じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「若者の法則」読了

2007-10-12 16:34:18 | 
★ 香山リカ著「若者の法則」を読み終えた。

★ 現代の若者について鋭い観察をしているね。「あいまいな自己存在の確認」をしている若者の姿が浮き彫りになっていた。

★ あいまいな自己存在。これは若者に限ったことではないね。人間と言う存在自体がそういうものなのかも知れない。

★ 生まれた意味などわからなくて生まれ、意味を求めて生き、そしてわかったようなわからないような、あいまいなままに死んでいく。

★ 存在の意味を問うことに人間と動物の差があるともいえるし、パスカルは人間を「中間者」位置づけていたそうだ。(確か、三木清の「パスカルにおける人間の研究に書いてあった)

★ 夏目漱石は、生きる意味を考えたら究極、死ぬか、狂うか、宗教に入るかと書いていたようだ。確か「三四郎」だったか。

★ 考えることが苦しみなら、一層鈍感になるか、あるいは仕事漬けになって考える暇をもたないかだね。

★ 実存主義やらいろいろなことが頭に浮かんできた。こうした刺激を与えてくれる本は良い本なのだろう。
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