタービュー記事が載っていた。

★ なぜ入閣したのか、その説明として「脾肉の嘆」という故事を引いていた。三国志で有名な劉備が力を発揮する場がないことを嘆いたものだ。

★ 自分には老境が迫っているというのに、大志を遂げることもなく、食客に甘んじていて良いものか。自尊心が強い劉備だけにその無念さはひとしおだったのであろう。一方のライバル曹操は今日も戦場を駆け巡りその名をほしいままにしている。

★ 与謝野氏は自らの立場に劉備の姿を見たのであろうか。

★ 自民党で得た議席だから議員バッジを外すべきではとの意見に対しては、そのような意見があることは承知しているとした上で、仕事を見てから評価してくれと言っている。

★ 単なる功名に走った「変節者」なのか、憂国の士なのかは歴史の評価に待つほかない。

★ ただ、与謝野氏に劉備ほどの人望ありや。関羽や張飛ありや。
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「へヴンズ ストーリー」

2011-01-22 18:58:19 | Weblog
★ 「ヘヴンズ ストーリー」という映画が話題になっている。

★ 家族を殺された少女と同じく家族を殺された男性。それに「復讐」を副業としている警察官など複雑な人々が絡み合うストーリーだそうだ。

★ 家族を殺された少女や妻子を殺され復讐を訴える男性は、どこかで聞いたような話だ。

★ 4時間を越える大作だそうだが、京都では上映の予定がないのだろうか。見られないとなると見てみたくなるものだ。DVDを待つか。

★ 「感染列島」を撮った監督なんだね。人と人がつながっていくというのは「バベル」のような感じなのだろうか。
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「金八先生」定年へ

2011-01-21 11:52:26 | Weblog
★ 金八先生が定年退職するという。

★ 「金八先生」は、中学生の妊娠を取り上げた第1シーズン、校内暴力の第2シーズン。その後も「いじめ」「薬物汚染」「性同一性障害」など、その時代の教育問題を積極的にドラマ化してきた。

★ 1979年の放送開始から32年。熱血で出発した金八先生もシリーズを重ねるにつれて、穏やかさを増し、悪く言えば体力的な衰えを感じるようになった。これは教員のライフスタイルを如実に物語っているのかも知れない。

★ しかし、心の奥の熱いものは変わっていない。その点が素晴らしい。

★ 最近は真正面からの学園モノが減り、コミカルなものが目立つようになった。視聴率もイマイチ振わなくなったという。これもご時世なのだろうか。現実がドラマを越えて、より深刻になってしまったのかも知れない。

★ 80年代に吹き荒れた校内暴力。それは「金八先生」のような教師像のないものねだりだったのかも知れない。

★ 今も中島みゆきさんの「シュプレヒコール」を聴くと、生徒たちが補導されるシーンを思い出す。

★ さて、金八先生は退職後どんな老後を送られるのだろうか。同じ時代を生きてきた者にとっては、それも気になる話だ。そして、「金八先生」が提起してきた諸問題、金八先生の熱意が彼に続く人々に受け継がれて欲しいものだと思う。
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中国興隆の時代

2011-01-21 01:21:44 | Weblog
★ 大国の盛衰は世界史を見れば明らかだが、21世紀前半はまさに中国興隆の時代となりそうだ。

★ アメリカは中国の主席を国賓として迎えた。米中「雪解け」を世界中にアピールし、一方でさっそく3兆円を超える商談をまとめた。

★ アメリカにとって中国は経済復活に欠かせないお得意様である。いや、世界にとって中国市場は垂涎の的である。

★ 中国の先行きについては人口動態や国内の貧富の格差、政治体制、人権問題など不安定要素も大きい。政治的には共産主義であるにもかかわらず、経済的には急速な資本主義化はひずみを蓄積し、どこかで暴発するかもしれない。

★ そうした不安定要素を見て見ぬふりをしながら、歴史は進んでいる。

★ GDPで日本は長年維持してきた地位を中国に譲った。日本は今や日没の国なりつつある。終戦を新たな誕生とするなら、戦後65歳を超え、老境の域に達していると言えなくもない。

★ 中国の台頭は産業の空洞化を益々進めそうだ。日本は早く世代交代をしないといけない。新しい誕生をしないといけない。 
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チュニジア革命とチャップリンの演説

2011-01-18 11:20:07 | Weblog
★ 今朝の「天声人語」はチュニジア革命を取り上げていた。チャップリンの有名な演説を引用しながら、インターネット革命とも言われるこの政変を評していた。

★ 「ジャスミン革命」とは実に芳しいネーミングだ。その名のように民主主義の香り漂う国になればと願う。

★ ところで、久々にチャップリンの「独裁者」から先に紹介された演説を見た。何度聴いても心に響く演説だ。天才と言われるにふさわしい。

★ キング牧師の名演説と双璧をなすのではなかろうか。

★ 「私は皇帝になりたくない・・・」。私は高校時代「弁論部」という今では珍しいクラブに所属していた。当時はまだ学園紛争のなごりが残っていた。その弁論部の練習で「チャップリンの演説」を使っていたのを思い出す。

★ チャップリンの演説を見た後で、本物のヒトラーの演説を見た。(こうやって演説を聴き比べられるのもネット時代の恩恵だ)。ヒトラーの演説がコミカルに思えるから不思議だ。ヒトラーがチャップリンのパロディをやっているような錯覚さえ覚えた。

★ あのオーバーアクションは、現代だと「お笑い」にしかならない。しかし当時のドイツ帝国の中枢の人々はそれを真剣に、中には感極まったように聴き入っているのだから、それがまた滑稽に見える。

★ ヒトラー自身は自己陶酔の最高潮だ。

★ なぜヒトラーが政権を握れたのか。今から思うと不思議だ。同時に大きな歴史的教訓を含んでいるように思う。何度も思い返されるが、小泉総理を皮肉った社民党のテレビCMは傑作だったと思う。
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ロバート・オーエンにおける社会変革

2011-01-16 00:24:40 | Weblog
★ ふと、卒業論文「ロバート・オーエンにおける社会変革」を読み返した。何年振りだろうか。

★ もう30年も前にかいた文章なのに、改めて読むとなぜか新鮮であった。

★ 今更読むと論文と言うには赤面の至りであるが、よくもここまで怖いもの知らずで書けたものだと感心もする。

★ 今日の私の宇宙観とか、人生観といったものの源泉がここにあったのだと確認した。拙くとも私にとっては大切な文章である。

★ 三木清は「人生論ノート」に「個性について」という小論を掲載している。三木自身「幼稚な小論」と記しているが、私はこの文章が一番好きである。三木もそうであったに違いない。であるからこそ付録として掲載したのであろう。

★ 人間の思想のおおよそは20代前半にこそ形成されるようだ。
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「一杯のかけそば」を読んで

2011-01-16 00:16:49 | Weblog
★ 「一杯のかけそば」を読んで、不覚にもウルッと来てしまった。年のせいだろうか。

★ この作品の作者についてはいくつかスキャンダルがあるようだが、作品自体は現代のファンタジーとしてグッとくる。なさそうでいてあるかも知れない話。フィクションとノンフィクションの狭間のような話だ。

★ まぁ、読者にとってはどっちだってかまわない。世知辛いご時世に、心温まる話には違いない。

★ 一生懸命に生きている母と子の姿が素晴らしいし、大みそかに彼らを待っているそば屋の夫婦も素晴らしい。伝説を大切にしている商店街の人々も素晴らし。この作品には悪人が誰もいない。それが素晴らしい。

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「人生は不条理だ」か・・・。

2011-01-14 12:38:22 | Weblog
★ 「人生は不条理だと思う」。与謝野氏入閣を受けて、同じ選挙区で戦った海江田大臣の弁。

★ 不条理とは広辞苑によると「道理に反すること。不合理なこと」。要するに、「理屈も何もあったもんじゃない、めちゃくちゃだ」と言ったことだろうか。

★ 暗に菅総理の采配を批判したものと受け取れる。海江田氏と言えば小沢氏に近いというから、予想された反応か。しかし、口に出してしまってはしこりが残りそうだ。

★ 納得がいかなければ大臣の職を受けないのも筋だが。この点、海江田氏はどう対応されるやら。将来の総理候補とも目されているから、ここは一身の大事だ。
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「美咲ナンバーワン」を見て

2011-01-12 23:08:01 | Weblog
★ 何気なく「美咲ナンバーワン」というドラマを見た。キャバクラ嬢が高校教師になるという話。

★ 「ごくせん」の二番煎じで微妙だった。脚本が悪いのか、役者が悪いのか。ストーリーに無理があるのか。

★ 同じあり得ない話でも「任侠ヘルパー」はそれなりの味わいがあったけれどなぁ。

★ 適当にジャニーズ系を配すれば視聴率がとれるなどとは、思っていないとは思うのだが。

★ 「美丘」は良かったけどなぁ。
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不死の細胞

2011-01-11 10:34:18 | Weblog
★ 朝日新聞、今朝の科学面でHeLa(「ヒーラ」と読むらしい)細胞について取り上げていた。

★ この細胞は60年前にアメリカの女性の子宮頸がん組織から採取されたもので、無限に増殖を続ける「不死の細胞」だという。

★ ヒトパンピローマウィルスが原因で、細胞が不死化したという。

★ 多細胞動物は一つ一つの細胞が役割分担し組織化された生命体である。なぜ細胞が自己複製し、死と生を繰り返し生命体を維持しているのか、それは生命の神秘的なところで、宇宙の存在にも通じる「何か」があるように思う。 

★ 細胞は生命体を良好な状態に保つために常に更新されている。しかし、何らかの刺激によって「がん」化し、細胞の異常増殖が生命を危機に陥れる。

★ 主要な死因である「がん」の克服は人類の悲願であるが、その「がん」細胞がさまざまな研究に活用されているというから面白い。

★ 再生医療や遺伝子組み換えなど、地道ではあるが人類は神の領域に少しずつ踏み込んでいるのかも知れない。

★ 科学と倫理とのしのぎ合いは尽きることのないテーマだが、それはさておき「不死の細胞」というものの存在を知って、新鮮だった。

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