じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

NOVA破綻

2007-10-26 11:00:28 | Weblog
★ 英会話業界最大手のNOVAが会社更生法の適用を申請し、事実上破綻した。負債は500億円に上ると言う。創業からおよそ30年。「駅前留学」「NOVAうさぎ」の大ヒットで、学校数900、生徒数40万人以上に達した企業も、崩壊するときはあっという間だった。

★ 15年ほど前になるが、大阪の難波校(?)にパンフレットをもらいに言ったとき、「NOVAは業界NO.1です」と自信満々に説明していたカウンターのお姉さんが印象に残っている。あの時はうなぎ上りの時期だった。

★ 最近は株価も20円台から30円台で低迷していたから、破綻は時間の問題かとも思ったが、遂にそのときがきた。資産がどれほど残っているかは不明だが、これで遅れている従業員や講師の給料がどれくらい支払われるのだろうか。チケットを購入した生徒の救済はどうなるのだろうか。

★ 他の英会話学校が破綻した時は、大手の英会話学校が生徒の受け入れを決めたが、最大手のNOVAの破綻だけに、その生徒を受け入れる学校はあるのだろうか。大手と言えば、イーオン、ECC、ジオスだが。いずれも数万人規模の生徒数だからねぇ。

★ 新規に参入し、丸抱えできるような企業が出現するのだろうか。再生への道は厳しいだろうが。
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学力テスト結果に思う

2007-10-26 04:18:02 | 教育
★ 学力テストの調査結果を見ていていくつか思った。

★ 国立教育政策研究所のホームページで基礎データを見たが、正答率が50%に満たない学校もそこそこあった。どういう学校なのかと興味をもった。

★ 報道ステーションで障害者自立支援法の問題が指摘されていたが、一方で予算が削られ、一方で学力テストに77億円もの巨費が投じられている。優先順位が間違っていないか。

★ 先行きの見えない日本の教育政策。国際調査などで高いスコアを記録しているフィンランドの教育を目指そうとしているとも聞く。フィンランドは「起業家の養成」を教育の柱として、徹底した指導をしているようだ。「起業家の養成」は1つの目標で、日本がマネをする必要はないが、確固とした国家目標があるということは好成績の1つの要因であろう。

★ もちろん高得点をとることが人生の目的ではないが。

★ 人間の生きる意義としては「種の保存」といった生物的要請、文化の継承といった社会的要請、そして個々の人が自己を実現し幸福に生きるといった実存的要請があろう。そしてそれらは独立したものではなく相互に絡んでいる。

★ 教育も文化の継承と自己実現が二大目標となろう。学力テストで測定される「学力」とはそれらとどうかかわるのだろうか。

★ 「森を見て、木を見ない」と言うのは戒めの言葉としてよく使われる。特に調査、統計を扱うものはこの言葉を常に噛みしめなければならない。「正答率」なるものも、もっと3次元的に見る必要があるように思う。

★ もし日本の学力に翳りが見えるとすればその原因は「勤勉さ」の衰退ではなかろうか。どのような教育目標を定めるにしても「勤勉さ」は大切だと思う。

★ 成熟社会となり、また科学技術の進歩や経営の国際化により単純作業はロボットに肩代わりされたり、安い労働力を求めて海外で生産されるようになった。これからの日本では脱工業化が一層進み、付加価値の高い人材の育成が求められる。問題はそのような社会は工業化社会のように均一で良質な多数の労働者を必要としないことだ。

★ 少数の知的財産を持つエリートに経済を牽引してもらうことになるのだろう。凡庸なる者がいかに生きるのか、難しい世の中になりそうだ。

★ そうした社会において、学力テストで測定されるような均一な学力にどれほどの意義があるのだろうか。

★ 新しい社会状況を見据えて考えられたのが「新しい学力観」だったはずだが、どうもこの国は均一性を求める人々が多いようだ。凡庸なる人々が周りも凡庸であることを見て安心するようなありさまである。それとも愚民政策の一環か。

★ 学校間で競争をさせるという市場化という劇薬も薄れてしまったし、学力テストの意義はかなり小さくなったなぁ。
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