じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

湊かなえ「みかんの花」

2022-08-05 19:23:03 | Weblog

★ 宇治市のコロナ感染者が累計2万人を超えた。およそ18万人の市だから9人に一人の割合で感染したことになる。ここ数日は1日300人から400人のペースで増えているから、勢いは止まりそうもない。

★ 自衛隊大久保駐屯地は3年ぶりの「夏祭り」やらで、大勢の人が押し掛けているようだ。あがた祭りも金毘羅祭りもずっと中止。宇治川の花火大会などもはや過去のことになりつつある。コロナの危機感より祭り気分を味わいたい人が多いということか。

★ お盆の帰省を前にして、タクシー乗り場横の無料検査所には行列ができていた。何かチグハグしながら時は進んでいく。人間はなかなか手強い。

★ さて、夏期講座は4割消化した。コロナ第7波の影響か、それとも度重なる物価高騰の影響か、昨年ほどではないが、それなりに充足している。

★ 今日は、湊かなえさんの「望郷」(文春文庫)から「みかんの花」を読んだ。1島1市の街。世の中の移り変わりで人口が半減。もはや島だけでは経済が成り立たず、近隣市に吸収合併されることとなった。

★ 主人公は父母、姉と4人暮らし。みかん農家をしていた。主人公が小学4年生、姉が中学1年生の時、父親が交通事故で死亡。同乗していた若い女性も亡くなり、狭い町ではスキャンダルになった。子どもたちも理不尽なイジメに合う。

★ そんな故郷に嫌気がしたのか、姉は高校卒業を間近に家を出ていった。駆け落ちだという。それから25年。作家として売れ出した彼女は合併のイベントに招かれ、帰郷する。

★ 複雑な気持ちの主人公。母親は認知症を発症している。なぜ、音信不通だった姉は25年ぶりに帰ってきたのか。主人公はある推理を展開する。

★ 迎え火、送り火、お盆はもうすぐだ。

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